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素振りは続くよ!続けるよ!!


結婚したい。
兎にも角にも結婚したい。明日にでもしたい。
お腹いっぱいご飯を食べたい、思う存分眠りたい、と同じくらいの熱量で結婚したい。

「結婚はゴールじゃない」「結婚だけが幸せの形じゃない」「そんないいもんじゃないよ」「年貢の納め時」
なんていうけれど、ゴールじゃなくても通過したいし、いろんな形の幸せがあるのは重々承知だけど、私は結婚っていう形の幸せが欲しい。
そんなに良くなくても、ちょっとは良いんでしょ?
年貢もしっかり納めたい。
夫婦というものに、なってみたい。

齢40。あせっている。
…というか、自分が今40歳だということに、若干引いている。
いつの間に40歳になったんだ…?
ついこの間まで、下北の鉄板焼き屋でサングリアがぶがぶ飲みながら「ヤバ〜い!もうアラサーだよ〜!30までには結婚したいよね〜」なーんて、ヘラヘラしてた。
それが気付いたら立派なアラフォー。
まずい。


これまでに2度、「結婚」に片足を突っ込んだ。
1度目は28歳。
同棲していた人と、浮かれてゼクシィを買ったあたりで終了した。
地鳴りのような彼のイビキに、耳栓も嫌な顔も一度もせず3年半も耐えたのに、報われなかった。

2度目は去年。
7年間付き合い、ついに人生初の婚姻届を書いた。
式場やウェディングドレスも予約した。
片足どころか、両足突っ込んで肩まで浸かろうとしていた矢先、催眠術師に指をパチンと鳴らされたかのように、突然すべてが消えた。
入籍間際に、相手がびっくりするくらいちんけな奴だったということが発覚したのだ。
「うそだろー!私はこんな奴に来る日も来る日も、せっせと愛を注いでいたのか!?げげーっ!ひぇー!」と思っていたら、なんとフラれた。
「こっちの台詞だよ!」というようなことを先に言われた。
台詞泥棒!時間泥棒!私の30代を返しておくれよ!
「7年も一緒にいて本質を見抜けなかったなんて、私としたことが、まだまだ修行が足りないわね!」と自分で自分に捨て台詞を吐いて、終了した。


で、今に至る。
何をどうあがいても、いくらお金を積んでも(無いけど)、ぺこぱにお願いしても、時は戻せない。
戻せないなら、せめて止められないものか?
神様、あと3年くらい40歳でいさせてもらえませんか?

そんなダメ元なお願いしている間にも、
刻々と41歳の気配は近づいてきている。
カチカチカチカチ…時計の音が爆音に聞こえる。
次にふと気付いた時は、アラフィフになってるんじゃないか⁉︎
怖い!怖すぎる!怖くてひとりじゃ無理だから、誰か一緒にいてください!


好きな人がおりまして。
相手はおそらく私のことを、好きではないが、嫌いでもないと思う。
是が非でも好きになってもらいたいので、「ここはいっちょ攻めますか!」と、腕まくりして鼻息フンフン荒らげていた矢先、コロナウィルスが猛威をふるい始め、デートに誘うことも出来なくなった。

人に会えない=新しい出会いは無い。
アプリなどを使って知り合うことはできるかもしれないけど、実際に会ってみない限り、お付き合い、ましてや結婚なんぞには発展しないだろう。

「結構年上の人が好き♡」なんてほざいてる間に、時は脈々と流れ、今となっては「結構年上」って軽く初老じゃん、、ということにも気付いてきた。
俄然、元気な「結構年下」が良くなってきたけど、元気な結構年下で、明日にでも結婚したい願望がある、まだ誰のものでもない人、なんて、この世に存在するのだろうか?
奇跡的に存在したとして、さらにその人が私のことを好きになる確率たるや、もはや宝くじ当選レベルな気がしてる。

今、この状況下で、私に出来ることは何だろう。

・傷付くことを恐れない(当たって砕けろ。もし砕けたら、その破片でもう一回くらい当たってみよう)
・すぐに舞い上がらない。浮かれない(一旦落ち着く)
・ちんけな奴には気をつける。(目を皿のようにして本質を見極める)

まずは、以上の心構えを肝に銘じているのだけれど、間違っていないかな?

そして、何よりも大事なのは、

諦めないこと

だと思う。

私のような齢40遅咲きのルーキーが、サヨナラ逆転満塁ホームランをぶっ放す為には、日頃から準備運動をし、練習に励み、素振りを続けていなければいけない。
どストライクボールが飛んで来た時、間違っても空振りなんかしないように。
見逃しなんてもってのほか!
手のひらに血まめが出来ても、筋肉痛になったって、毎日ブンブン素振りを続け、来たるべき日に備えるのだ。
ちゃんと準備運動しておかないと、また大ケガをする。

かの名将、安西先生の仰る通り、
諦めたら、そこで試合終了だ。
もし安西先生が野球部の監督で、私が彼の教え子だったら、きっとこう言われているだろうな。

「昔に比べて守備範囲広くなったな」
「ストライクゾーンも浅くなったな」

そうなんです先生!
視野を最大限に広げて必死に戦っております!
もう、次またふりだしに戻るのは、体力的にもメンタル的にもキツいんで!

兎にも角にも、
絶対結婚してやるぜ(ブンブン!)
ヒーローインタビューで何話すかも考えておかなくちゃ。( ブンブン!)

あぁ、素振りのし過ぎで、そろそろ指の血まめがつぶれそう…!
誰か!私の左手の薬指に、キラキラ光る絆創膏を巻き付けて。

#キナリ杯

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