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アプリ甲子園2011 決勝戦レポート

2011年9月18日(日) 13:00
アプリ甲子園2011は、11組のファイナリストを迎え開幕しました!

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緊張の面持ちの11組のファイナリスト。
女子中学2年生の参戦、神戸から泊まりがけで参戦した中学3年生、
高3受験生の参戦と、様々なファイナリストが顔を揃えました。

株式会社ディーツーコミュニケーションズ代表取締役社長、宝珠山卓志の開会宣言により、アプリ甲子園の開幕です。

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審査は、前半のプレゼンテーションによる企画力審査300点、後半の実装力審査300点、合計600点で競います。

企画力審査:独創性・デザイン・消費者支持度(プレゼンテーション審査)
実装力審査:操作性・技術点・完成度(実機、ソースコード審査)

審査委員
審査員の方々も日本のスマートフォン業界を牽引する方々ばかりです。

清水 亮(株式会社ユビキタスエンターテインメント代表取締役社長兼CEO)
鎌田 寛昭(株式会社テクノード代表取締役)
村井 智建(株式会社GT-Agency 代表取締役 / AppBank代表)
八尾 憲輔(株式会社FEYNMAN(ファインマン)代表取締役(CEO))
宝珠山 卓志(株式会社ディーツー コミュニケーションズ代表取締役社長)
(敬称略・順不同)

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企画力審査スタート
最初は、プレゼンテーションによる企画力審査です。小・中・高校生とは思えない、堂々としたプレゼンテーションが次々と披露されました。


エントリーNo.1
早稲田高校2年生 新谷勇介くん

Wasebingo(ワセビンゴ)」新谷くんはプログラミング初経験の今夏、中高生のためのITサマーキャンプに参加し、このアプリをつくりました。

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<アプリ説明>
13種類の文化祭の出し物から9種類の出し物がランダムに選出、
配置され、各ボタンを押すとその出し物の説明を下の欄に出てきます。
また、それぞれの出し物のパスワードを上の欄に入れるとその出し物はクリアとなり、クリアが縦、横、斜めのいずれかでそろうとビンゴとなる、新感覚のスタンプラリーとなっています。
(新谷君の事前アプリ紹介文章より ※以下同様)



エントリーNo.2
浦和学院高等学校3年生 村松陽太郎くん地震感覚」村松くんは今夏前からアプリを製作。学校でもプレゼン大会で優勝するほどの腕前の持ち主。
会場に笑いとどよめきが絶え間なく起こっていました。

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<アプリ説明>
防災教育系アプリケーションです。 このアプリケーションは、 広く世の中の人に地震に関心を持っていただきたいという思いから製作しました。
いま現在日本のappstoreにおける地震・災害関連のアプリケーションでは
地震を計測するというものでした。
しかし、実際地震が起きたその瞬間に そのアプリを起動しているでしょうか?
そこでこの地震感覚。 「震度3って言われてもわからない!」という方や、
「実際どれくらい揺れてるの?」と疑問に思っている方、ぜひこのアプリケーションを試してみてください!!
ちなみに名前の由来は地震と自身をかけただじゃれです。



エントリーNo.3
慶應義塾高等学校2年生 西村捷くん

Some Calcs」西村君も今夏サマーキャンプLife is Tech!に参加し、このアプリをつくりあげました。

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<アプリ説明> このアプリには電卓機能、曜日・年齢・身長を当てる機能があります。
電卓機能には一つ一つのボタンに音をつけ、画面が切り替わるようにしました。
音を消すボタンもつけて消音にできるようにもしました。 曜日を当てる機能は、年月日を打ち込んだだけでその日の曜日がわかるものです。 曜日によって背景を月曜日なら月、火曜日なら火星、といった具合にかわるようにしています。
誕生日が何曜日か知りたいときに使えます。 年齢を当てる機能は、年齢を3・5・7で割った数を打ち込めばその人の年齢を当ててくれるものです。
身長を当てる機能は、性別・父親と母親の身長を打ち込めばその人の身長ののびしろ(目安)を教えてくれるものです。友達と一緒にやると楽しい機能だと思います。



エントリーNo.4
西武学園文理高等学校1年生 大塚あ宇らくんSoccer QUIZ」大塚君も今夏サマーキャンプLife is Tech!に参加し、このアプリをつくりあげました。

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<アプリ説明>
サッカーに関するクイズアプリ。サッカーが好きな人なら知らなきゃまずい常識問題や、プレーするのに必要なルールの問題など。



エントリーNo.5
渋谷教育学園幕張高等学校2年生 渡辺祥太郎くんi地震」エントリーNo.5。 渋谷教育学園幕張高等学校2年生、渡辺祥太郎くんの「i地震」。
IT界の石川遼というニックネームも持つ、渡辺くん。『日本の借金時計』など、3つのアプリを実際にAppstoreに登録しています。

