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腐女子、アジアBL沼を解明すべくアマゾンの奥地へと向かった

小学5年生の時、小さな田舎の本屋の片隅で大手週刊少年系漫画の商業アンソロジーを手にとってからというもの、人生の半分以上を腐女子として過ごしてきた生粋のオタクが、ついにアジア実写BL市場に足を踏み入れました。

あまりの転げ落ちようなので、せっかく観た作品の感想を残さないのはもったいないかも……と思い、noteで記録を残すことに。
完全なる個人的な備忘録なので、的外れな意見や解釈不一致を起こしていてもそっとしておいてもらえると嬉しいです。

さて、タイトル通り、一回目はなぜ私が沼に落ちるに至ったか。
それを解明すべく、アマゾンの奥地へ向かいます。
というわけで簡単な自己紹介。
ここは読み飛ばしてOK!

▽ 自己紹介

小学生の頃からずっとオタク街道まっしぐら。
最初はいわゆる夢女子で、BLEACHの平子真子と結婚してました(真子は永遠の夫です)。
その頃から三次元のアイドルを追っかけており、いくつもの夢小説サイトを巡ってはランパス漁りをしていた過去があります。

漫画もアニメもゲームもアイドルも大好きだったので、いろんなものを追いかけていたところ。
間違えて購入した商業アンソロをきっかけにBLというものを知り、彼の中村春菊先生の「純情ロマンチカ」から商業BL沼へ落ちました。
それから二次創作・オリジナルBL・nmmn……と色々な界隈を流れ行きながら気付けば腐女子歴もうん十年。
2022年現在、アジアBL沼へたどり着いたと言うわけです。

普段は、韓国のアイドルを追っかけたり、.5界隈で舞台を観たり、ソシャゲに勤しんだり、モンスターを育てたり、宝塚に足を突っ込んだり。何かとオタクごとで忙しく過ごしてます。

そんな私は趣味が高じた仕事をしており、流行りものには敏感なほうなので、数年前から訪れていたアジア・タイBL沼の勢いには驚いていました。
実写BLについては日本の作品を数作品(若手俳優も好きなので)観ていて、横井健司監督の作品には結構ハマり、DVDOBOXを買ったり、イベントに行ったりもしてました。
※余談ですが、横井監督の作品は映像がとても綺麗で本当におすすめです。

▽ 陳情令

ある時、仕事の取引相手といつもの雑談をしていて、最近ハマっているものとして『陳情令』をオススメされました。
俳優の子はみんな顔が綺麗だし、ストーリーも重厚そうでとても興味を惹かれたのですが、何せ50話か……長いな……と感じていたのと、
その時はまだ全話観るためにWOWOWに加入するか、配信サイトで単話買いをするしかなかった。全話パックだと1万円越え。
流石にハマれるかどうかわからない作品を一気に買う勇気はない。
でもどうせ50話観るなら一気に観たいので、時間がとれる年末年始にまとめて観ようと思いつつあっという間に時間が過ぎ……
気付けば『魔道祖師』のアニメも始まっていた。
(アニメから観ればよかったのに)やっぱり実写の俳優たちが気になっていたので、どうせ観るならドラマから観たいな…なんてワガママなことを思ったり。

そのころ巷では『2gether』が爆流行り&日本の作品では『おっさんずラブ』が覇権を握っていたので、実写BLが一般にも少しずつ受け入れられていっている時代の流れを「すごいな〜」と感じつつ……
個人的に韓国系の塩顔が好きだったので、タイBLにはあんまり惹かれないかもな…とその時は思っていました。

その時までは……。

そうして時が過ぎ、例の『陳情令』がアマプラに入るよ!と言う情報を入手。この機会に観なければ!と改めて思ったのと、
原作の小説がダリアシリーズユニ(http://www.fwinc.jp/daria/uni/series/)から出たところだったので、そっちも読みたいなと思い
(筆者は普段、商業BL小説が大好きで読みあさっているので、読み応えがありそうなBL小説には目がないのです)
まずは原作の小説を大人買いしました。
だけど少し調べてみると『魔道祖師』は分厚さもさることながら、使用されている用語が難しそうだな……と感じて、先にドラマでさらっと世界観や用語を把握しておいたほうが、より小説を楽しめるかも!と考えついたのです。

たまたま仕事を辞めた頃合いだったのもあって時間が余っており、
ようやく重い腰を上げ『陳情令』を一人で一気見。

なにこれ、おもしろすぎる…!!!!

