iPhoneからTwitterに動画を投稿すると動画が異常に明るくなる(発光する)現象の対策


動画が明るくなる、とは?

iPhoneを利用している方や、Twitterを利用している方で、Twitterの動画を見てこんなことを思ったことがある人はいるんじゃないでしょうか?

「なんかこの動画、白くない?」

iPhoneで保存した動画をTwitterにアップロードをすると、投稿した動画が全体的に白っぽく、明るくなってしまうことがあるようです

と言われてもどういうこと?と思われる方が多いかと思いますので、まずはこの現象が発生してしまっている例を行いくつか紹介します

例1 ホロライブ所属 アキ・ローゼンタールさん(以下アキロゼさんと呼びます)
こちらの画像は2020年7月29日に配信された配信のSSです
↓使用させていただいた配信アーカイブ
https://youtu.be/HrNwbzRAi-M

画像1

そして、配信直後のアキロゼさんの同2Dモデルを使用したiPhoneからの投稿がこちらです

GBと白い背景という視差効果はあれど、肌や髪に注目すると大きく色が異なり、光が当たってるかのような違いが出てるのが分かるかと思います。

例として使用させていただいたアキロゼさんのYouTubeチャンネル↓
https://www.youtube.com/channel/UCFTLzh12_nrtzqBPsTCqenA

例2 ハニーストラップ所属 周防パトラさん

こちらはwebブラウザから投稿されたので、本来の色味を損なうことなく投稿されたツイートです

そしてこちらが、iPhoneから投稿された同モデルを使用した投稿です

こちらも同様に全体的に明るくなっているのが分かるかと思います

例として使用させていただいた周防パトラさんのYouTubeチャンネル↓
https://www.youtube.com/channel/UCeLzT-7b2PBcunJplmWtoDg

例3 小花衣ももみさん

こちらはバーチャルライブ配信iOSアプリ「vear」を使用して録画した動画のiPhoneからの投稿です

そしてこの直後に同じアプリ内で撮影された写真を投稿しています

こちらも明確に動画のほうは明るくなっており、服に至っては照り返してるとも言えるくらい変化しています

例として使用させていただいた小花衣ももみさんのYouTubeチャンネル↓
https://www.youtube.com/channel/UCjH4Z-uXHegQCTlGeUc7qUA


何が悪さをしてるのか?


これらの現象について、はっきり言って現状私では正確な原因はわかりません。
ので、本質的な解決ではなく、あくまで対策として有効な方法を発見したというだけなので、「なんでこうなるの?」と聞かれてもわかりません(iPhoneの動画の保存の形式に原因があるんじゃないかなって思ってます)

まず、iPhone(iOSの仕様?)で動画を保存した場合、iPhone側で自動的に動画の画面を認識し、明るさや色合いを調整しようとする自動補正機能が組み込まれてるみたいです。外部からダウンロード等して保存したものには自動調整は入らないみたいです。
これについても見てもらったほうが分かりやすいと思います

ツイート内容にも書いてある通り、動画が一貫して明るくなっているのではなく、10秒送りをした瞬間に動画の色が一気に変化しているのが分かるかと思います。これを元に、「動画が全体的に明るくなってしまう」のではなく、「自動的に明るさを調整している」という可能性が高いと考えております。
こちらのツイートの動画はこちらの小花衣ももみさんの配信を使用させていただきました
https://youtu.be/iRx6WfuroH4

また、この明るくなってしまう現象なんですが、現状わかってる範囲で

・iPhone内の『写真』アプリやアクセスを許可しているアプリ等では、明るさの補正がかかった状態で再生されることはありません。ので、iPhone内では明るさの自動補正がかかっているかを確認できません。(Twitter等にアップロードしたものを閲覧する際にはその時点で補正がかかっているので発光してます)
・PCにiPhoneのメディアをバックアップしたものは補正が入っているので、アップロードをするかしないかとば別に明るさの補正は入ってしまうものと考えられます


じゃあどうやったら対策できるの?

ここからの発光現象の対策として
・iPhoneやPCからの投稿を問わず、多かれ少なかれTwitterに投稿したメディアはほぼ確実に画質等が劣化します。これは仕様上どうにもできません。
・私自身、自身でできる範囲での検証なので、以下で述べる対策では場合によっては効果がない、他の対策法のほうが効果があるなどの可能性があります。
これらをあらかじめご了承ください

iPhoneで保存された動画はMP4形式で保存されているようです。このMP4形式のファイルには明るさ補正がかけられてしまうと考えています
iOSのアプリにはたくさんの動画編集アプリがありますが、無料アプリではほとんどのアプリが同様のMP4形式で保存されてしまい、編集をしても明るさの補正がかけられてしまいます
このMP4形式で保存されず、MOV形式で動画を保存でき、自動補正の影響をほとんど受けないのが「InShot」というアプリです
https://apps.apple.com/jp/app/inshot-%E5%8B%95%E7%94%BB%E7%B7%A8%E9%9B%86-%E5%8B%95%E7%94%BB%E4%BD%9C%E6%88%90-%E5%8B%95%E7%94%BB%E5%8A%A0%E5%B7%A5/id997362197

InShotに動画を読み込ませ、無編集で別の動画として保存すれば、MOV形式の動画となり、発光はほぼしなくなります。


でも、InShotを使えばすべて解決というわけでもない

はい、ここまで書いといてなんですが、InShotに動画をインポートして無編集で保存すれば発光の対策はできますが、若干問題は残ります。
InShotを通すと色味が全体的に白っぽくなってしまいます。
おそらくMP4のファイルがInShotにてMOVに変換されることが原因かと思われます(MP4とMOVで発光に差が生じることから)
これはiPhone内でも差を確認することができます。
これも、InShotの仕様なので、本来の色を完全に再現するのはほぼ不可能かと思います。

