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Cage The Elephant

★ガレージロック50%
★オルタナティブ 50%

 ケージザエレファントは'これを聞けばケージザエレファントがわかる'って曲がいい意味でない。優しいバラードやファンク、そしてぶっ飛ぶガレージロックまで彼らが好きなものをごちゃまぜにして、好きなようにやっているようなバンドなのだ。

■おすすめ曲

Free Love (Cage The Elephant/2008年)
 ケージザエレファントの持つロックのエネルギーが爆発してるようなノリいい曲。二本のギターがこれまたいい感じに適当でかっこいい。(もう一回同じように弾けって言われても覚えてないんじゃないかな笑)片方が曲の隙間を埋めたかと思うと片方がショッキングな和音を弾いたりしていい感じに絡んでいる。ボーカルのマット・シュルツがトリップしたように歌いまくるステージもこの曲のノリにぴったり。

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Drones in the Valley (Cage The Elephant/2008年)
 静かなベースラインから始まる曲だがノリは1stアルバムの中でも'Free Love'に続いてシンプルでエネルギッシュ。そのリフはまさにマット・シュルツが影響を受けたと語っているPixiesのよう。最後のサビ前のラップもどきみたいなところ、本当に好きな音楽の好きなとこだけ持って来て曲作ってる感じがして個人的にすごい好きなんだよなあ。

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Spiderhead (Melophobia/2013年)
 サビのド頭で「頭の中にスパイダーがいる。心の中にスパイダーがいるんだ。」って狂ったように絶叫するんだけど歌詞の脈絡からして何を言っているのか全くわからない。が、しかしそれがまたかっこいい。まるでゴッホが自分にしかわからない悲しみや不安を絵に込めたように芸術的なワードセンスだ。ロックンロールは本来そういう内に抱えた悲しみや怒りや不安の衝動を原動力にしていると思うのだがケージザエレファントはそういうロックな姿勢もかっこいいんだよなあ。

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■まとめ
 ケージザエレファントはその音楽性のごちゃまぜ感からどのアルバムのどの曲から聞くかで好きになるかならないか別れてしまう。アルバムごとに「はい、これは違う。これは好き」って感じで根気よくザッピングして全部聞いてみてほしいと思う。(笑) だけど彼らが持っている音楽の引き出しのうちの本物のロックンロールな部分は、ガレージロック好きな人をきっとぶっトばしてくれるはず。

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■どうでもいい話
・ボーカルのマット・シュルツは古着が好きで、バンドをしてない時は大体いつも古着屋巡りをしているらしい。
・3rdアルバムタイトルになっている'Melophobia'の単語の意味は日本語で「音楽恐怖症」。この恐怖は「自分の型やケージザエレファントのイメージにハマった音楽しか作れなくなってしまうことに対する恐怖。」とのこと。

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