話が進むに連れて、一人で震えて何度も泣いていました。(これガチ)
意味もなく叫びだしたくなるぐらい複雑な感情になるドラマで、だけど見応えと中毒性がある素晴らしい作品でした。
とにかくストーリーが面白い。俳優が良い。音楽や美術のクオリティが高い。
なんでこんなに面白いものを観ないで生きてこられたんだろう……
50話観終わるころにはそう感じていて、すぐにもう一周しました。
そしてすぐに原作の小説も読破。『陳情令』『魔道祖師』どちらも最高。

▽ WBL

すっかり『陳情令』にハマってしまって、pixivや界隈を漁って楽しんでいたところ
たまたまアマプラがオススメに出してきた『We Best Love 永遠の1位』が目に留まる。
なんだか映像の雰囲気が*タクミくんシリーズ
(*前述の横井監督作品シリーズの一つで、BL小説界の神と言っても過言ではないごとうしのぶ先生の名作)に似ていて素敵だな……と感じたのと
受けの“周書逸(ジョウ・シューイー)”役の役者の子が、好みの中性的な顔をしていることに気づき調べてみることに。
早速検索して、その子が楊宇騰(ユー/YU)くんという今作が初主演でOSTまで歌っている新人の男の子であること。また、日本と台湾のハーフであることがわかりました。
一気に親近感が湧いて、ハードルもグッと下がった気がして。俄然、興味が湧きました。
『陳情令』にハマった勢いも後押しして、*WBL(=*『We Best Love』シリーズのこと)を視聴。
こちらも一気見した後、続けて2周し(合計3周)、SamYUモーメントやインタビューなどを見漁りました。
映像美、演出、決して長いお話しではなくアニメの一期ぐらいの短さでギュッとまとめられているのにも関わらず、これでもかと萌えを詰め込みかつ切なくまとめ上げたストーリー、何より役者(特に主演二人)の熱演ぶりにやられてしまい…。
気付けば、すっかり海外BL(ブロマンス)の世界に魅了されていました。

▽ 作品の楽しみ方


私は一つの界隈に落ちると、とにかく手当たり次第に調べ、知り尽くし、見尽くすことが好きです。
世の中に出ている良い作品には数多く出会いたい。
幼いころ本ばかり読んでいた時も(その時は主に一般小説でした)、一生かけたってこの世にある良い作品を読み切ることなんてできないんだろうなと思っては、落ち込んでいたぐらいです。

時は金なり。
人生という短い時間の中で出来る限りたくさんの作品に出会うことが私の楽しみの一つでもあるので、新しい世界に飛び込むことに迷いは一つもありませんでした。

▽ タイBLとの出会い

もうこうなったら世の腐女子が萌え苦しんでいる『2gether』を観ないわけにはいかなくないか!?と謎の使命感に駆られ、
『2gether』を視聴するためにいろいろ調べたけれど……
『2gether』ってもしかしてポイント買いしかできないの……?
見放題には入ってなさそう……
個人的にこのポイント買いがいつもネックです。
結局のところ『2gether』も観ることにはなるのですが、
そう言って探しているうちに大体どのサイトでもオススメに出てくる
『Untill We Meet Again』に出会いました。
『2gether』は、すぐには観られなそうだし
どのサイトでも良作!号泣必至!と言われている『Untill We Meet Again』です。
気にならないわけがありません。

もちろん観ますよね?・・・観ました。
良い意味で期待を裏切られました。

タイBLと言えば『2gether』のイメージだったのでいわゆる少女漫画的展開のラブコメだと思っていたんです。
しかも*UWMA(=*『Untill We Meet Again』)は、赤い糸をモチーフにした前世と現世での運命的ストーリーだということをあらすじで入手していたので余計に。
確かにラブコメのパートも多くありました。半分ぐらいはそうでした。
でも残りの半分でしっかりと切なく運命的な激動のストーリーを描いていた。
ただのラブコメじゃない。そこがとてもよかったんです。

とはいえ、この作品に落ちた原因は6話のキスシーン。
あんな少女漫画みたいに美しく、最高にキュンとするキスシーンを見せられるとは思いませんでした。
何より主人公CPのバランスがすごくいい!!!
*P'Deanに夢女としてもドキドキし、*N'Pharmの照れた表情に悶え苦しむ……
(*P=Phii/年上につける敬称、*N=Nong/年下につける敬称)
こんな……こんなに素敵な世界が広がっているなんて!!!!
※UWMAについてはまた別の機会に記事を設けたいと思っています。

タイBLを侮っていた。
濃い顔はタイプじゃないなんて言っていたあの頃の自分はどこへやら。
世界にはまだまだ…こんなにもイケメン(同士の)ラブがあったんだ!!と
王子のキスで目覚めた白雪姫のような気分でした(現実はただの腐女子)

そこからは怒涛です。
これまたどのサイトでもおすすめされていた『TharnType』の“氷キス”なるものが気になり、視聴。

……こんっっな綺麗でエッチなキスシーン実写BLで観られるの!?!?

