[机上の九竜城]リタとリコ(from『ネガポジ』by 入江紀子)

ワタシは戦争は嫌だ。それは自分の生活の安全が保てなくなるからだ。見聞を集めるに戦争が始まると、どうやらそうなりそうだ。
 
 
だけど、戦争自体は肯定する。それは自分の生活の安全を保つためだ。家族の生活の安全、地元の生活の安全、そして経済も、守りたい。「国家」という概念には、必ず「国防」という問題がある。どこからか要請があり、これらの生活の安全を保つため、また、生活の保証を得るためであれば、ワタシは武器を取る。ワタシは他人を「敵」と思うことにし、ためらいなく殺す。
でもこの考えかたは、特にフェイスブック上では、受け入れられない考えかたのようだ。
 
 
ワタシは消防団員を十年以上やっている。非常勤特別職の地方公務員だ。いわゆる“寸志”の金額ではあるが報酬も得ている。だが“寸志”の金額であるため、やはり奉仕精神が強くないとダメだし、続けることができない。仲間の消防団員もだいたいそうだ。もちろん例外もある。けれども、多くの仲間が、それを考え実践している。このためどうしても、社会経験の浅い若年齢層のかたがたが仲間として定着しない、という現実にも直面している。
 
 
その関係で消防吏員(いわゆる「公設消防」)のかたがたや、警察官のかたがたもたくさん存じ上げている。今は、自衛隊員のかたの知り合いはいないけれど。
 
 
彼らは、本当に奉仕精神の強いかたがたばかりだ。もちろん例外もある。だが、自己愛、利己主義・利己愛の発露が、功利主義(利他主義・利他愛)となるかたがたばかりだ。自己承認欲求がそういう形で現れるかたがただ。
 
 
ワタシもそうだ。
小学生の時から、当時は自覚としていなかったが、それでも“他人の嫌がることを進んで引き受けよう”という気持ちで、生活をし、活動をし、就職をし、生きている。
 
 
変人なのかもしれない。いや、変人と観られるであろう。
上記のかたがたの多くも、失礼ながら、そういうかたがただ。
でも、ワタシのようなかたがたは、この世界に必要だと思う。
少なくともワタシは、そうでなければ生きていられない。
 
 
生活する全てを、自分一人でできる訳ではない。「人間」は“ひとのあいだ”と表す。必ず誰かと生活している。役割分担をしながら、生きている。
誰もが嫌がる作業であっても、それが“自分がお役に立てる作業”であれば、ためらいなくそれを行おう。例え家族や自分の子供たちには、やらせたくない作業であっても、ためらいなくそれを行おう。例え家族や自分の子供たちを直接守れなくなっているとしても、ためらいなくそれを行おう。
 
 
生活の安全、生活の保証を得るために、みんなで役割を分け合い、自分の役割を果たそう。
 
 
しかし、現在の日本国では、そういうかたがた自身、そしてそのご家族の生活の安全、生活の保証が充分ではない、と思う。
 
 
ワタシの知る範囲では、消防吏員の多くが“薄給”だ。より人数の多い事務職の公務員と同等の報酬を得ている。ただまあ、お金を使う機会が少ない、という激務であるため、ヘンテコな生活になっているかたがたが多いのだけれど(ω)
 
 
また、ワタシの所属する消防団の話になるが、活動時の事故の際の「保険」となり金額が給付される制度も、この数年来、掛け金が自己負担になった。
 
 
「消防」の世界でさえこうだ。「国防」の世界も推して知るべし、だ。
これは、本当に本当に、なんとかならないのか?
 
 
“自分では行きたくない”と思う場所や作業に、望む、望まざるを問わずおもむくかたがた。
そんなかたがたの生活の安全、生活の保証を得ることはできないのか?
 
 
そして、まず国を挙げて議論すべきは、このことなのではないか?
 
 
「国民の理解を得ていない」という点は、この点ではないのか?
 
 
なんだ?なにが悪いんだ?政治か?教育か?なんなんだ???
 
 
「国民の三大義務」、勤労、納税、子弟に教育を受けさせる、のどこかに問題があるのか?
 
 
なんなんだろう。。。
 
 
昨今、報道媒体の主義主張に完全に操られているかたがたが多いと思う。今、改めて考えたい。議論すべきはそのことなのか?ということを。その主義主張は、自分の生活、自分の家族の生活、自分の暮らす地域の生活のことを考えた故なのか?自分の足元に根差した考えかたなのか?生活をともにしている他人のことを考えた故なのか?自分のことばかり考えているのではないのか?いわゆる“意識他界系”になっていやしないか?
 
 
自分のために頭を動かすと同時に、地域のために身体を動かしているか?
それは本当に、自分の生活、自分の家族の生活、自分の暮らす地域の生活のためになっているのか?
 
 
もちろん例外はある。多様性は認めなければならない。でないと、自分も認めていただくことができない。あなたは、多様性を許容しているか?自分も多様性を許容しているか?
 
 
ワタシは常に、そのことを考え、できる限り実践して、そうやって生きたいと思う。
まあ、最低賃金の非正規雇用だからね。。。そうでも思わないとね。。。生きるのが苦しくなるばかりだわよ(ω)(ω)(ω)
 
 
では、また。
 
 
(16 Jul 2015, 21:20 JST.)

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