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私が自発的に泣く理由

私はたまに、人前で泣いてしまいます。
人はそれを恥ずかしい、惨めだといい、時には驚き、後退りをします。
それは、そう、大人になってからのことです。

思春期を超える前まで、私は、家で涙を見せることはあっても学校で泣くことは無かったのです。
LINEグループから退会させられても、スライドショーで私の顔が出てきた途端、学年の全員が馬鹿にして笑っても、私が虐めたと揶揄されても。
決して、泣けなかったのです。

私が、死んでも許せない中学の先生がいます。
初めての死にたい理由、そして死ねなかった理由。
勘違いブス、私がそう呼ばざるを得なかった可愛いを虜にした女がいました。オシャレなんて分からない、だって、勉強しかして来なかったから。そうすれば、今までの人生が報われると信じていたのですから。

なんで私はこんなにも可愛くないんだろう、どうしてだろう、私、目も二重で鼻もちいさい、おかしくないはずだ、なのに、気持ち悪いと言われ、あいつとは話したくない、目も合わせたくないよね、と私のいないクラスLINEで、。それを、仲良くもない女の子が、密告してくれました。
知りたくなかった、知りたくなかったよ、と泣くことも出来ないまま、「そっか、まあ仕方ないよね」と返すことしか出来ないのが悔しくて、唇を噛み切るしか出来ませんでした。
暖かったな。

すっぴんが当たり前の世界で、化粧をすれば怒られる世界で、いや、少し大好きな赤色のニットを着たら責められる世界。

ただ、それがあの子が手が回したことだとは
分からなかったのです。

気が強イ(ふりをしていた)私は、友達を欲していました。
毎日50パーOFFの惣菜と米を詰めただけの茶色い弁当。隠していては、不可能でした。

普通に生きているのに天然ぶっていた彼女に、た私はただただ悔しいと、おもいました。
天然って、こんなにも人を傷つけるんだね。
許されてしまう世の中で生きられて本当に良かったね。

私は、こうして、殺されていったのです。
女の子の集団から の 言葉のリンチ。
別室に連れてかれ、[虐めたよね?]

天然ぶっていた彼女は泣きました。
そして、クラスライン、それからクラスのメールに、「あんずちゃんがいじめてくる、助けて」と送ったようです。
それでも、私が悪くないと、そう信じて、、、、

泣いていた彼女は、新任の担任にまでにも飛びついたのです。そう、それが、私が許せない、大嫌いな先生。M先生と呼びましょうか。

M先生は、今まで、恵まれた人生を生きてきたのが手に取るようにわかるような人でした。就職祝いに親に外車を買ってもらったという話を度々していたのが癪でした。
そして、生徒を贔屓をする人だった、それも無意識に。 
気持ち悪い、というのが上等でしょうか。

無意識というのは本当に罪深いと知るのは、後のことです。

話を戻しましょう。
泣いている彼女を見て、M先生は職員室へ連れていった。何を聞いたのか、私も呼び出されました。
そして、謝れと。なにを?
取り敢えず、ごめんなさいと謝った私は、今なら殴るくらい素直だった。ただ、そうするしか無かったのです。

謝った者が、悪者にされるのは当然

人格がおかしいと言われ、ほかのクラスメイトが私のことを友達として認識してくれるのがありがたいのだと、説教されました。口の利き方に問題があるとし、怒られもしました。
反論は許されないと、つまりはそう言いたかったのです。

私はおかしい、そう認識したくない現実を突き詰められてもまた、泣けませんでした。

次の日学校に行ったら、男子たちが私を殴ると、そう、言ってきました。クラスでお金を募り、そのお金で私を殴ることが出来たのです。
悪者は成敗するべきだと言わんばかりの美しさがその瞳には映っていました。
眩しくて、めがあわせられませんでした。

それでも私は、泣けませんでした。


ただ、私は、人格がダメなのだと信じ込むことができました。
ダメな人間なのだと、認識出来ました。
今まで必死に耐えてきた、親の問題も全て、私が悪かったのだと気づいたのです。


私が、悪かった。


溢れてくるものは、赤色でした。
綺麗だった、


私の人格とは裏腹に

綺麗だった。


赤色とは、毎日出逢えました。
私がおかしい人間だと言うのを浄化してくれるようでした。

学校に行きたくないと、言うことも出来たでしょう。
家から出たいということも出来たでしょう。
何も、術がかなかっただけでした。
動けなくなっても、電車の中で吐きながらも、普通な振り

ホームへ行く階段から落ちても、車に轢かれても。


高校に入ってから、自分よりしんどそうな先生が沢山いてつい、隠していた身の上話をしてしまったのが悪かったのだと、私は思います。
声をかけてこられた私は、単純に、自分が、偏見で見られていないことに嬉しくなったのです。
しまった
毎日トイレで吐き、
赤色の美しさを眺め、
泣けないことをTwitterで綴り、

もう落ちるところまで落ちてしまえ、そう思っていたのに。

否定することはなかった、
そのとき、初めて泣きました。自発的に。



くやしかった。
ふつうになりたかった。
分かって欲しかった。


だれも、分かってくれないなんて知っていたけど。




私は、、大人になりました

でも今も、誰かに縋りたくて

苦しさが凝固していて、


ようけつしていて





天然ぶっていた彼女は泣きました。





私は、今でも、自発的に泣くことがあります。 






抱きしめて、生き返るものなんてないこと。



ただ、

あかいろは




オーロラみたいでした。

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