1人だけでもわかってくれたら救われるよね
私はずっとなんかおかしい。体調がおかしい。今年で10周年を迎えた。全然うれしくないアニバーサリー。
以前の私はいつ治るのかと焦っていた。どんどん調子が悪くなると、こんな身体になってしまうまで頑張りすぎたことを悔いまくり、もっと自分を追い込んでしまっていた。ずっと暗いトンネルの中にずっといるような感覚。
でもここ数年で「長年もこんな変な体調を抱えながら生きてきた自分、えらすぎ」と思えるようになった。
それだけでも生きやすくなった。
そして「しんどいだろうな」をわかってくれる人ができたことで、もっともっと生きやすくなってきている。
誰かというと鍼の先生。残念、彼氏とかじゃない(笑)。でも彼氏では補完できない。
今の鍼の先生は私の扱いがわかっている。まず施術前に前回からその日に至るまでの私の症状を事細に聞いてくれる。そして施術後は中医学の用語を噛み砕きながら、今どんな状態かとどんな施術をしたかを丁寧に話してくれる。
先生の言った中医学の用語をあとからググったら、私が伝えてなかったような症状まで当てはまっていることもよくあって、驚くこともしばしば。
今まで近所の病院(西洋医学の)では「気のせい」「わからない」と言われてきた。挙句の果てに「飲んでも意味ないと思うけど」という言葉とともに胃薬と吐き気止めを出されたことある。そんなものはもちろん効かなかった。
「気のせい?でも胃腸はおかしいし、身体が動かないんやけど。とにかくダルい」
そんな想いをずっと抱えたいた私は、今やっと救われた気持ちになっている。おかげさまで以前よりもとても元気になった。でも実は、まだなんかおかしい。
「みんなこんなもんなんかな。私が大げさなのかな?」
ある日、この想いをそのまま先生にぶつけた。すると先生が「僕の患者さんで同じ症状に悩んでいる方のなかでも、〇〇さん(私)はトップクラスですよ」と。
良くない状態と言われたにも関わらず、嬉しかった。嬉しいというかホッとした。
続けて先生が「毎日よく頑張ってますね。僕1人だけ理解したところで何にもなりませんが……」と。
泣きそうになった。その1人の存在がどれだけありがたいかを先生に語りたくなった。(ちょっと語った。笑)
先生は私の「しんどい状態」がわかるだけで、「実際のしんどさ」はわからない。だとしても、自分以外の誰かがわかってくれるだけで本当に救われる。
先生には感謝しかない。もし先生の来世が人間じゃなかったら、私はあの白い部屋(ブラッシュアップライフより、状況を引用)に殴り込み、バカリズムを説得すると思う。
🌷 🌷 🌷
私にはある病気を患い、通院している友達がいる。その友達が看護師さんからこんな言葉をかけられたそうだ。
治療を始めるタイミングでこの言葉をかけてくれる看護師さんに出会えて、友達は救われたはず。そして友達が私にその言葉を教えてくれたということは、その言葉は友達の支えになっているのだろう。
やっぱり「しんどさ」をわかってくれてる人が1人でもいるだけで救われるんだな。
私はこの看護師さんの言葉をかけられるような人になりたいと思った。だから今こんなnoteを書いている。
人生には病気以外にもいろんな辛いことがある。でもその辛さを比べる必要はまったくない。自分がしんどいと思っているのなら、それは立派な「しんどい」。真面目な人ほど自分に厳しくしてしまうけど、ためらうことなく「もう無理!」と言っていい。休んでいい。
これをたまたま読んでくれた「しんどい」を抱えている人に届いてくれるといいな。
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