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<アプリ説明>
『i地震』は地震関連の情報をTwitterを使用して収集するためのツールです。
Google検索も備えています。 2011年3月11日に起きた太平洋三陸沖を中心とした東北関東大震災の義援金募集活動をAppStoreで手軽にできたらどうだろうかと考えてこのアプリを作りました。このアプリケーションから発生する開発者への収入を、すべて赤十字社を通して現地へと送金させていただくというのを目的に作りました。



エントリーNo.6
成城学園高等学校1年生 高橋和太郎くん
NumberGame」高橋君も大塚君などと一緒に今夏サマーキャンプLife is Tech!に参加し、
このアプリをつくりあげました。

if文swich文を基本として作れるアプリを考えました。音楽は魔王魂より、プログラミングは高瀬、デザインは伊藤が担当しました。自分のイメージする完成図になるようにボタンをタッチしていくというプレーヤーの想像力に任せるパズルゲームを考案しました。

<アプリ説明>
左下のstartボタンでスタート 真ん中に表示される数字と同じ数字ボタンを押すゲーム。
正解すると+10点、間違えると-5点 点数は左上に表示される。
正解すると下の数字ボタンの位置が変わる。500点ごとに背景が変わり、右下のclearボタンでリセット。右上の♪ボタンで音楽が流れる。



エントリーNo.7
灘中学校3年生 矢倉大夢くん
美しいデザインが特徴! 画面に表示された色を暗記するアプリ「Face fit!」唯一の関西からの参戦です。Linux kernelの脆弱性についてなど中学2年生の頃から講演を行っており、専門はセキュリティですが、今回はiPhoneアプリでの参戦となりました。

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<アプリ説明>
写真を顔認識することで、集合写真からでも顔写真アイコンを作成できます。
アニメ顔の認識にも対応しているので、いつでも簡単にアニメアイコンを作成できます。
さらに、Twitterのアイコンに設定する機能も搭載しているので、
手軽にアイコンの変更が可能になっています。22ヶ国語にローカライズされているのも特徴です。



エントリーNo.8
品川女子学院中学2年生長野瑞生さんをリーダーとした チーム海賊王i弁当」長野さんたち3人は、Life is Tech!においてサポートプログラマー安宅君(早稲田中学3年生)とチームをつくり、このアプリをつくりました。

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<アプリ説明>
お弁当を作る人に向けたアプリ。 具材を選び、お弁当内に入れて行くと
お弁当が完成します。具材1つ1つのカロリーやアレルギー情報が表示されるとともに、その具材のレシピをWEBサイトとリンクして表示することができます。
作ったお弁当画像はメールにて添付可能。毎日のお弁当づくりを助けてくれるアプリです。



エントリーNo.9
品川女子学院浮津愛さんをリーダーとした チームふわっと撮った写真を花にできるアプリ!「お弁当Walker」浮津さんたち3人は、Life is Tech!においてサポートプログラマー矢倉君(灘中学3年生)とチームをつくり、このアプリをつくりました。

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<アプリ説明>
お弁当の具材を集めて遊ぶゲームアプリ。iPhoneを持って歩くと万歩計の用に歩数が嵩んでいき、その歩数にあわせて日本を旅します。ある程度の歩数に達すると各地域に到達し、その地域の特産品をゲットし、お弁当の具材を増やして、完全制覇を目指します。



エントリーNo.10
早稲田中学校3年生 安宅佑騎君
Panels35」もともとFlash ActionScriptでつくっていたゲームを、Life is Tech!に参加しながらiPhoneアプリとしてつくりあげました。

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<アプリ説明>
このゲームは35枚のパネルを移動させて、消していくゲームです起動してから、画面をタッチするとゲームが開始されます。ゲーム時では、開いてる場所の上下左右どこかのパネルをタッチするとパネルが動いて行きます。
そして、1から6までパネルをタッチしながらトレースしていき、6の時に離すとトレースしたパネルが消え、点数が入ります。180秒以内にどれぐらい消せるかというのを競います。


エントリーNo.11
桐蔭学園中等教育学校6年生 百々(どど) 健人くん
秒速数ミリメートル」本大会唯一のAndroidアプリでの参戦です。蟻の歩いている早さがどのくらいなのか考えるのが意外と楽しかった、というヒントから産まれたアプリ。会場を笑いが包んでいました。

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<アプリ説明>
このアプリは、動く球体がどれくらいの速さで動いているのかを当てるスピード眼トレーニングアプリです。 1回につきの問題数は10問です。
各問では正確さと判定までにかかった時間から獲得ポイントが算出され、最後に合計得点が表示されます。また、その得点はランキングで確認することができます。



以上、11組のファイナリスト達のプレゼンが終了しました。
ファイナリスト達は、プレゼンテーションが終わると控え室へ戻るのですが、控え室ではみんなでハイタッチ!で迎えます。 ライバルであり、仲間。
今日はじめて会う人も多い中で、非常にあたたかな空気感で企画力審査は進みました。

