発作的な行動と恋人の存在

こんにちは、こんばんは。

ある日、わたしは夕方、一人で家にいた。

祖母が老人ホームに入所する少し前から、

お付き合いを始めた彼がいたのだが、

彼との関係は良好だった。

おおらかで自由で、

馬が合う、という言葉があるが、

よくドライブを兼ねて、海や山、動物園、水族館、旅行、釣りなど、

わたしが今まで父や付き合ってきた彼とは出来なかったことをしてたくさん遊んだ。

何をしていても彼といる時は楽しくて、

神様がきっとわたしに彼をくれたんだ、と思うくらい、

幸せだった。

彼にははじめて、家のことも含めて、

通院していることも、今までの苦しさや寂しさも、

全てを話していた、そして、

そのことも、静かに受け入れてくれていたと思う。

 そんな彼にやっと巡り会えたというのに、

思い出せないくらいの些細ないさかいがきっかけで、

わたしは魔がさした、とはこういうことなのだろう、

自ら死ぬなんて思ったこともなかったのに、

お菓子の箱にある薬という薬を500錠飲んだ。

途中、怖かったのか、おかしなことを口走りながら、

彼にも母にも電話をして、さよならを言ったらしい。

慌てて二人が家に来て、わたしは救急車で運ばれて記憶がないまま、胃洗浄された後、

二日間ほど入院して帰ることになった。

退院してからも、母が隠した薬を探し出して、

また飲んで、

再度、胃洗浄のため搬送された。

死にたい、というより消えたい、

わたしという存在をこの世に最初からいなかったかのようにしたかったのだと思う。

その原因が、まさか、あれだとは…

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