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オンリーワンの靴を作りに行った話

合わない靴を履き続けるのに疲れて靴作りワークショップに行ってきました!

参加したのは
『あなたもシューズクリエイター!』
形は普段使い出来るモカシンシューズ、革は最大5ヶ所※好きな色を選べ、ソールと紐も2種類から選べます。
料金は¥25000(税込)

ワークショップで作られた靴がアップされてるインスタ


ワークショップにしては高いと思われるかもしれないですが、足や靴の悩みについての相談に乗ってくださり、履いていた靴の履き心地を改善してくださったり、革はいろいろ選べるしフィッティングもしっかりしてくださるので得られるものはお値段以上だと思います!

以下から一つずつ解説していきます。

参加方法は?

メールにてお問い合わせをする。
参加を決めてない状態で私はご連絡して、分からなかったことをおたずねしました。
ちなみに聞いたことは
①開催条件(最少催行人員など)
②足に外反母趾などの問題があっても大丈夫か?別途値段がかかったりするか?
③不器用でも作れるか?
それぞれご回答とワークショップについての詳細についても教えていただきました。
A.①2~4人くらいでの開催希望。(2人くらいだとあまり待たせずにできるかも)日時は参加者側から希望を出してすり合わせる形。
A.②足の形に合わせて調整します。外反母趾の程度に寄っては3000〜5000の追加料金をいただく場合もあります。(既存の木型で合わず、新しく用意する場合など)
A.③プラモデル作れない人でも作れます!とのことでした。実際裁縫出来ない私でも一日で作れたので大丈夫!
疑問が解消してから日にちの希望→予定のすり合わせを行いました。
ちなみに靴のフィッティング+革選びで一回、ワークショップ当日の計二回お店に伺うのですが、
革を選んでから発注、裁断などの下準備があるため一回目と二回目の間は最短で三日必要とのことです。
予定を立てる際にはその旨お気を付けください。

フィッティングデー

一回目に伺う日。訪問して軽くお話してからフィッティングへ。
普段履いてるサイズをお伝えしてフィッティング用のモカシンシューズを履きます。
私も姉も思ってたよりワンサイズ小さくて笑いました。やっぱり今まで合うの履けてなかったんだな!?
ちなみに姉は甲が薄くそこの調整が必要で、私はちょっとだけ外反母趾がひっかかるのでそこの調整が必要でした。(とはいえ基本料金で大丈夫な程度の調整)
靴のフィッティングが済んだら使用する革を選びます……が、革、すごいいっぱいある。
柄物からフサフサの毛がついてるもの、型押しの革など多種多様。
多少はイメージしておかないと無限に迷いそうだと思って、赤と黒のツートンの靴にしようって決めていたにも関わらずメチャクチャ悩みました。特に内側。(厚めの革だと裏地は無しで作るそうです)
赤一つとってもエナメルっぽいボルドー、革らしい革の赤、少し暗い赤、クロコダイル柄のバーガンディっぽい色の革などがあって無限に迷う。
結局私は年を経て革の色が深みを増していくのが好きなので、革らしい革の深い赤と同種の黒、内側にはラメの千鳥格子柄がおしゃれな薄いスエード生地にしました。
元々お気に入りの赤い革の鞄があって(ずっとなんの革わからなかったけど、フィッティングの時にそれを下げていったら羊だねってひと目見て言われたのですごー!!!って思いました)
もう十年くらい手入れしながら使っているのですが、それと同じように手入れして大切に使って、十年後に深みが増した靴になってくれたらいいなと思って選びました。

私のチョイスはこれ。
最大五ケ所選べます(全部違う革でもOK!)


本当はこの革選びで推しカラーの靴が作れるぞ!!とか言った方がオタクは興味を持ってくれるかな?とも思うのですが、革は自然のものなので絶対に推しの色があるとは限らないのでやめました。

革の他に靴のソールや紐も選びます。
カジュアル目な白のソールもあったけど、かちっとした印象の靴が欲しかったので黒のソールにしました。
あと縫う糸も選べるのですが、この段階では決めません。
この日は所要時間が一時間くらいと聞いていましたが、革選び悩みまくったので普通に二時間くらいかかりました。いや悩むてあれは。仕方ないね。
お支払いして、準備をお願いして帰宅。
もうすでにワクワクが止まらなくて早く作る日が来てほしかった!