実装力審査
15:20 企画力審査を終え、つづいては実装力審査へとうつります。

審査委員の方々は、別室にて、中身のコードやUIなどを見ながら、
実装力を300点満点で審査します。
会場の方ではアプリ体験タイム。
各チームがブースに分かれ、観覧者の方々に実際にアプリを体験して頂きました。

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結果発表
16:25 実装力審査を終え、いよいよ結果発表の時間となりました。アプリ体験タイムで一旦緊張がほぐれたファイナリストたちも、徐々に顔つきが変わってきたように感じます。

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結果発表は、パワーアップス・ジャパン賞(※後述)、
5位~3位、準優勝、優勝の順に発表されます。

※ 結果発表の様子は下記USTREAMアーカイブでもご覧頂けます。
http://www.ustream.tv/recorded/17347578

パワーアップス・ジャパン賞は、エントリーNo.5 渡辺祥太郎くんの「i地震」。

5位は488点、エントリーNo.6高橋和太郎くんの「NumberGame」。
4位は498点、エントリーNo.10安宅佑騎くんの「Panel35」。
3位は501点、エントリーNo.2村松陽太郎くんの「地震感覚」。
3位の村松君には、パワーアップス・ジャパン賞もおくられ、W受賞となりました!

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パワーアップス・ジャパン賞 渡辺祥太郎くん


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5位 高橋和太郎くん


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4位 安宅佑騎くん


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3位 村松陽太郎くん


準優勝の発表
さて、準優勝の発表です!!!

準優勝には副賞として、iPad2 or Android OS 3.0のタブレットのどちらか好きな方が贈られます。

準優勝は513点、チーム海賊王の「i弁当」でした!
おめでとうございます!

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優勝者の発表
いよいよ優勝者の発表です。

みんな、緊張と興奮の絶頂にいるようです。
優勝者には、賞状、トロフィー、副賞としてiMacがおくられます。

ドラムロールが鳴り、みんな緊張の面持ちです…、
そして、スライドに名前が映されました!
優勝は526点、桐蔭学園中等教育学校 6年生、
百々(どど) 健人くんの「秒速数ミリメートル」!!
おめでとうございます!

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百々くん 優勝コメント
「 私は去年の春から「プログラミング」を始めました。
その後はマイペースでやっていましたが、7月に学生団体主催イベントに参加したことがきっかけとなり、この大会に参加することにしました。 結果、親に「受験生なのに何をやってるの?」と言われながらも、シンプルであることが高評価につながり、優勝!……とても嬉しいです!
決勝戦では、色々苦難もありましたが、他のファイナリストと友達になったり、この大会を運営してくださったスタッフの方々とも楽しく交流が出来ました。とても素晴らしい意義のある1日になりました!エントリーしてよかった!この素晴らしい大会の更なる発展を願ってます!」

総評
審査員の方々に一言ずつ総評をいただき、最後は審査委員長の宝珠山さんからご挨拶を頂きます。

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みんなで集合写真を撮影し、アプリ甲子園閉幕です。
来年も素晴らしい大会となるよう、応援、よろしくお願い致します!!
そして、中学生&高校生プログラマーの来年のみんなの応募を心より待っています!

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パワーアップス・ジャパン賞
このたび2011年3月に見舞われた東日本大震災のために、
スマートフォンアプリとして復興に何かお役に立てないか、というテーマをもとに選びました。
「パワーアップス・ジャパン」はパソコンやスマートフォン向けアプリケーションやサービスの開発コンテストを通じて、東日本大震災の被災地や復興活動を支援するプロジェクトです。
被災地情報の吸い上げと開発者への提供、応募アプリやサービスをユーザーに届ける仕組みの共通化に取り組み、継続的に復興支援活動のサポートを行っていきます。

Life is Tech!(ライフイズテック!)

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一般中学生/高校生を対象に、【iPhoneアプリ開発】 【ゲームデザイン】 【FLASHアニメーション】など
最先端の技術を学ぶテクノロジーキャンプです。米シリコンバレーのスタンフォード大学などで行われているテクノロジーサマーキャンプにおける教育法をモチーフとし、東京大学馬場研究室やデジタルハリウッド大学と共催、
慶應義塾大学SFCに協賛頂き開催致しています。
3~5日間に渡り、最新のIT技術に実際に触りながら、子供たち自らアウトプットの過程を体験し、技術の習得とともに、創造する力を伸ばします。 また、各コースのプログラムの内容は、専門の企業や、大学の研究室などから最新の技術を提供。
大学のキャンパス内で、仲間と先輩との交流や、レクリエーションなども行い、子どもたちのコミュニケーションの活性化も目的とします。

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参考:Life is Tech ! WEBサイト:> http://life-is-tech.com/

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