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仕事を売り込むのが苦手

仕事を売り込むのが苦手な私、それはある一つの考えと経験からそうなってしまったのだと思う。

20年前、いま住んでいる町に越してきて、ボランティアや地域活動、自治会や子ども会、PTAなどを経験してきた。

そこにお金や利益、仕事をもらおうとかそんな気持ちはなくて、ただ町が良くなれば、子ども達にとってよくなればという気持ちだけでやってきていた。

その気持ちの裏には、

『俺は仕事の営業もしないし、本当にボランティア精神だけでやってるんだぜ!すごいだろ?』

こんな気持ちも心の裏側というか、深層心理?に、あったのかもしれない。

なので、仕事ではない場面でも、仕事の場面でも、
自分から売り込むのが苦手。この仕事できるけどどうですか?が、苦手。

まれに名刺交換をした次の日とかに、メールに自分のセミナーの案内や営業メールを送ってくる人がいる。これは士業の方に多い。

なんら悪気はないんだろうけど、すごく嫌悪感を覚えてしまう。

いやいや、一回しか会った事なくて名刺交換しただけなのに、次の日にこれですか…、と。

仕事って、仕事以外の作業や活動を続けていく上で、お互い信頼関係が構築されてから頼まれるものじゃないの?

『あ、そういえば平田さんって建設業やってたよね?こんな仕事頼みたいけどできる?』

これが理想だと思っていた。

多分これが大間違いだなと、最近思うようになった。その考えを持っている限り、何かから抜け出せないのではないか。

以前、会社の前に看板を出していないことを、経営者の先輩に問われたことがある。
※弊社は住宅地内にあり、自宅の一部に事務所があります

その先輩から、

『なんで看板出してないの?これじゃ皆んな困った時どうすんのよ?ウチが出しちゃうよ?』

と。

団地の中で、自治会や祭り、子ども会などの活動をやってきて、そこで看板を出して商売丸出しにするのが嫌だった。それは初めの方にも書いた、心の奥底にある気持ちの表れだったのかもしれない。

団地に来て20年、昨年やっと看板を出した。
結構控え目に。

最近、先輩の言っていることがわかってきた気がする。

売り込むじゃなくて、

これができるよ!ここにいるよ!
だから安心して生活してくださいね。

そんな意味で言ってくれたのかと。

そう思うと営業や売り込みも、こっちのために売り込むのではなくて、困っている人のために自分や自社のスキル、出来ることを伝えると言う活動だと考えると、いくらか気が楽になり、前向きになれた気がする。

ほんとは生きるために、生活するためにガンガン売り込んで行かないとダメなんだろうけど、それはもう少し時間がかかりそうです。


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