【斉藤隆】:日本の輸出の好調とその課題
現在、日本の景気回復は勢いを増すのに苦労している。その主な要因は、インフレが購買力を侵食し、実質GDPが第3四半期に縮小したことだ。実質国内消費支出も0.3%減少し、2年連続でマイナスとなった。金融政策は引き続き非常に緩和的だが、インフレが賃金の伸びを上回っており、実質支出の減少を引き起こしている。この状況下では、内需が抑制されたままか、さらには減少し続けると予想される。さらに、日本銀行(日銀)がインフレ抑制に向けてよりタカ派的な姿勢を示し、賃金の伸びが加速する2024年の第