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国内Magic: the Gatheringコミュニティで話題の"Matthew Sperling(Matt Sperling)"氏とその背景

広く浅く長くTCGプレイヤーをやっている筆者が、各TCGコミュニティの話題をお届けするコンテンツです。



現在の話題について

プロプレイヤーでありストリーマーとしても非常に人気のある市川ユウキプロによる下記の投稿が国内の話題の火付けになっているようです。


Matthew Sperling氏の元投稿と翻訳文

Matthew Sperling氏本人の投稿が下記になります。

(機械翻訳を併用した素人翻訳に付き正確さを欠く可能性がありますのでご了承ください)

パパになりました!

今週は私の人生の中で最もクレイジーで最高の週でした。

少なくとも一人の友人は、私がTSMの施設で世界選手権をプレイすると言っていたにもかかわらず、ウェブカメラでは自宅でプレイしているように見えていたことに気付いていました。その通り、私は自宅でプレイしていました。

世界選手権が始まる前夜、私と妻は深夜過ぎに入院していましたが、36週の時点で陣痛を起こしてしまうのか、それとも状況が安定して出産予定日に近づけるのか、はっきりしませんでした。

世界選手権は、私の心配事リストの80番目に入っていました。これは非常にストレスの多いことでしたが、WotCの人々(そしてイベント前の重要な時間帯にテストパートナーを失ってしまった私のチームメイト)は、私のプライバシーや私たちが経験していることにとても協力的でした。

結局、木曜日に帰国することができ、月曜日に出産することになりましたが、すべて順調で、妻も男の子も元気に過ごしています。

幸運なことに、PaulやDaveのような素晴らしい父親を何人か知っているので、見習いたいと思っています。また、2022年のMPLシーズンでは、いつもよりすこし少ない睡眠時間で、マジックの遊び方を学ぶことを楽しみにしています。
新しくパパになった私と同じように、過大評価されていてスキルのないCrokeyzがプレイレベルを維持できているようなので、このシーズン移行について安堵しています。

愛を込めて、マット

最後の一文までは涙腺が緩みそうなとてもいい話だったのにどうして…。


海外プロの反応

市川ユウキプロの引用元の投稿は「ブラネル」の愛称でも知られるMTGプロプレイヤー界の大御所の一人、Brad Nelsonプロのものです。

絵文字と画像からも分かる通り、落胆や絶句する様子が見て取れます。


このBrad Nelsonプロの投稿に対して、他の有名プロプレイヤーも下記のように返信しています。

まずシャッフルがマジシャン並なことでも知られるBrian Kiblerプロ。

これには思わず笑ってしまいました

「草」って感じのコメントですねw
最早笑うしかない、とも取れますが。


それに対して返信している、"LSV"の愛称でも知られる大御所、Luis Scott-Vargasプロ。

Bradに拍手を送りたい

画像制作のあまりに丁寧な仕事ぶりに感激してしまったようですw


日本で話題になった背景

何故英語圏主体の話題がここまで日本語圏で広がったか、という原因は約2年前のある出来事に起因します。


ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019。

「ミシックチャンピオンシップ」は、これまでに高い実績を残してきたトップ・プロと、世界各地の予選を勝ち抜いて招待権利を獲得したプレイヤーによって競われる、マジック:ザ・ギャザリング最高峰のイベントです。

"最高峰"を冠するほど競技レベルの高いこの大会でとある事件が勃発します。


日本人トッププロの一人、渡辺雄也元プロの失格処分です。

公式では詳細な内容についての発表はほとんどありません。
時系列等については下記4gamerさんの記事がわかりやすいかと思います。


最高峰の舞台での劇的な失格処分には、MTGコミュニティも大きく揺らぎました。

本人も語っている通り、スリーブに傷などがつく"マークド"と呼ばれる状態は違反行為に該当するものですし、意図している・していないに関わらず罰則の適応は致し方ないものです。

しかしながら、その後の渡辺雄也元プロの所属先であるTeam Cygamesからの弁明記事等の掲載に対しWizards of the Coast側から言論封殺ともとれる追加の制裁措置が行われたことや、ラウンド15までのデッキチェックにて問題がないとされていたことに対して、疑念や問題視する声が少なからず挙げられました。


また、ちょうどこの少し前にイベントの運営権がWizards of the Coast直轄からChannelFireball Eventsへ売却されていたことも疑念を広げる結果になってしまいました。


ChannelFireballはChannelFireball Events発足以前からプロチームを運営しており、多くのプロプレイヤーを抱えています。
その中の一人がMatthew Sperling氏でした。

さらに、イベントを運営しているので当然といえば当然ですが、ジャッジ(審判)も所属しています。

つまり、渡辺雄也元プロを失格にしたジャッジも、その失格によって繰り上げで決勝に進出したMatthew Sperling氏もChannelFireball関係者であるということです。

筆者はこれに対して恣意的なものを感じたりはしませんが、この状況を良く思わない方もいらっしゃったようです。


それだけであれば陰謀論めいた風説のみで、Matthew Sperling氏がここまで国内MTGコミュニティで嫌われることもなかったのですが、Twitterで渡辺雄也元プロに対するバッシング発言を行っていたことが、国内MTGコミュニティの感情を悪化させました。

いくら失格処分になったとはいえ、イカサマをしていると言える明確な証拠があるわけではなく、個人名を出してのバッシングは行き過ぎた行為と言えます。
しかも、一般人ではなく同じトーナメントを競っていたプロが何のリスペクトもない発言を行ったことは、プロを含む多くのMTGコミュニティから批判的に見られました。

(当時プロの多くは渡辺雄也元プロに同情的でした。スリーブは消耗品で傷がつくことは当たり前であり、いつ自身が同様の処分を受けるかわからないからです)

当該発言はすでに削除されているようなので、当時の発言をまとめていた個人の方のサイトを参考程度に貼っておきます。


上記のような経緯で、Matthew Sperling氏の名前は悪名として国内MTGコミュニティに轟いてしまうこととなりました。


まとめ

衝撃的な事件があったために多くの人の記憶にMatthew Sperling氏の名前が残っており、事件から3年が経とうとした今でも国内MTGコミュニティで話題に浮上する事になったのでした。


話は変わりますが

MTGしようぜ!


上記の話でテーブルトップはちょっと…ってなった人にはこちら!


引用元サイトさま

Twitter
マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
M:TG Wiki
4gamer
Team Cygames
(名称なし個人ブログ・まとめサイト)

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