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青天の霹靂 MV

(※これは2021年1月19日にはてなブログで投稿し、そこから移植した記事になります。)
2021/1/19 はてなブログにて投稿
2021/1/20 第一次追記・修正
2021/2/26 第二次追記・全面改訂
2021/8/26 第三次追記・修正



こんにちは。たつです。

はじめに

4期生ライブ2020での初披露以来、待ちに待ったOut of the blueのMVが遂に公開されましたね。楽曲については乃木坂の歴代曲の中でも最高級のクオリティだと僕は思ってますし、メロディー・歌詞・振り付けとどれも素晴らしすぎます。2021年これを超えられる曲出てくるか?とすら思えてきます。I see...に続いてまたこのレベルの曲を作ってくるyouth caseさんは本当に神様ですし、この表題級の曲をまた4期生が賜ったことも非常に喜ばしいことです。ラジオ音源を聞き倒して歌詞を書き起こしていたほどなので曲について語りたいことは山ほどあるんですが、取り急ぎMVを観た個人的な所感を述べたいと思います。
 
指摘するところについては大好きな4期生のMVといえど一切贔屓することなく指摘しますがあくまで僕個人の考えなのでご了承ください。指摘しても結果は変わらないですし、過激に何かを捻じ曲げたいわけでもないのでどうかお気を悪くされないよう。あくまで、こんな感じだったら個人的にはより良いと思うのだけどいかがでしょうか〜くらいの指摘というか提案だと思って頂ければ。
MV制作にあたってのメンバーとスタッフさん方の頑張りは僕自身重々承知しているので、ヲタクとしての倫理的にもその頑張りに対して指摘しないに越したことはないです。ただ自分が感じたことを押し殺してでもまだこの作品には言いたいことがあるということでこの記事を書いてる次第です。
 

Out of the blueについて

お分かりの通りタイトルの青天の霹靂はOut of the blueの和訳です。にしても今回の秋元先生センスありますよね。"Out of the blue"は爽やかな響きがまず良いですし、英語の慣用表現なので直訳では意味が分からず、きちんとした意味を知った時に曲名と歌詞内容が繋がるところが乃木坂の歴代曲タイトルで一番センスがあって洒落てるなと思います。
ちなみにout of the blueという慣用句はThe bolt out of the blue.が元であると言われており、ここでいうblueは青ではなく青空という意味です。晴れた空から雷が落ちるという状況はまさしく”突然”ですし、東洋と西洋で言語を異にしているも関わらず青天の霹靂と同じ成り立ちであるのが面白いですよね。(調べた)
 
 
 
乃木坂46(4期生)『Out of the blue』MV


良かったところ

まず良かったところ面白かったところから。良いと思ったところは素直に言うべきですから。あと本当に言いたいことは最後に言って人の印象に残すのが文章のセオリーってものですね。

・”16人”の乃木坂4期生

新たに5人が加入してから初めての4期楽曲なので16人なのは当然ですが、この16人が出会うまでには様々なドラマがあったと思うと今作は感慨深いものがあります。約1年の差はあるけど、掛橋沙耶香が言っていたように今後は16人での時間のほうが長くなっていくんですから、ここから16人で絆を深めて、一丸となって頑張っていって欲しいですね。乃木坂4期生の歴史の新たな始まりです。
今までの曲を16人で歌って踊ることはできますがMVはどうにもならないので、4番目の光MVが4期生の始まりの作品であったように、新生4期生の始まりの作品として今作はさぞかし素晴らしい作品になったことでしょうね…
 
16人となると3列編成の本格的なフォーメーションが組めてもはや一つのグループなので、多いと言えば多いかもしれませんが、初期の乃木坂の選抜が16人なので個人的には丁度良いと感じますね。16人になっても4期生は個性のバランスが非常に良いのでもはや別働グループでやっていって欲しいという気持ちすらありますけど笑。

4期生ライブでも見られましたが、今作で最後に4期生が新4期生をそれぞれ囲むという構図は4期生が16人でようやく一つになったという融和が感じられて本当に良かったです。新しく誰かが入っても根底が変わらない4期生って素晴らしいなぁ…と改めて思わされました。これは監督というよりも振付を考案した方に賛辞を贈るべきですね。松岡篤志さん素晴らしい形を本当にありがとうございます。

一瞬だけですけど新加入の5人にだけスポットを当てたカットがあったのも良かったです。振り付けも最初は5人を中心にし、まずはこの5人をお披露目してそれから4期生16人の融和という感じの流れで素晴らしかったです。
 
・4期生のわちゃわちゃ
”16人で”という要素は前項と似通ってきますが、わちゃわちゃ感というか和気藹々とした雰囲気はある意味今作で一番褒めたい点かもしれません。5人が乃木坂に配属された直後に新型コロナウイルスの感染が拡大し、16人ではあまり活動できず絆を深められない上、ソーシャルディスタンスで仲睦まじくくっつくこともできませんでしたから。もはやヲタクが機会損失で悔しいまでありますよ。こうして修学旅行のように泊まり込みで仲良く(?)枕投げして皆で楽しみながら作品を制作するのはとても良いなぁと感じましたね。4期生ライブでのパジャマトークもありましたけど、皆が仲睦まじい様子こそ”乃木坂46”ですよ。
 
