三十八杯目「チョコレート日和」
チョコレート色した、まあるい木の実。
それが何かはわからない。
わからないから、皮剥いた。
わからないから、実を一欠片口にする。
わからないから、種を煎る。
わからないまま、消えていく。
それでもまだ、
わからないから、面白い。
毎週末の朝、珈琲を飲んで浮かんだ散文をお届けします。
優しい朝を迎えましょう。
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(四月一)
君は友の、澄み切った空気であり、孤独であり、パンであり、薬であるか。みずからを縛る鎖を解くことができなくても、友を解き放つことができる者は少なくない