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日々のnote

(昨日の続きもあり)
中学1年生の頃、ふたつ学年の上の先輩にとても淡い恋をしていた私ですが、同じ部活の先輩だったので、はじめはその友人以外に誰にも話しませんでした。けれど、本当にどうして良いのかわからなくなり、一度ネットのお悩み掲示板(今で言うYahoo!知恵袋)のようなところで相談をしました。
すると、ネットを使うのは大人だし、うだうだしたこんな顔も知らない子どもの長い質問で、きっと厳しい意見が返ってくるだろうなと想像していたのです。ひとり、誰か心の内を聞いてくれる人がいれば、アドバイスをくれる人がいたら、それだけで嬉しい。そんな小さな期待をしていました。
 それまではいとこの姉と、ネットのお絵かき掲示板に、マウスでジブリのようなアニメの絵を描いてひたすら投稿することをし合って、知らない方々に感想などもらっていた私でしたが、初めて自分の秘密を打ち明ける、告白をするということはとても勇気のいることでした。
 親とパソコンを共有していたので、親にも見られるわけにもいきません。
そして、どれくらいか覚えてないんですが、少し間が空いてドキドキしながらそのサイトを開くと、まさか想像以上に沢山の方の書き込みがされていました。それは、私が想像していた以上に、どのこたえも優しいものでした。とてもみなさん真剣に悩んで、解決策というより真摯に子どもの私の目線からアドバイスをしてくれたり、気持ちに寄り添ってくれたものでした。長文の人が多く驚きました。
今でも覚えているコメントが、「甘酸っぱい自分の青春時代を思い出しました。応援しています。ありがとう」のようなコメントがつらつらと綴られているものでした。わたしは一人一人にコメントを返して、そこで見ちゃいけないものを見たかのように、二度とログインしないことを決めました。
結局想いは手紙という形になりましたが、受け取った後の先輩の困り顔の方が浮かんでしまい渡せませんでした。

それから長い月日が経って、ある人との出会いがきっかけで、ライブハウスを立ち上げることになりました。わたしはそこで店長として任され、準備をすることになりました。
お店を始めるにあたってブログがあると良いという話になり、それなら私は立ち上がる前の過程から書いて行きたいと提案しました。日々お店作りに奮闘している様子、お店の内装やメニューが決まっていく様子を記録として残して行きたかったのです。
そして、ついに面接をする日になり、わたしもオーナーに付き添うことになりました。すると、ひとまわりくらい離れた女性がわたしのところにやって来て言いました。
「あなたのブログを毎日読んでいました。今の自分と重なって励まされました。何かあなたのお手伝いしたいと思ったんです。」
右も左もわからないような初心者のお店づくりのブログでした。そして、その方は音楽やライブハウスとは何も関係ないお仕事をされている方でした。なのに、重ねて読んで共感してくれる方がいる。わたしはとても胸が熱くなりました。
一方的に発信してると思ったものが、誰かの心に届いていたんだ。と、その時ただただ驚いていました。
そして、何人か募集して集まった方々とその女性と本当にそこから店づくりがスタートしました。
そこを詳しく書くと長くなってしまうのですが、何もないような休日も、自分の仕事がある日も、わたしが一人仕込みに奮闘しているときは必ず駆けつけてくれ、忙しいオープンの時も、不安定な時期もずっと心に寄り添ってくれました。内装関係でトラブルが発生して、スタッフが解雇になり、しばらくの営業停止の時も、「給料はいいから」と言って一番に近くにいてくれました。
結局、わたしは初めの頃話し合ったオーナーとの考えがどんどんズレていくのを感じ、最終的に他の方にお店を譲ることにしました。その間も、そのブログで知り合った人やたった一度お店に来た人達がボランティアをしてくれて、お店を繋げられました。ボランティアの方々には常に申し訳なく、オーナーはその人たちに甘えようという考えであまりそのことに真剣に向き合ってもらえませんでした。それが一番辛いことでした。
いよいよ、わたしの持てる力では限界を感じた時、その人が一番近くで心配してくれました。「無理してない?」と。
それまで強がって、ずっとお店を続けたかったけれど、やっぱり限界だなと思いました。

その後、あのライブハウスの奮闘日記は後々消されてしまいました。なんだかお店の歴史がなくなったようで、仕方はないけれど、残念な思いやふがいなさだけが残りました。何より、一緒に頑張ろうとしてくれたスタッフの顔が思い出されました。

今noteでわたしは見えない方々に日々サポートしてもらったり、温かな感情をいただいたりしています。
昔ならネットばかりに頼ることもよくない、とか依存するなと大人や親達から言われたこと。それもそうかもしれません。
でも、日常にやることを大事にできるのなら、わたし次第で心持ちは変えていけると今思えます。なのでいつかのあの女性のように、日々サポートしてくれるnoteの方々のように、見えない誰かと心で繋がれていることはとても嬉しいし、偶然かもしれない出会いを同じように大切にしたい、そう思いました。

Matsuさんの記事は日々の大切なことを思い出させてくれます。

カフェ作りをされているliefuさんの記事。応援してます。

今日も1日、自分のこと頑張ろう!

☆*KOKAGEの拙い文章にサポートしてくださる方へ*☆ いつもありがとうございます* 文章はまだまだですが、日々の日記が少しでも何かのあなたの発見につながれば幸いです。文章であなたに出会えたことに感謝いたします。