・メンバーの演技(主に顔)
ダンスよりもストーリー、ただし台詞が無い作品なので表情による演技が印象的でしたね。普段は見られない鬼気迫る表情も良かったです。個人的には早川清宮田村が特に良いなと。今作センターの聖来ちゃんはもう流石というほど完全に女優の眼と顔つきで、作品観たら凄みが分かるからとにかく観ろって言いたい程素晴らしかったですし、レイちゃんはキレた顔にリアルさが感じられて良かったですね。真佑ちゃんは…スキッツでサイコ妻をやり過ぎたのかますます猟奇的な顔が様になってきましたね…。まぁ田村が松村を師と仰いでいるのもあってサイコは必然かもしれませんけど(白目)。あとミュウちゃんの驚いた顔というか、もはや顔芸は素晴らしかったですね。

本当に眼が素晴らしかったですね。目じゃなくて眼と表現したい。あと顔がとにかく綺麗ですね(独断と偏見)。

さすがはコブラ所属…もはや慣れたもんですね(?)。ここ笑っちゃいましたけど(笑)。

 
その他面白かった・良かった(?)点
・飛んできた枕に積み木を破壊された時の璃果ちゃんのあんぐり口を開けた顔、これはもうえぐかわいい。


・相変わらずのハの字眉毛困り顔かっきー

かわいい

・もはや枕投げでもない肉弾戦。褒めてるわけじゃないけどもはや君たち何がしたいんだ(笑)って感じで面白かったですね笑。

(※賀喜vsテネット)

・枕投げならぬ枕叩きつけで死体蹴りを始めるやんすけと誰か(右下)

床に倒れ既に屍と化している掛橋に容赦ない打撃。もうやめて!とっくに掛橋のライフはゼロよ!いやほんとに何してるんですかねこの作品笑。

 
・好戦的にも程がある真佑ちゃん

この大戦の元凶にも関わらず先陣を切って戦闘に参加し、一歩手前で終わったものの我先にとウッキウキで敵将にトドメを刺そうとする姿勢、いつかの大英帝国のようなド畜生具合ですね(伝わらない)。

完全にキマってますよこの顔(笑)。

 
・枕投げ参戦勢は翌朝のコンディションがボロッボロなのがほんと面白かったですね。アイドルの人間みを垣間見れるような感じ良いです笑。不参加の遠藤北川+なぜか佐藤璃のコンディションバッチリ勢と対照的なのが笑えますね。


 
 
 

本論

さて…ここからが本題です。
 
まず大前提として明言しますが、僕はこの作品のコンセプトは嫌いではないです。枕投げ大戦は意外だしインパクトあって面白いと思います。ただし、それはショートムービーや個人PV、それこそスキットなどのような、”映像がメインの”作品であった場合です。映像メインだったならアリですよ。ただこれをMV、"Music" Videoとして観るとなると、正直に申し上げてひどいとしか言いようがないです。なので、映像としては面白いとしても"Music Video"として今作はどうなのか?という持論を基にこのブログを書いていきます。このブログでもここまで作品に対してMVという呼称は極力避けてます。
 
 
Out of the blue MV、見終わった後の僕の率直な感想としては、あぁ…完全にやってしまってるなこれ…(天を仰ぎながら)です。N2Bさんやってくれましたね。
今作に対して面白いなどの好意的な感想を持つ方は勿論います。というかそちらの方が恐らく多数派です。ただ前述した論のように、それは内容に対しての好意的な感想であって、MVが本来果たすべき役割に注目した上でこの作品をMVとして観て評価した時に同じ感想をほとんどの人が持てるかというと、それは疑わしいと考えています。
そこで今作の何がMVとしてダメで問題なのか、どんな弊害があるのか、ど素人が曲がりなりに分析し続けた結果を以下いくつか述べていきます。

1-1.”Music” Videoとして

狭義のMVの定義は楽曲の世界観(イメージ)を映像化したものといわれますが、単刀直入に言うと今作は世界観の映像化どころかむしろ楽曲を殺してます。楽曲を生かすも殺すもMV次第であることをいつか振りに感じましたね。
 
 
・楽曲のイメージと映像の乖離
まず曲調のイメージ(or 曲の世界観)と映像の合致は一応絶対ではないです。乃木坂の歴代作品でも曲を完全に無視した例は結構ありますし。ただ確実に言えることは、イメージの合致があったほうが楽曲の良さを作品としてより生かせるということです。好例としてI see...MVを観てもらえば説明不要ですね。I see...は恋の歌ですが、MVでは曲(歌詞)の世界観の素直になるという点と明るい曲調を見事に映像化していました。
せっかく乃木坂には良い曲が多いのだからMVとしてそれを生かさないのはあまりにも勿体なさすぎます。特に今作はメロディーと歌詞(と振り付け)までは上手く調和していたので後はMVだけというところでした。
 