とはいえ、iPhoneの自動補正に比べたらかなりマシです。
人によっては、ぱっと見じゃ気づかないくらいの差かなぁとは思います
こちらも比較見てもらったほうが分かりやすいかと思います

小花衣ももみさんの自己紹介動画より使わせていただきました
https://youtu.be/Yl09rwyDTjI

↓元のスクリーンショット

画像2


↓ InShotを使って無編集で保存した動画のスクリーンショット

画像3

これについては先述の通り、iPhoneの自動補正は入りませんが、動画そのものが白っぽくなっているので、Twitter等にアップロードするしない関係なく色が異なります。

Twitterに動画を投稿すると、多少なりとも画質が落ちるので、この白っぽさも極端に気になることはないとは思いますが、これでも色が少し気になるという場合は、InShot内にて明るさや彩度を調整すると色を近づけることができます。

また、この一件の中で初めて知ったことなのですが、iPhoneとPCとで、Twitterの再生される動画の明るさに差があるようです。(スマートフォンとPCの差かどうかは不明。こちらもiPhoneの動画の明るさ補正が関係してるかもしれません)
PCで再生する色合いをちょうど良く調整するのであれば、明るさを少し下げると十分かと思います。
また、その上で若干色が薄い気がしないでもないので、彩度をほんの少し上げてあげると、色が鮮やかになるかと思います。

InShotの明るさ・彩度等の調節は数字ではなくバーの移動によるものなので、正確な数値は出せないのですが、

明るさ-20~30
彩度+10~15
(彩度は上げるとかえって色が濃くなりかねないのでお好みで)

することである程度気にならなくなるかと思います。

画像4

ちなみになんですが、この調整を行うとiPhone内のメディアではそこそこ濃いめの動画に見えますが、Twitter等に投稿するとわずかに明るさ補正がかかるので、アップロードすることを前提にするのであれば問題ないです。

ここで注意なんですが、あくまで前述の調整の数値は目安でしかありません。
なぜなら、iPhoneの明るさ補正は自動であって一律である保証がないからです。
iPhoneが画面を認識して自動で調整している以上、どの程度明るさ補正がかかるのかは実際に見てみないとわかりません。
先ほどの数値はあくまで1つの動画を基準に検証の結果出た目安とお考え下さい。

1つだけ疑問が残る

iPhoneが明るさの自動補正が一体どの段階で行われてるのかが全く分かりません。
Twitterに投稿する→発光
PCへのバックアップファイル→発光
InShotへのエンコード→発光しない(していたら無編集以前の段階で、発光しているファイルを編集していることになるので)

つまり、iPhone内のメディアで発光が判別できないのはその段階では明るさの補正が介入してないからなのかなぁと。それゆえにInShotにエンコードしてもその動画自体は補正がかかっていない。
でも、他のデバイスへの移動やアップロードを行うと補正がかかったファイルがアップロードされてしまう。

いつ補正がかかるのか、そのロジックは何なのかが分かりませんでした。
その辺とファイル形式の差による差が明確に分かればもっと細かい原因もわかるんじゃないかなぁと思います。

そもそも、iPhoneはPCに接続するとメディアのコピーは取れても書き込みができないので、その辺の内部的なセキュリティとかも絡んでるのかもしれません。

とりあえず気になる方はInShot使ってみてください

とにかく、iPhoneで動画の発光が気になる方はInShotというアプリに動画を読み込ませて無編集で別のものとして保存するだけでかなりマシになります。
↓実際にInShotを使用した小花衣ももみさんの投稿です。明るさ等の調整は一切してません。無編集で保存したものと思われます。
先ほどの発光してるものと比べてみると差が分かるかと思います。

私はあまりファイル形式等に知識がないので、MP4とMOVの形式が本当に原因なのかはわかりませんが、現状、本来の色の再現とまではいかずとも、気にならない程度までは対策はできると思います。
今後iOSのアップデート等で仕様が変わるかもしれません。ただ、本来自動補正は「いい機能」なので、改善されることはないんじゃないかなぁと思います。この例はこの機能が裏目に出てしまっているだけなので。



私一人ではこの結論には至れませんでした


今回の記事、たびたび小花衣ももみさんの名前や例を使用しました。
私自身、当初はInShotしか使用したことがなかったので、動画編集アプリを使えば解消すると思い込んでました。
先述でも挙げた小花衣ももみさんが発光現象に悩んでいたため「動画編集アプリで無編集で保存すれば解消されますよ」と助言したのですが、InShot以外の編集アプリを使用しており、その上で発光していたため、動画編集アプリを使用すればいいわけではない、ということが分かり検証をしたところInShotのみが抵抗力があることが分かりました。
また、その助言に対してありったけの編集アプリをダウンロードしては試していたそうで、その結果InShotだけが明確に違ったという報告をいただきました。
私はリプライやマシュマロ等で分かっている範囲の助言をしただけなのですが、小花衣ももみさん側からそれに対する報告やアクションがあったので盲点に気づき、結果としてここまで解明できました。
小花衣ももみさんのこの報告がなかったらここまで解明できませんでした。本当にありがとうございました!

また、今回の記事の作成に当たり、3名の方の事例を使用いたしました。
もし何かあれば私のTwitterにご連絡ください。
形はどうあれ無断で使用させていただいてるので、対応いたします。
https://twitter.com/april_notfool

また、この記事読んで別の対処法や詳しいことが分かる方は差し支えなければ教えていただけるとありがたいです。
iPhoneユーザーの手助けになればと思います。



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