21歳のヨーロッパひとり旅39_(1989年の夏 45日間)
●パリで映画三昧
(1989.8.22)
パリって最高!と感じた日。映画を3本見たのだ。
一本目はジェオードという直径が36mもある巨大半球形スクリーンの映画館。見た映画は革命の頃からの科学を分かりやすく紹介したもの。フランス語だったので大まかな筋しか分からなかったが、臨場感たっぷりで面白かった。
その後、映画専門店を2軒ほどはしごし、ゆっくりと過ごす。ジャンコクトーの本を買う。
店を出てサンジェルマン通りを歩いて行くと、小さな映画館があったので(というより、パリは至る所にシネマがある)入ってしまう。
そこで、「ラストオブイングランド」(デレクジャーマン監督)と、「Mishima」を見る。
「ラストオブイングランド」は初めてのタイプの作品でショックを受ける。ナレーションは少しで、あとは過激な映像と音響のみ。セピア色とカラーの入り混じり。カメラはぶれっぱなし。真っ裸でカリフラワーを無心に食べる男。式を挙げたばかりのウエディングドレスを狂ったように破く花嫁。アングラな感じで正直よくわからなかった。
後者はアメリカの20世紀フォックス社の作品で、三島由紀夫についての映画。緒形拳が好演。
映画三昧で満足の一日。
(続く)
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