乖離の程度にも様々ありますが今作は乖離がかなり大きい方です。まず曲調が印象的なので、曲のみだと爽やかで開放的な感じや空・海を思い浮かべる方が多いのではないかなと思われます。海岸線をオープンカーで突っ走る感じと述べてた方もいましたし、センターの聖来ちゃんも「外!で開放的な感じ(要約)」とラジオで述べています。他にもラジオOAの際に曲を聞いた芸能人の方々も同じような感想を口々に述べられてます。僕も曲を聞いたときは海沿いの国道・青空・入道雲を思い浮かべてましたし(THE日本の夏)、夏!海!青空!で裸サマMVをもう少し色濃くした感じのMVなら完璧だな〜と思っていました。僕もOut of the blueを爆音で流しながら海岸沿いの国道をオープンカーで突っ走ってみたいですね〜〜免許持ってないけど。まぁそれほど爽やかで良い曲なんです笑。もう1番サビを清涼飲料水、2番サビをANAのCM曲になんとかして起用してもらいたいくらい。

楽曲と調和したMVを作るのであれば、ダンス中心にせよストーリー仕立てにせよ、今作は曲調の爽やかな雰囲気か歌詞の恋の内容かその辺りのコンセプトにしかならないはずなんですよ。
4期生ライブでの楽曲初披露は衝撃的なほどに良かったですし、我々4期生ヲタクはこれはI see…の再来だ!と物凄い期待を抱いてMVの公開を待ちわびていたわけです。
 
 
 
…で、MVが公開され蓋を開けてみると、開放感どころか全てが伊豆の旅館内で完結しているし、最後に多少ダンスがあるとはいえ終始枕投げをしてるわけですよ。
監督!これぞまさにOut of the blue、開放的な曲のイメージからの枕投げというまさかまさかの急展開ってことですか!若様の振り付けくらい歌詞と合ってますね!はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!
はぁ~ぁ、つらみ。
 

さようなら楽曲の開放感…せっかく伊豆まで行ったのなら旅館内で完結せず海辺でも撮ったほうが良いのでは…。聞きましたよ?ロケ地と海が近かったこと(怨念)。
MV撮影前夜に枕投げをするという設定は別に良いんですけど、終始枕投げではなくもう少しコンセプトを域的に広げて、海辺でもMV撮る設定などでMV衣装でダンスしたら楽曲を活かせてより良くなっただろうし、枕投げというコンセプトでも軟着陸になったのではないかなぁと素人ながら思います。
ロケの協力先の方が別の写真を挙げられていたのですがこのロケーションとか曲調的に完璧じゃないですか(血涙)。

こんなにも素晴らしいロケーションがあるのに開放感ある曲を全編旅館内で撮るとは…
アイドルのMV撮影(青を基調に)というコンセプトをメインにし、枕投げは余興として入れれば面白みも保てたしもっと良かったのではないのかなと感じてなりません…
 
 
余談ですけど、楽曲について大体の関係者が好意的な感想を述べたのに対し、映像についてはセンターを含めた業界関係者が大抵まさかまさかの急展開みたいな感想を残しているのですが、良い!とかではなく急展開or予想外のような感想を述べるのは果たして好意的に捉えているのか?率直な感想を濁しているのでは?ともはや邪推してしまいそうになりますね。曲から想定してた作品と違うということは確かなんでしょうけども。 
その一例としてリアルサウンドさんの記事を。本音を隠しきれていない感が…

改めて曲調のイメージと映像が合致する必要は無いとは言っておきますが、言っておきますがね(涙)、これほどの曲のプロモーションとしてのMVは本当にこれで良かったのか今一度問いたいですね。MVの厳密な定義は楽曲の世界観(イメージ)の映像化なのでそれでいくと今作は完全にMVとしてはアウトです。完全ストーリーメインの作品だとしてもある程度楽曲の雰囲気や世界観を映像化できれば良いので完全な合致は求めませんけど、今作はそれすら放棄してるんですよ。楽曲の映像作品のうち最も注目を浴びるMVが本当にこれでいいのか…もはやカラオケの適当な映像とかの方がまだ楽曲イメージに合ってそうな気がします…
(追記)現状、世に出された映像の中では、衣装・色・雰囲気からして4期生ライブでの初披露の映像が結果的に最もOut of the blueの世界観や曲調に近かったと僕は思っています。本来MVはもっと作り込めるはずでしたが存在する中ではこれが曲の世界観やイメージの映像化の最高到達点でしょう。

もはやこれを再生する度に心が落ち着きますよ…

乃木坂運営が想定していたものが枕投げなのはさすがに考えにくいという前提で書きますが、作品のコンセプトについて運営もある程度の方向性はさすがに提示しておいて欲しいですよ。どなたかの論評で見ましたけど映像作品には監督に全権委任して化学反応を楽しんで良いものとプロモーション上ダメなものがあるはずなんですよ。個人PVが前者でMVは後者です。Wilderness WorldのMVなどは明らかにクライアントのイメージに沿ってますし。4期楽曲は自由度が高めとはいえ、I see..MVの成功例を経験した運営がどうしてイメージの合致による成功を狙わずに枕投げビデオを許容したのか本当に謎です。MVとなると本来クライアントが指示すべきですよ。(この問題はまた後述します。)