ワークショップ当日

当日は朝10時からだいたい八時間前後の長丁場。ちゃんとお昼休憩もあるのでご安心ください。
制作予定はこんな感じ

貼ってあった予定表(撮影許可済み)

まずは革を切るところから。
鋭角なカッターで線に合わせてひたすら切るのみ。厚い革だとちょっと力がいります。慣れるまで難しい!
続いて型紙に合わせて革に線を引き、カットカット。
のりをつけて裏地と表地を合わせます。
つけた印を確認しつつポンチでガンガン穴を開けます。ここすごい楽しい。個人的に革のブレスレット作るときに穴開けはしてたので慣れた作業でした。
でもなんか自分がつけた印が触って消えちゃったので再確認からしてたら時間かかった。
印はしっかりつけような!!(戒め)
穴開けあたりで二時間くらい経過したので、本当に今日中に終わるのかちょっと不安になりました。

お昼を食べて再開。
穴開けの続きが終わったら縫いのターンです。裁縫ド下手マンが一番怯えていたターン。
まず糸を選びます。
踵の部分の糸と、全体を縫う糸。
色は変えてもいいし同じでもいい。

わかりにくいけど踵のステッチは明るめの赤、
全体はボルドーとかワインレッドっぼい赤にしました。

踵を縫うのは正直そんなに難しくないです。穴さえきちんとあいてればスイスイ縫えます。

問題は全体。
踵の方もキツめに縫って革がちょっと引っ張られる感じにするのですが、全体はもっとぎゅうぎゅう引っ張ります。

糸を通すだけ通して……
強く引き締める!

履いていくうちに革がどうしても拡がっていってしまうので作る段階でなるべく強く引き締めるとのことなのですが、人生でこんなに糸引っ張ることある???ってくらい引っ張りました。引っ張っても引っ張ってもまだ締まる。限界値どこ?
自分の限界まで引っ張って、これ以上無理!ってところで仕上げをお願いする感じです。もう締まらないくらい締めたつもりなのに、お願いしたらまだまだ全然締まるからもうびっくり。
これを両足!やります!
ちなみに片方の靴、一つ穴を飛ばして半周縫っていたのを解いて一からやり直ししました……。てへへ。
糸を通して引き締め始めた所だったのが不幸中の幸い。全部引き締め終わってからだったらもう地獄。
気をつけようね!(戒め)

靴になっていく過程すごい楽しい


木型いれたとこ

縫い終わったら木型を入れて靴の形にして、ソールをつけたりする作業。
この辺りは失敗するとまずいところなので、ほとんどお任せです。

あとはワークショップの証の焼印を中敷きに押して中に入れたりなどします。

焼印綺麗に押せた!
ソールをくっつけてるとこ
空気で圧着させるそう

内側きらきら
中敷き入ると途端に靴らしくなるから不思議

あとは靴紐を結んで履き心地を確かめて……

完成!ぴったり!

完成です!
だいたい10〜18時くらいまでの八時間前後の予定でしたが、穴飛ばしたりしたのでプラス一時間で19時頃完成しました。
今回使った革の端切れもいただいたので、これは私の趣味のアクセサリー作りに活かそうと思います。たのしみ。


横から
正面から

今回体験して……

自分で作ったのだからまあ当たり前といえば当たり前なんだけれど、私の靴めちゃくちゃ素敵!超好み!って出来になって本当に嬉しい。
意外と赤と黒のコンビネーションで革靴ってないし、あってもデザインがバレエシューズっぽかったりとか、そもそも足が小さいのでサイズがなかったりするんですよね。
複数回参加する方もいらっしゃるってお聞きしていたんですが、気持ちめっちゃわかる。
こんなにお気に入りの靴が出来るなら他の色とか柄も欲しくなっちゃうもん。
縫い物が本当に下手くそなのでちゃんと出来るか心配だったけど、穴が開いてたら私でも縫えるんだな……と思いました。不器用さんでも大丈夫だよ!!ただトンカチやカッターなど使うので、怪我にだけはお気を付けください。

どんな人に向いてるか

足に悩みがある人、なかなか合う靴に巡り会えない人、ものづくりが好きな人、自分のオンリーワンを作りたい人。
二回行く必要があって、かつ間に三日ほど必要なので遠方の方だと厳しいかなと思うのですが、関東近郊で行けそうな人には是非是非一度体験して欲しいです。本当にめっちゃ楽しかった!

最後になりますが末光宏様、この度は本当にありがとうございました!


あなたもシューズクリエイター!

参加費 25,000円 税、材料費込み
所要時間 約8〜9時間 お昼、3時休み込み
場所 The  Shoe Work Shop
   東京都中野区南台4-30-11-1F 
電話 03-3229-2092



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