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21歳のヨーロッパひとり旅32_(1989年の夏 45日間)

●カッセルのグリム兄弟博物館
(1989.8.15)
 フランクフルト駅から実家に電話をする。今回はローマでかけた時より少し長く話ができた。父はいつものように話はあっさりとした感じで、母は、娘がはるばる国際電話をしてきたというのにいつものように明るく「今夜は今日はりんご狩りに行ってきたんだよ!」(近くにりんご狩りができるところがあったなんて)と嬉しそうに言っていた。それはそれでいいのだがもう少し喜んでもいいのでは(笑)

 フランクフルト駅は雰囲気がいい。まるでアニメ「銀河鉄道999」のホームのようだ。

 お昼に童話の町カッセルに到着。2泊することにした。最初に行ったグリム兄弟博物館では、多くのメルヘンの挿絵や本が展示してあったが、ドイツ語はわからなくても絵だけでタイトルが思い出せた。幼い頃から一度読んだものは2度読まないたちだが、洋の東西を問わず昔話や民話はたまに思い出したように読んだりするので、それぞれの挿絵もよく覚えている。もっとも、おとぎ話は挿絵抜きでは語れないが。
 現在、グリム童話は100ヶ国以上の言葉に訳されていると言う。館内の売店で日本語訳の童話集を買う。グリム兄弟博物館の向かいの新絵画館もとても良かった。
(続く)

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