1-2.実質的な問題点

実質的なMVの問題点はここからです。
・楽曲(音)と映像の乖離
1兆歩くらい譲って楽曲のイメージと映像が乖離してるのはもういいんですよ。今作の問題点は音と映像自体が連動してないどころか普通に分離しているところです。
ずっと枕投げをやっている映像にとりあえず曲を当ててみたカラオケ映像のような作品なので映像の独りよがりにも程がありますね。一番分かりやすいのがBメロ→サビの部分かなと思います。曲の世界観を無視したMVでも大抵はサビに突入したら何かしら音と連動して映像の切り替わりがありますし、ドラマMVでも感動的なシーンに大サビを持ってきます。リップシンク系だと音と映像が合っているのは当然でしょう。大抵の作品はある程度音声と映像を合わせるのに対して、今作はサビに入っても連動しなかったためカットが変わらず、同じような流れの映像を流し続けたため曲のテンポと遅めの映像が合わない、その上イメージも合ってないため曲と映像が驚くほど乖離してるんですよ。違和感しか感じないです。映像と音(タイミング)・テンポ・曲イメージとの三重の乖離ですよ。ホラー映画でゆっくり移動してる場面のBGMにLove so sweet流すようなもので聴覚と視覚が全く一致しないわけですよ。
枕投げの中でも曲に合わせてカットを切り替えるならまだしも、サビでもずっと同様に枕投げしてるのでOut of the blueのBメロ→サビに至る際のパッと視界が開けるような曲の開放感が映像による視覚では味わえないことは本当に勿体無いです。遺憾の極みであります。初めて作品を観た時Bメロ→サビ or Cメロ→サビで僕が「踊らなああああああい!!!サビで踊らないのおおおおお!!!?(©スーパー三助)と何回叫びかけたと思ってるんですか。サビ突入で曲に合わせてダンスするチャンスが3回もあったのにですよ。あそこはストーリー展開無視してでもダンスパートを入れるべきですし、少なくともサビで踊っていれば楽曲との連動性はクリアできてましたよ。ちなみに作品冒頭に聖来ちゃんのTikTokのダンスがありますけど、あれはサビ部分のダンスなので実際に流れているAメロと微塵も合ってないです。なぜあそこで踊らせたんでしょうか。
乃木坂MVの金字塔であるI see…MVの場合はBメロラストのテテテテテッ!に合わせて映像が切り替わってサビでメンバーが踊りだす構成なので、曲と映像が連動して視覚的にも曲の静と動を感じられ、観る人に曲の印象も同時に伝えられるわけですね。他にも曲のゆったりした部分はゆったりめの映像を流したりと、メリハリまでしっかり合わせているから曲と映像が完璧に合っていて本当に素晴らしい作品に仕上がってるんですよ。もう神谷監督を天才と呼びたいですね。
乃木坂の歴代MVでも曲自体を丸々無視するものはさすがに少なくて、どこかしらで曲と映像が連動するものが大半なので、今作のようにMVという役回りを与えられているにも関わらずここまで曲と映像が合わない、曲を活かせていないワンマンな作品は異質ではないのかなと感じます。
 


・曲の打ち消し
さらに重大な点としては激しい枕投げ映像のインパクトが強すぎてそちらに集中がいき、曲が頭に入ってきづらいことがありえることですね。人によりますが。MVなのに曲と映像が分離して曲を生かせていない上、さらに映像によって曲が入ってこないというのはもはや曲を殺していますし、MVとしても楽曲のPVとしても致命的です。
 
 
あらゆる要素に目を瞑って良く言えば、映像を観てからもう一度曲に集中して2度楽しめる作品と言えますけど(実際そういった感想もありました)、どう考えても一度で曲と映像どちらも伝えて視聴者がそれを楽しめるのが最も効率的かつ有効的です。そもそも曲と映像が乖離した作品の完成度が高いとは一切思えないです。今作の2/3は曲と映像が完全分離してる二元的な作品になってしまっているので、本来曲の良さを伝えるべきであるMusic Video(またはPromotion Video)としてその楽曲プロモーションの役割を今作は果たせているとは到底思えません。アイドルはアーティストとして曲を出しますし、MVは楽曲が基礎であるので曲のプロモーションにもなっていない今作はもはや曲を蔑ろにしてるのではないかとすら思えてきます。今作は楽曲が非常に良かっただけに曲の明るさ・爽やかさ・開放感がMVで減殺されていたことは本当に残念でした。
 
 
今作は君の名は希望みたいにちゃんとしたMV衣装で、曲と映像が合っているダンスver.のMVも欲しいところなんですがまぁ難しいですね。

(追記)4期生ライブでのOut of the blue初披露の映像が公式から公開されましたね。映像の質・メンバーの輝き・カメラワークの質・曲との合致、どれをとってもMVよりも圧倒的に良いので断然こちらだけを再生したくなります。前述しましたが衣装や楽曲のイメージからしてむしろこちらが正統なアオブルの”Music”Videoなのではないかと思えてきます。配信ライブであったことに救われました…