驚愕でした。でもタイBLには、さらに驚くことが。
それをこの『TharnType』で実感することになります。
いろんな意味で『TharnType』は伝説を残していたからです。
これに関してはググってもらったほうが早いと思うので割愛しますが、とにかく普段からイチャイチャモーメント祭り……。

タイの*Yシリーズ(*BL作品)では、ドラマ内だけでなく
普段の活動やイベントなどで
役ではない素の自分たちでもCP(カップリング/カップル)活動をしています。
(もちろん全員がそうではないですが、概ねそういうCP活動が盛んです。)

キス、ハグ、手を繋ぐ、お姫様抱っこは当たり前。
まるで恋人同士のように触れ合うことに抵抗がありません。
また、基本的に彼らはカップリング名で呼ばれることが多く、ファンの名前(ファンダムネーム)もCPごとに存在しており、自分たちで名前をつけることも多いです。

例えば、『2gether』なら【 BrightWin 】
本人たち(BrightくんとWinくん)の名前をくっつけた王道の名前で、
この名前についてはBrightくん直々の命名です。(なんで?)
元祖タイBL『SOTUS』のKristとSingtoは【 Peraya 】
KristくんとSingtoくんの名前を一部分合体させたもの。
また、GMM四天王といえばOffGunコンビ。
こちらのファンダム名は【 Babii 】
GunくんがOffくんを呼ぶときのあだ名「Papii(パピ)」から来たそうです。
可愛いですよね?
(GunくんがOffくんをPapiと呼んでる事実が死ぬほど可愛い)
そして『Dark Blue Kiss』で大人気となったTayNewは【 POLCA 】
自分たちの見た目がシロクマとシャチに似ていると例えられることから
二匹の名前を合わせた名前に決めたんだとか。

ドラマの宣伝期間だけのCPもあれば、数年に渡って相手をただ一人の人と決め、ずっと同じ相手とCP活動を続けることもあります。

日本だと、役は役、自分は自分の境界線がきっちりあると思うのですが、タイBLでは役と同じく役者としての本人たちも付き合っているかのように夢を見せてくれます。
(本人たちはお互いの存在をあくまで兄弟/親友と濁しています。中国がBL作品をブロマンスだと定義しているようなものですね)
記者やファンからも際どい質問がどんどん飛び交いますし、それに対してもサービス精神旺盛な受け答えをしてくれるところまで徹底していて、最初は本当に驚きました。

私はアイドルオタク(しかもここ数年はK-POP)なので、男の子同士のカップル売りには多少(いやかなり)の慣れがあったはずなんですが、ここまで堂々とカップル売りをされては……

\(^o^)/楽園か????????????\(^o^)/

腐女子にとってのアジアBLの沼は夢の国だったようです

そうして、その後すぐに、私は運命のCPに出会ってしまいます。
(この話はまた別の記事で)

*転げ落ちるみたいに加速して(*出典=「Crazy Accel」A.B.C-Z)
推しができてしまってからすぐに気づきました。

ここは夢の国なんかじゃない。
沼だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

とても深い深い沼でした。
私はもう足を踏み入れてしまって、自力で地上に上がることはできなくなってしまったのですが、今のところ幸せで息ができないぐらいで済んでいます。

私は「お金を払わせて欲しい!」と思う対象・実際に払ってしまう相手を“推し”と呼ぶのですが、
先日どハマりしたドラマのDVDBOXを本国のサイトで買おうとしたらおったまげるほど安くて泣きました。
もっとお金を払わせてくれ。
とりあえず日本語字幕版が出たらどうせまた追加で買います。
いくらでも払うよ、買わせてください。

とにかく、ここの沼は毎日どこかのCPが活動してモーメントを作り上げているので、休む暇がないです。
期ごとに新しい作品が生まれ、その度に新しいCPやケミが増えたり、熟年夫婦のような安定したCPの新作が見られたり…。
そんな毎日が過ごせるので、ただただ“好き”が増えていく一方。

タイBLはもちろんのこと、台湾、中国(中国は規制もありますが重厚な作品が多いです)、韓国……
そして最近は日本もどんどん民放がBLに乗り出して、話題作を製作していますね。

素敵な作品がたくさんうまれて、一日24時間じゃ足りません。

あなたのお気に入りの推しCPもきっと見つかるはず。

次回から、そんな沼に落ちてしまった私の備忘録を、ここに載せていきます。

▶︎記録(随時更新:22/02/14)

🇹🇭
Untill We Meet Again ☑︎
Tharn × Type (2)☑︎
2gether (still)☑︎
Don't Say No ☑︎
Love by chance ☑︎
A Chance to Love ☑︎
Lovely Writer☑︎
Theory of Love☑︎
BADBUDDY ☑︎
7project
とな墓☑︎
DARK BLUE KISS ☑︎
The Gifted(graduation)☑︎
BLACKLIST☑︎

SOUTS 〜ep.14
NOTME 〜ep.9
アンシャンテ 〜ep.3
I'm Tee Me Too 〜ep.4


🇹🇼
WBL 1,2

🇨🇳
陳情令
山河令

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