ぼくは魔法使いになりたかった18

ぼくは、
龍と会っているときに
倒れてしまった。

せっかく会えたのに、
残念でしかたない
目が覚めてがっかりした。

城内のぼくの部屋に
戻って寝ていた。

しばらくすると、
城の医者がきた。

医者は、異世界人と聞き、
移動による、疲れでしょう
と言った。

衰弱しているので、
無理をさせないように

なぜか、忙しいはずのハルクが
部屋にいて、医者のはなしを
聞いていた。

倒れた現場にいたからか、
ぼくを心配そうにみる。

真面目だなぁと感心する。
隊長としての仕事もたくさん
あるはずなので、ぼくは

「大丈夫だから、仕事しに行きなよ」
と言ってハルクを追い出し、
眠ってしまった。

誰かの懐かしい声が
聴こえる。

懐かしい声、なのに

誰だかわからない。

もどかしい。

手をのばせば届く?

ぼんやりする頭

少しずつ身体が
沈んでいく。

「かなた、かにゃた、キャィニャタァ」
変な名前で呼ぶな。
文句を言ったら目が覚めた。

ハルクが必死な形相で
ぼくを呼んでいた。
どうしたんだ?ハルクは

いなくなるかと思ったって

「お前の父親を知っている。」

はじめて、知った。

ハルクは、泣けないんだと。

第18回ここまで

ハルクの番外編をいつか
書きたいな、ふと思う。

この頃、意外に人間くさい
ハルク、良いですね。

つまらない、あきた、

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