2.メンバーのPromotion Videoとして

乃木坂はMVとしていますが、いわゆる音楽の販促のための映像は他ではMVだったりPVだったり呼び方はまちまちですね。定義上違いはありますけど、役割が重なってる部分が多いのでそんなに厳密に区別する必要もないかなと思います。で、何の話がしたいかと言うと、MVで輝くメンバーを観てその子のファンになる人も現実沢山いるわけですから、MVは楽曲だけでなくメンバーの魅力を伝えるような、メンバーのプロモーションの役割も担っているということです。今作が4期生の魅力を届けるなどのプロモーションになってるかというと非常に厳しい部分があります。
 
・まともに映らないメンバーの顔
いやぁもう枕投げが激しい激しい、本気で枕を投げ合うし肉弾戦もやってるしメンバーの顔がもうブレるブレる…可愛く投げる分にはまだ良いんでしょうけどね。挙句の果てに後から映像にCGの羽毛を被せるのは演出のためとはいえ何考えてるんだとしか言えないです。ゲーセンのシーンの多くは薄暗さと動きの激しさと羽毛でもうカオスですしメンバーの顔がよく見えないです。その点、同じyouth caseさんの曲であるWWのMVはメンバーの顔を非常に綺麗に映していましたし、前作I see…もメンバーの顔をきちんと可愛く映してSMAP感と聞いてやってきた一般層にも4期生の魅力を届けていましたね。今作のコメント欄で見かけたんですが、I see…の場合は各メンバーの顔が一定時間はっきり映っているのでコメントでメンバーの登場時間を打ち込んだ紹介ができて、それが一般層にとってはメンバーの顔と名前の一致となるので、多少なりともメンバー毎の新規獲得に繋がるそうです。やはりヲタクのこういった地道な努力も人気に繋がるから大切だなぁと実感しました。ただ今作は映像がブレすぎてて紹介に使えないものが多いのと、そもそも一部メンバーの登場尺が本当に少ないので紹介しづらいということでなかなかに痛いです。
 
・尺の無駄遣い、配分の偏り
1曲丸々枕投げをしているMVを見たことある方、いますでしょうか?いたらどうかご教授下さい。さすがに枕投げ長いですよ、 誇張とかじゃなくて本当に1曲分やるのでその分枕投げによってメンバーの顔がろくに映らない時間が増えるわけです。めちゃくちゃヒキのメンバーだけとか、後頭部だけとか、全力すぎて顔がブレてるとか、枕投げの弊害による画はメンバーの魅力が伝わりづらいわけですよ。MVの尺は有限なんですからそんな画に尺を無駄遣いするならメンバー全員の顔を一定時間クリアに映してあげて欲しいものです。
そして浪費の結果、尺が6分44秒もあって一部メンバーがほとんど映ってないのは意味不明ですよ。ダンスパートは後述しますが、終始枕投げブレ映像による尺の浪費で一部メンバーの顔が綺麗な状態で多く映らなかったことはせっかくの16人での初MVであるのに非常に残念でした。4期生が16人に増えたとしても尺も前作に比べて6分44秒に増えてるので人数増で尺が減ったという指摘は当たらないですし、この長尺なら本来全員が相当秒数映るはずですよ。さすがに偏りすぎですしもう少し良い尺の使い方があったのではないかなと思います。
I see…MVは11人とはいえ4分33〜34秒で本当によくできていました。今一度I see...MVを観てみてください、メンバーは綺麗に映っているし本当に無駄の少ない完璧完全なMVです。


3.作品の構成

作品の2/3が枕投げをしているので、最後にダンスがあっても作品としてはほとんどワンパターンでメリハリが全然ないといった印象です。凝ったMVかと問われると脳筋作品ですね、と答えたくなります。
ダンスパートでは一応MVとして曲音声と映像の連動はありますが、それは2/3を占める枕投げパートの曲との乖離の免罪にはなりませんし、曲をほぼ無視してきながら最後にダンスパートを置いてそこだけ曲と連動させるなら前半部分はいっそ曲流さなくていいのでは?とすら思えてきます。少なくとも作品の2/3はMVの体を成していないですよ。
 
・枕投げフル+ダンスワンハーフ
第一に主従逆じゃないですかね…ダンスパートがMV撮影前夜設定というメタ要素のためなのか申し訳程度なのか分からないですけど、1曲フルの枕投げの後にダンスのワンハーフ入れるのは時間が無駄に長くなって諸々響きますし(後述)、ダンスパートを入れるのなら最後ではなくもっと早く挿し込むなり、もう少し効率的な尺の使い方があったのではないかと思いますね。まぁ内輪で楽しむ分にはストーリーもダンスも観れてお得な作品なんでしょうね。その結果無駄に長いですが。
クリアに映っていて比較的メンバーの魅力を伝えやすいであろうダンスパートを最後に置くと、辿り着くには約4分の枕投げを観るか映像を飛ばすかしないといけないですし、一般層はあの殺伐とした激しすぎる枕投げを約4分に渡ってダンスパートが来るまで観続けるか分からないので最後にダンスパートを置くのはかなり勿体無いなと個人的には思います。
枕投げ部分(フル曲尺)にダンスパートを挟まず、わざわざ2段構えにしたため結果として約7分の冗長な作品になってしまい、1再生が1.5曲分もあることは作品のクオリティと相俟って、リピート意欲、それから再生回数に響きます。今作のリピートは映像の粗雑さと長さでI see...に比べて結構難しいものがあるのではないかなと思います。度々挙げますがI see...MVのダンスとストーリーを両立させた効率の良さと完成度を是非見て下さい。エンドロールにNG集を入れる余裕の尺使いですよ。
 

