ぼくは魔法使いになりたかった35
ぼくが過去に向かったこの瞬間に、始まった戦い。龍人二人のそばに駆けつけた、大魔法使い。
大魔法使いは、檻をにらみ真っ赤な顔をしている。
「観念して出てこい。」
「・・・嫌だ。この力さえあれば」
誰も動けずにいる。彼方なら魔法力を加減し、戦うこともできたはず。ゲームスキルは伊達じゃない。
普段魔法を使わない人達に、そんなスキルはない。ともすれば、
3人ともが、彼方ならと思った頃・・・
「出してくれたら、離れよう。」
譲歩の言葉にホッとした。
「ただし、暴れられたら困る。竜の拘束は解かないで欲しい。」
渋々したがう。
檻から出した瞬間、二人とも消え空間にぽっかりあいた穴。
直前に魔法の気配がなかった。
事前に仕掛けていたのだろうか。ともかく、隣国のナウルと共に、我が子が消えた。
火龍は真っ青になり今にも倒れんばかり、大魔法使いは慌てて、王と近隣の国々に連絡を取った。大規模な探索魔法を使うと
了解を得る前に使う。
気配なし。
何度やっても同じだった。
第35回ここまで
つまらない、あきた、どうでもいい、
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