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燃えろ!!ロボコン感想(37話&藤井邦夫脚本総括)

第37話「モモコ史上最大の危機」(脚本:藤井邦夫、監督:加藤弘之)

モコちゃんが誰かにつけられてるみたい。家に忘れたはずのノートが学校の机の中にあったりするんだって・・・。よーし、オイラがモコちゃんのボディガードになってやるよ!ロボコンとずっと一緒にいるのはかっこ悪いって?大丈夫、オイラに任せとけって!明日の日曜日の買い物はオイラがガッチリとガードするよ!!

公式配信のあらすじより

今なお現在に至るまでスーパー戦隊シリーズの主力監督として活躍し続ける加藤弘之監督のデビュー回。…なのですが、視聴した感想としては、平均点も付けられない残念回、といったのが個人的な感想。

ロボコンとロボイドがモモコのボディーガードの座をかけて戦う、というコンセプトは悪くなかったと思うのですが、ロボイドの弱点はモモコ!というのを撮ろうとするロボパチと、冷凍車に乗るモモコを見ておきながら止めようとしないロボデジというここの2つの描写が酷く、これがなければまぁ普通の回、で済んだのですが、ここが減点となって拙い回となってしまった、という印象。

今作はエピソード同士の連携を取らないという欠点があるために、2話前に正義のための写真を撮ると宣言していたはずのロボパチが今回また人を笑うような写真を撮ってしまっていたのは、脚本家間の連携が取れなかったということでしょうがないのですが、ロボデジは劇中でも言われている通り、計算をしている暇があったら止めろと(^^;

加藤監督の技量不足もあったのかもしれませんが、冴えないデビュー回、という感じになってしまいました。

・藤井邦夫脚本総括

今回で今作における藤井邦夫脚本が全て出そろったので、簡単に脚本を総括してみようかと思います。ちなみにこれは今作で2本以上執筆している脚本家の最後の担当回が終わった時に毎回やる予定。ちなみに特に面白かったと感じた回は強調しています。

・第7話「怒りの6才 決意の家出」(坂本)
・第16話「地獄の祟りと根性勝負」(岩原)
・第24話「完全黙秘! オイラ泥棒」(石田)
・第37話「モモコ史上最大の危機」(加藤)

綺麗に坂本太郎→岩原直樹→石田秀範(今作ではヒデ・I名義ですが、漢字で統一したほうが何となく座りがいいのでこっちで)→加藤弘之とローテ順で全ての監督と1回ずつ組んでいるという気持ちのいい4本分。

藤井邦夫といえば、現在視聴中のダイレンジャーでも書いているクジャク編のように、若い女性のラブロマンス、という印象が強いのですが、その仕事は荒川稔久に譲ったのか、今作ではそれとは相性が悪かったのか、書いている4本とも子供ゲストをメインにした話となりました。

全て視聴した感想としては、全体的に藤井邦夫に期待していた作風が見られなかったのに加え、全体的に出来もパッとしないものが多く、期待していたものとは…という感じになってしまった印象。

そんな中で24話は新入生加入の1話前の実質的な前半戦の最終回としてかなり面白かったです。ロボットの評判が下がっても、バカにされても、最後までヨーコを信じるというロボコンの姿勢がとても良かった。ただ一つ難点を上げるとするなら、直前の話でロボコンが女の子にバカにされる話が続いてしまったことくらいでしょうか(^^;

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