4.ダンスパートの映像の質

枕投げパートの映像のまずさは2.で既に述べたのでここではダンスパートについて述べます。
枕投げを延々見せられた後の肝心のダンスパートですが、曲音声と映像が合っていてメンバーがまともに映って良さを伝えられうる箇所が折角きたというのに映像がひどいです。ほとんどエンドロールと並行なせいでダンス映像の枠は小さくなるし、その上ほとんど引きで撮ってるのでメンバーが小さいです。これで魅力伝わるか…?
さらに歌っているメンバーに寄らずに待機してるメンバーを映すことが多々あるのはフォーメーションが見れて良いかもしれないですけど、寄らない動かないのはもはやカメラワークですらないです。たまに画面を2分割して片方がメンバーに寄ってますけど斜め横からだったりと画角があまり良くなく中途半端です。結果としてクリアな映像のダンスパートでもカメラワークと画角のせいでメンバーが小さくて見づらいですし、映るメンバーの偏り、尺の短さと相俟って万事休すです。取ってつけたようなダンスパートですらメンバー全員のプロモーションになってないわけですよ。あまりにも中途半端です。
例として「まさかまさかの急展開〜♪」は真佑ちゃんとさくちゃんが可愛く映る正面からの映像しか考えられないですけど、作中では半寄りで斜めから2列目を映した本当に中途半端な映像でした。
ただ、結構前の撮影で恐らく曲の完成や振り入れの直後なので、ダンスもカメラワークもそこまで洗練されていなかったのは仕方ないのかもしれません。しかし作品の制作に関して4期生までもが時間を多くはかけられないとなってくると、クオリティの面からは由々しき事態です。

4期生ライブの時点では大分カメラワークが洗練されて良くなっていたので、それが先に世に出たためにMVを観た時に落差にがっかりした節はありますね。


5.プロモーションと作品の乖離

・振り付け、猫パンチダンス

4期生ライブでは猫パンチという振り付けの可愛さが話題になりましたし、メンバーも振り付けに注目して欲しいとSHOWROOMで述べていました。これだけ振り付けが注目されてきたのに公開されたMVでダンスがあまり無いし、あっても映像が残念(前述の通り)なのは勿体無さすぎます。枕投げパートのTikTok映像に振り付けがあるとはいえ、曲音声と合ってないので振り付けを話題にしたいのかどうなのかよく分かりません。

https://www.nogizaka46.com/smph/news/2021/01/226thcwkissout-of-the-bluemusic-video.php

そして昨年の10月上旬に静岡県伊豆にて撮影された「Out of the blue」のMusic Video。
Music Videoの撮影前夜に、宿泊先でメンバー同士の枕投げが始まってしまった?!という内容です。
センターを務める早川聖来をはじめ、枕投げ自体を本気でやっており、意外と豪速球の枕が行き来していました。その為、何人かは翌日肩が筋肉痛になったというエピソードも。
また本編が終わった後のエンドロールでは、正規のダンスをパフォーマンス。今回のダンスは「誰でも踊りやすい」事がテーマとなっているので、皆さんも是非チャレンジしてみてください!! 
(乃木坂46公式HPより)

振り付けにそのテーマがあって、そういう狙いがあるのならどうしてダンスをエンドロールに置いたのか到底理解できないですね… どう考えてもダンスを前面に出したMVのほうが曲のプロモーション的にも合っているじゃないですか。あの尺が少なくてメンバーが遠いダンスパートの映像でダンスによるプロモーションが達成できると乃木坂運営がまさか考えていないだろうとは思いますが。クライアントが要望を伝えきれていないのか制作側が忖度しきれていないのか…
 
 

 
と、ここまで今作の問題点を書き連ねて来ましたが、今作がMVとしては非常に宜しくないことを分かって頂ければ幸いに存じます。Out of the blue唯一の欠点は全く曲を生かせなかったMVにあると言うほかないです。


EX.

