バチェロレッテ 感想だよ。【ネタバレあり】

駄文失礼。


吃驚。


アッ、これは豪華な装丁の模範的恋愛パンフレットと見せかけた、成長物語社会実験ドキュメンタリーだった!?カウンセリング!?いや同義だよ。

正直恋愛系がめちゃくちゃ苦手だったんですが、それは自分がまともに恋愛をしてこなかったゆえの未熟さ、そこが原因なんだって気付かされました
グワアアアアアアアア

恋愛ってものの本質を辿ると、やっぱりもとはただのコミュニケーション。
相手は何を考えてるのか。何がしたいのか。いったい誰なのか。
自分と繋がったら、二人はどんな音や色に混ざるのか。

てか世の作品の行き着くドラマの究極が恋愛ものばっかになるのは、究極のコミュニケーションの最たる例が「恋愛」だからなんですね。ほんと避けちゃダメだぁ。

後半にもつれ込むにつれて、相手に反射した自分自身と向き合ってく登場人物の方たち。そしてそれはまた、相手も同じ。

スタートは全くの他人からの、お見合いのような強制されたものかもしれない。

時に素性を知っちゃうと他人のままでいられなくなるって言いますが、でもそれ以上に、時間を経ると演出・台本セリフを超えた誠意も見え始める。
正直恋愛どうこうより、その変化が一番見どころだと思う。それが恋愛だって!?だから知らないの!!!


ラスト。
自分だけで決めた確定未来になんて100%なるわけないし、そうじゃないからいまの人類があるんじゃないかな。

自分のものと相手のものをたとえ怖くても少しでもぶつけて溶かしあわさなきゃ、それは逃げとも取られ得る。
そもそも核の「結婚」はただの結果であって、目的でもなんでもない・・・恋愛に将来なんてハナから存在しないよ・・・今だけだよ・・・というのは本末転倒かなぁ。青いんかなぁ・・・

恋愛という本来50・50のものを90・10でやってしまったという企画段階の認識のずれ、歪み?皆素晴らしい方ではあるけど、バチェロレッテもただの人間だって。

でも気になるのは、これってほんとに他人の状態から、ハイこの人ですドン!皆好きになれ!なのかな。そもそもが人間関係をある程度軽く考えられる人前提・・・そういうプロデューサーが企画・・・バチェラーとの違い・・・そもそもそんな「恋愛」て綺麗に枠組みできるものじゃなかったねぇ・・・とかいう構造上の歪みもありそう。だからこその今回の結果なんでしょうね。壊れてナンボか。


つくづく人間て面白いなぁ。まるで人間ほど深い海はないみたい。
良い一例。

めちゃくちゃ面白かったです。



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