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今日は命日。 愛する者を看取った日です。 十三年経ちました。早いものです。振り返ると私を取り巻く環境は随分と変わりました。心境だって移ろいゆくのです。 けれど、思い出す光景は色褪せない 今もハッキリと蘇ります ⭐ ⭐ ⭐ あの日、朝食を終えると眠くなりました。 どうしたのか。確かに睡眠不足の日々が続いていました。それにしても異様な眠気です。 『オレ、ちょっと寝るよ』 「いいわ。寝てて」 ふと目覚めます。ベッドの上でミドリ。呼吸が浅い。これはいかん。血の気が引き