ここは完全に僕の感性による独断と偏見の指摘になりますのでまぁ流し見程度にお願いします。


EX1. 俗っぽさ
1.の曲のイメージと映像の話に繋がりますが、本作では希少なダンスパートですら旅館の狭い和室か玄関で浴衣・パジャマ・26th制服(制服はまだ良い)を着て踊っているというのは、特にI see…などと比べるとかなり俗っぽい上に画の華やかさに欠けて映像がチープに見えてしまうところがあると感じますね。昼間なので色のある照明などもあまり使えないですし。
衣装も爽やかな感じが良かったんじゃないかなぁと思いますね。 


I see…は曲調に合わせたパーティー風なので監督が撮影時背景に山手線or京浜東北線をわざわざ入れて大都会・東京の夜の煌めきを感じさせてくれましたが、本作のダンスパートの背景、襖か旅館の玄関&駐車場ですよ?これはちょっと今までの4期生のMVからしてもあまりに色や背景が地味で俗っぽいのでは?と感じました。
駐車場が映り込んでいるのはまず最悪ですし、浴衣着て畳の上で踊ってるのはもう完全に宴会か某番組の温泉同好会なんですよ。アイドルのMVであって伊豆旅館振興PVじゃないんですよ?唯一今作で俗っぽくない26th制服は俗な旅館の玄関ではむしろかなり浮いてしまいますし。メタ要素のためだとしても従来乃木坂は旅館の玄関で駐車場をバックにMVなんて撮らないですし、いやリアルに撮ったのは今作が初でしょうけど。その辺乃木坂46としてのリアリティに乏しいのと庶民的な旅館の玄関でスーパーアイドルが踊るというギャップに困惑しましたね。

アイドルの全てが華やかであれとは一切思わないですけど、沢山の人が観るMVくらいはせめてアイドルとして華やかに、そして曲に合わせて作ってくれとは思いますよ。4光、図書室、I see...とありましたがここまで色や雰囲気が地味な作品無いですよ。 

EX2. 4期生の仲
初の16人でのMVでこれが始まりの作品になるというのもあるので、殺気いっぱいで怖い顔して戦うよりは、笑顔で仲睦まじい映像の方がベターなのではないかなと思いましたね。4期生は乃木坂らしく本当に仲が良いですし、そういった面を出していった方が作品を観た人にとってより魅力的だと思ってもらえるのではないかなと個人的には思います。散々枕で殴り合っておきながら最後の新4期を囲む振り付けだけじゃさすがに仲の良さを感じるには足りないですよ。


おわりに

僕がMVの完成度を追求するのはやはりこんなにも素晴らしい曲と4期生を本気で世間に知ってもらいたいからです。正直言えば曲の完成度がそこまで高くなければMVにもさして期待しないですし一般向けも求めないです。期待していたから求めていたわけです。26thの4期生楽曲Out of the blueは異例の記録を残した前作I see…と同じyouth caseさんが作曲したこともあり、絶対的に比較されてしまうにも関わらず、初披露となった4期生ライブではI see…を超えるとまでは言わなくとも想像を軽く超えてくるシティポップの再びの衝撃を我々ヲタクに与えたわけです。いち4期生ヲタクとしてはあの瞬間、運営の燃料投下が少なく、もっと伸ばせていたはずのI see…の再生回数を超える可能性がある曲がきたと確信したわけですよ。(テコ入れ無しで伸びたのもすごいけど、他の伸びしろが無いプロモーションではなくI see...に力を入れていれば本来もっと伸ばせていたはずというのが僕の持論です。)

曲が話題になってまた地上波で踊っている4期生を観たいですし、今度はアオブルで16人で、なんて考えて。I see…の再現、I see…を超える。そしてもう一度乃木坂46の4期生として地上波のゴールデンに出る。それが4期生を応援している者としての大きな目標です。I see…が大きな例ですが、表題以外はまず地上波披露しないという前例を覆し、4期生が下剋上で地上波ゴールデンに単独出演する方法はバズること、ただそれだけです。それだけメディアは大衆の動向を気にするし、それは前例や年功をも覆すということです。バズりは全てを変えるというのが僕の持論です。ただでさえ大衆・一般層はアイドルの曲、それもカップリングなんて聴かないので最初から曲だけでチャートに入って話題になるのは困難です。その点、MVはYouTubeのおすすめや急上昇から視覚的にも一般層を惹きつけることができ、上手くいけば曲の成績にもかなり繋がる上、それ自体の再生回数が指標として扱われます。再生回数が通常よりも大きく伸びればメディア出演・世間への認知の可能性が広がるわけです。

じゃあ大衆に注目されたりバズったりするにはどうするか、それはもうI see…同様制作側に大衆を引き付けるほど良い作品を作ってもらうほかないです。我々は運営でないので制作に口出しできないですが、再生回数に貢献したり布教したりはできます。特に後者は一般層への浸透を目指すうえで大事ですね。今作Out of the blueはメロディー・歌詞・振り付け、ここまではどれをとっても一級品です。僕はそこそこヲタク歴はあれども曲がりなりには一般人の感覚は持ち併せているつもりです。曲としてのOut of the blueはI see…にも全く劣らないし、大衆が聴けば大体の人が好印象を抱くと僕は思っていますし、バズる可能性も十二分にあると考えています。MVとの完璧なマリアージュさえあればI see…に続きこの上なく完璧な曲であると言えました。表題を食らうことなど当然のことだと考えていましたよ。

