ゲキバカと私のこと

ゲキバカ解散ロードの最後の公演、
『ごんべい』が終幕しました。
それとともに、長い歴史で
沢山の方に刺激と感動を与えた劇団ゲキバカが解散となりました。

なぜ、ゲキバカのオファーを受けたのか記しておきたく、
久しぶりにnoteを書いています。

ゲキバカを初めて観劇したのが2013年、
カッキー(柿ノ木タケヲ)さんと出会ったのは2014年の
黄金のコメディフェスティバルでした。
(その年のコメフェスは、
PMC野郎、バンタムクラスステージ、8割世界、アガリスクエンターテイメント、おぼんろが参加。楽しかった。)

それから6年たった2020年のある日、
「制作部の一人として参加してくれないか?」という連絡をもらいました。

その年は、私にとって
人生で一番つらく非常に悲しい出来事
(フッキーこと吹原幸太氏との突然の別れ)があり、
コロナ禍で演劇界がとても揺れ動いている年でした。
どうにかこうにか
もがいて活動はしていましたが、
状況も心も不安定な状態でした。

カッキーさんにどうこたえるか非常に悩み、
直接会って正直に話すことにしました。
今は人を失うことへの恐怖がぬぐえないこと。
それで新しく人と知り合うのがとても怖いこと。
すぐ情緒不安定になってしまうことなどを
話しました。

「とにかくめっちゃ怖いんです」と告げる私に
カッキーさんが
「僕、絶対長生きしますから」
と笑顔で言いました。

眩しい笑顔でした。
その言葉こそ、
私の恐怖心を散らせる、
とても重要な言葉でした。
それで勇気を出してオファーを受けることにしました。

それから、
2021年『ローヤの休日』に始まり、
縁が続いて
2022年『ララ・バイ』(コロナ禍にて上演中止)
2023年『ララ・バイ』(顔合わせで解散を知る)
2023年『0号』
2024年『ごんべい』
と、4年間、劇団員の制作メンバーの力になるべく、
心砕いてきました。

25年という長い歴史で
私が関わったのはわずか4年。
数ある名作の中で、私が関わったのはわずか4作品。
それでも
心の深い部分が震える時間を過ごし、
演劇を存分に浴びることができました。

人との出会いは宝物なんだと、
また思うことができた貴重な時間でした。

人生とはなんと豊かで素晴らしいんでしょう。

これからもメンバー全員の
健康を心から願っています。

ゲキバカ、ありがとう


『ごんべい』千穐楽の開場前の静かな客席

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