(3-3)ある転落【 45歳の自叙伝 2016 】
人間学の月刊誌「致知」
復帰してから少しすると店長の異動があった。新たに赴任してきた後任の店長は、前任の店長の後をやり辛そうにしていたが、休憩などで一緒になると、何か話がよく合った。ある時、十八史略や孫子の話をしたことがあって、後日、後任の店長は「致知」という雑誌の一年間定期購読をプレゼントしてくれたのだった。
この「致知」は主に東洋思想を土台にした自己啓発誌で、一言で言えば、温故知新といった内容で、多くの経営者や学者、宗教者がそれぞれの立場と見解で、様々に人間の原理