I see…という偉大な記録を打ち立てたマスターピース級の比較対象があるのは酷ではありますが、比べられることは後からきたものの宿命なので僕もこのブログではかなりI see…MVと比較しました。このブログではOut of the blue MVの問題点について、映像と曲の世界観、映像と音声、映像の質・構成…などなど色々指摘してきましたが、逆にI see…MVはその部分が全てよくできていました。I see...MVはストーリーとダンスパートを上手く織り交ぜ、曲調やメンバーの魅力がこれでもかという程に詰め込まれた完璧この上ない作品だったわけです。一つのMVとしてのダイナミズムがあります。はっきり言ってこの完成度が無ければI see...の曲が良くてもあそこまで再生回数は伸びていなかったでしょう。今一度言いたい、I see…MVは金字塔です。両作品を比較してきて確実に言えることは”Out of the blue MVは完成度さえ高ければI see…を超える広まりがありえた”ということです。だからこの曲がバズる上でとても大事な要素であるMVには大いに期待していました。結果としては今作は曲が本当に素晴らしかった反面、MVが噛み合っているとは言えず、全く曲を活かせてないのがMVとしての期待、そしてバズりへの期待を裏切られたような形で非常に残念でなりませんでした。無念ですらあります。初めての16人でのMV、折角の聖来ちゃんセンター曲MVとしての完成度も甚だ遺憾であるといったところでしょうか。

とはいってもバズりはOut of the blue、突然意外にも訪れるものです。僕自身さっきからこんな見解を垂れ流していますが、この乖離しまくったMVを観て良いと感じる人もいれば、ここから乃木坂4期生を知って魅了される人も多少はいることでしょう。それは4期生ヲタクとしては非常に喜ばしいことです。I see…MVという凄まじい記録を残した作品の壁は非常に大きいですが、曲としてのOut of the blueは間違いなく最高のものなので、MVの再生回数が今後どうなって、地上波に出られるレベルまでバズるかどうかは我々ヲタクの頑張りとジャニヲタ層と流動的な一般層の動き次第です。村外の人にハマってバズるかは神のみぞ知ることなので今は推移を見守りたいと思います。 


(追記) 作品公開から1ヶ月ほどが経ちました。今作は200万回再生を超えたところでしょうか。ほらね、と言いますか、前作I see...と比べるとはっきり申し上げて爆死です。状況が違うので一概には比較できないですが公開1ヶ月時点のI see…MVは約2週間早く公開されていたしあわせの保護色MVとの差を日に日に縮める猛烈な追い上げを見せ、ついには肉薄するほど再生回数を伸ばしていました。500万回再生を楽々突破し600万回を既に射程に収めていたのでまさにモンスター楽曲です。やはり曲の良さとMVの完成度があってこそではないかと。曲もメンバーも生かした本当に稀有な完成度の作品ですよ。

今作はジャスティン・ビーバーが拡散してくれるとか急激に再生回数を伸ばす要因でも無い限りヲタクの努力だけでI see…を超えることはまず不可能でしょう。ただTikTokでの猫パンチ動画の合計再生回数が1300万回を突破したこと(動画尺が短いことと複数動画の合計であることには留意)はダンスによるプロモーションとしては成功なのかなと思います。肝心の今作MVの伸びは現状可もなく不可もなくですが表題との差が縮まっていません。



(追記2) TikTokの猫パンチ動画の総再生回数が評価されたのか、これを大義名分にMelodix、CDTV、シブヤノオトでのOut of the blue披露が実現しました。嬉しさで狂喜乱舞した反面、えぇ…マジで…?MVコケ倒してるけど出られちゃうの…?という気持ちがありましたね。ありがとうTikTok、フォーエバーTikTok。敬遠することに変わりはないけど( 

4期生16人での地上波音楽番組単独出演、本当に嬉しかったし感慨深かったですね…当時はI see...ですらまだ16人で地上波披露したことがなかったので。年の瀬の深夜に僅か7人でI see…を披露した2020年末のCDTV、その際出られなかったメンバーのブログを読んで絶対に16人での地上波出演を叶えてあげたいと感じたヲタクとしては本当に涙が出そうな地上波出演でした…
さらにCDTVでは4期生単独出演・生放送・ゴールデンと既に快挙であるのに加えて初の期別曲でフル尺という快挙に次ぐ快挙を成し遂げ、2020年夏のI see…に続いて見事4期生がそれまでのグループの歴史を塗り替えてくれました。期生別で地上波音楽番組に出ることすら有り得なかった時代からの4期生のこの快進撃、本当に快いですし喜ばしいです。これを機にカップリング曲が地上波でも日の目を見るという機運が高まっていったように感じますね。


4期生に対してガチすぎるいちヲタクのMVに対する戯れ言を垂れ流してきました。制作陣は当然ベストを尽くして頑張ったでしょうし、メンバーが楽しんでいれば本来それで良いんですよね。今作は映像だけなら勿論面白いですが、MVとしての然るべき役割を念頭に今作を観てもらえれば幸いです。あくまで僕個人の意見でしたが、ここまで読んでくださった方、お付き合いありがとうございました。 

ではこの辺で。

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