空気中にコロナウイルスが漂っている
コロナウイルスがどうやって人から人にうつっていくのか、まずそれを知ることから始めましょう。
コロナウイルスがヒトからヒトに感染するためにはまず、感染者がウイルスを排出する所から始まります。その経路は、口や鼻(呼気やくしゃみ、鼻水、唾液)と、糞便、尿があります。まず一番大切な呼吸器からのウイルスの排出について。
1)まず感染者がくしゃみ、咳などでウイルスを含んだ飛沫を出す所から見てみましょう。
くしゃみ(飛沫)の可視化 横から 撮影事例 - YouTube
2)お喋りをしている時にも飛沫は口から飛びます。食事をしている状況下で飛沫がどう飛ぶか見てみましょう。
【緊急実験】飛沫はどのくらい飛ぶ?(マスク会食を検証) ~11/17放送 TBS「グッとラック!」より~ (youtube.com)
3)実は静かに座って普通に呼吸しているだけでも、感染者からはウイルスが排出されていることが報告されています。
どうでしょう? 上の動画を見ていただくと、人が普段、どれだけ沢山の飛沫を出しているかわかりますよね。また飛沫のサイズも多きなものから小さなものまで色々あります。
大きなものはすぐに床に落ちますが、小さいものは空気中を漂います。また、大きな飛沫も空中に放出されると乾燥して小さくなり(飛沫核)、エアロゾル化して空中を7~8時間滞留します。なので、まずサイズはともかくとして「口から飛沫を飛ばさない」というのが大事になります。
マスクがこのような空間中ウイルス濃度を劇的に減らすことができます。なぜなら、ウイルスを含んだ飛沫は空中で飛沫核になる前にマスクで遮断され、空気中を漂うことがないからです。
最初に書いた通り、空間中のウイルス濃度が高い空気にさらされると人は感染し、重症化、または死亡する確率が高くなります。マスクをつけると大きな飛沫はマスクによって遮断され、空間中のウイルス濃度は激減します。
日本室内環境学会がこの飛沫についての報告を出しています。(以下、日本環境学会の報告書から抜粋~)
(参照元:新型コロナウイルス情報 | 室内環境学会 (siej.org))
マスクは上の図でいう大きな粒子を遮断する働きがあります。マスクの素材、性質によって、遮断できる飛沫のサイズはことなりますが、大きな飛沫ほど多くのウイルスを含んでいるので、空間中のウイルス濃度を下げることができる訳です。
マスクには色々な素材があります。布マスク、ウレタンマスク、不織布マスク、医療用N95マスクなど。もちろん、マスク素材によって飛沫の遮断率などはかなり違ってきます。内閣官房が詳しく解説する動画を張っておきます。
次回はマスクについて記載します。
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