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言葉はナマモノ

今日はいつも「むむ!」という質問をして下さる生徒さんから嬉しい言葉頂きました。

「相変わらず会話はスラスラでてきませんけどね、最近は、まあ、とりあえず言ってみよう!と思うようになりましたわ。昔は、こう言ったら間違ってるんちゃうか、こう言ったらおかしいんちゃうか、って口に出すのを躊躇ってましたからね。」

これは、最高に嬉しいお言葉!!
有難うございます!!

文法をゴリゴリにやると英語が話せなくなる、というのは皮肉なものですが、よくあります。この方も、あらゆる角度から英語を舐めまわして「どういうことや?」と常に勉強しています。勉強というか、もう研究。

私もずっとそうでした。
高校の英作文。模範解答が正しいのは分かる。が、私が作った文ではダメなのか?通じないのか?どこをなおせば許容範囲なのか?気になって仕方ない。先生に聞きにいっても「まあ、悪くないけど模範解答覚えとけ。」て、まあ悪くないってどこが?どうして?

だからこういう生徒さんの気持ち良く分かります。自分の作った文に対して先生から聞きたい言葉は「これは文法的に間違ってるから、ここをこうなおせば使えるよ。」「これは文法的にはオッケーだけどあんまり使わない表現かな。こっちの方がポピュラーだからこっちを使うといいよ。」「これはよく使われてた表現だけど今はあまり使ってないよ。」「文法的には正しいけど私は使ってるの聞いたことないよ。」「文法的には正しいけどネイティブの先生があまり使わないって言ってたよ。」「その表現でも良いよ!でもニュアンスがこういう風に変わるよ。」「その表現でバッチリ通じるよ!」

言葉はナマモノです。
色々ありです。
ということを、目の前に広げて見せて欲しいんです。そうすると段々、「別に色んな言い方で良いんだ。でも、ここは気をつけた方がいいな。ここはテキトーでも通じるな。」という見方が出来るようになる。すると、気軽に話を切り出せるようになる。

英語講師としてこれが私の目指すところです。完璧な英語なんて私も話せません。でも、だからって完全に文法を無視してフィーリングで!では意図が伝わらないという壁にいつかぶつかります。だから文の形は意識して使っていきましょう。でも、 言葉はナマモノであることを忘れずに。ガチガチのキマリに縛られることはないですよ。答えは一つじゃないですよ。

ですから、文法ガチガチの生徒さんが、とにかく英語を口にすることに抵抗がなくなったと言って下さるのは何よりの喜びなのです。嬉しいです。

そんな生徒さん。
もちろん今日も質問頂きました。

友達が期末テストでFを何個かとっちゃった…という状況で一言
"I'm sure you'll do better next time!"

「これね、do betterって言ってますけど、Fとるなんてgoodなこと一つも無いですやん。なのに比較級でdo betterって変ですわ。I'm sure you'll do well next time. で良くないですか?」
「もちろん、wellでオッケーです!!まあ、betterを使うのは思いやり表現じゃないですかね。全部落とした訳じゃないし、良いとこもあったよ。次はもっととれるよ!ってね。」
「イヤミですか?」
「あはは。人によってはイヤミかも?ですね確かに!」

こんなやりとり最高に楽しいです。
来週も質問お待ちしております。

#英語 #エッセイ

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