チョコはあげてももらってもいませんでした

この記事はエイプリル・ゴースト(以下A)とジューン(以下J:Aのメンター的存在だが、多くは謎に包まれている人物)との対話形式でお送りします。


J:Aちゃん2月はどうだった? 予言通り失速してたの? 
A:う〜ん……それが思ったほどでもなかったんですよね。割とこう…1月と変わらず過ごせたというか。
J:ふぅ〜ん、よかったじゃん。
A:ただ、バレンタインの後遺症(笑)というか、頭に血が巡りすぎている感じがあって、ここ何日かは鼻をかむたびに鼻血が…
J:えぇっっ⁈ チョコの食べ過ぎかもってこと?
A:2月はチョコ系のお菓子を食べることが多かったかもしれない……。ほら、食品を買いに行くとやっぱり季節商品が大きく陣取ってるじゃないですか。だからなんか乗せられてしまう…みたいな。
J:でも鼻血出るほど食べるかね……(苦笑)。
A:いや(笑)多分原因はそれじゃなく、空気が乾燥してるから鼻の中の毛細血管(?)が切れちゃったんだと思います。頭に血が上りすぎたのは本当ですけど。たまにありません? そういうこと。
J:残念なことにおれには当てはまらないなぁ。頭に血が集まりすぎて鼻血を出してる状態って、失速どころか加速ついちゃってんじゃないの? そのペース大丈夫なの?って思っちゃう。
A:う〜ん、どうなんでしょうね。
J:どうなんでしょうねじゃないよ、少しは自分の体のことを案じなさいよ!
A:はい、ごめんなさい。まさか本気で心配してくれるなんて思ってなかったから…。
J:おれがそんなに冷たいやつに見えるってこと?
A:あ、そうじゃなくて、ちょっと軽いノリで鼻血のこと言ってみたつもりだったんですけど……。
J:意外とマジに取りやがったなコイツ、みたいな?
A:うぅ……。
J:確かに、チョコレート食べ過ぎて鼻血出す食生活ってどんなんだよ! ってつっこむ方が正しかったのかもな(笑)。
A:そこに正解も不正解もないと思いますけど。それによって話が違う方向に流れていたはずだとは言い切れないし。わたし自身そういう会話の意図というか相手の意向を汲み取るのがますます下手になってきているなぁと感じますし……。
J:汲み取る、ねぇ。何も言わないのに汲み取るなんてテレパシーが発達してなきゃ無理でしょ。まぁ、女性は第六感がよく働くらしいから、口数が少ないところから何かを読み取ろうとするってのはあるかもしれないけど。
A:わたしはその辺本当に言語化第一主義かもしれないです……。全て文字通り、字義通りと思ってるわけでもないんですけど、自分の中にわだかまっている何かを出来るだけ声に出してみたり、文字にしてみたりしないと理解ができないというか、要するに頭の回転があまり良くない……(苦笑)。
J:それで、脳の血管がバーストしたりしてんだ(笑)。
A:(笑)。もともと頭に血が上りやすい体質なんですよね。いや、これは怒りっぽいってことではなくて…いや、怒りっぽいのかな、実は。バーストは結構な頻度で起こってるかもしれない。
J:だから気をつけなって。
A:そうですね。今や制御装置もバカになってる可能性がありますから。

J:で?
A:……? で?
J:鼻血にまつわる曲があるんですか?
A:あぁ…! ありますね。そもそもその話をしようとしてたんですよ。
J:鼻血ソング?(笑)
A:そう、なんかそういう歌詞の曲があったなって。タイトルもまんま「Nosebleed」で、マキシモパークというバンドの曲なんですけど。
J:どんな内容なんだその歌……。
A:サビはあまり脈略なく「僕らは遠くへ行きすぎた? それが君が鼻血を出している理由なの?」って言ってますね(笑)。多分この曲の主人公には想いを寄せる相手がいて、でもその相手は別の誰かに人生を棒に振るほど心酔しきっている。それを相手に注意喚起しなきゃいけない正義感が歌われているような気がします。個人的にはBメロの “Some people hide their emotions, some people show too much. I'm aming for somewhere central...” って歌詞が刺さった。
J:ほうほう。
A:で、この曲は2007年のアルバム『Our Earthly Pleasures』に入っているんですけど。これ以外の曲が良かったりするんですよ。「Our Velosity」をはじめ激情にあふれた曲が続いていて、全曲聴き終わる頃にはヘトヘトなんですけど、ラストの「Parisian Sky」でボーカルがさらに感極まっちゃってます。「Parisian Sky」は描写的な歌詞も相まってすごく好きな一曲。
J:でも今回は鼻血の歌なんだね?
A:そうですね。そこはどうしても譲れなかった(笑)。

Maximo Park/Nosebleed


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