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置いてけぼりにされない最高のライブ、stuts orbit ツアー

昨日行ってきたライブが最高だった。
stutsのorbitツアーの仙台公演。会場は仙台rensaというキャパ1000人以下の小さめの箱。

stutsさん(以下敬称略)は、トラックメイカー、mpcプレイヤーと言われるジャンルのアーティスト。具体的に何をしてる?と音楽詳しくない人に聞かれた時に私なりに説明すると、音源を作る人と説明すると思う。

歌うことがメインのアーティストではないと、認識している。音を作るのがメイン。

そんなstutsのライブは彼の作った音源を再生しながら、彼がmpcプレイヤーっていうビートメイクに使う機械を演奏するスタイル。今回のライブはバンドメンバーもいる形だった。ゲストのラッパーもいて、彼の作った音に合わせてラップする曲もあった。彼自身が歌う曲もあった。

今回の私の初めての体験だったポイントは、歌詞のない曲もやるところだった。

個人的に、歌詞がある曲だと、アーティストとから歌ってと振られた時に歌えないと悲しい気持ちになる。歌えている周りの人から置いてけぼりになる感覚があったり自分がまだまだに深いファンじゃないなと思い知らされてしまう瞬間があるなと思っている。

もちろん、みんなで歌えるライブも最高。盛り上がるための暗黙の決め事があるライブもめちゃくちゃ楽しい。乗れると最高な気分。一体感も生まれて楽しさが倍増する。1人で行けないところまでみんなと行ける。

でも、盛り上がり方を予習できなかったり、初見のだとタイミング逃してしまったりする。楽しい場のはずなのに緊張感がある気がする。

今回行った仙台のライブには、そういう緊張感が全く無かった。ただただ、流れてくる音を全身で受け止めてみんなが好きなように表現する。

みんなが一体になって盛り上がる、みたいなものを求めてる人にはもしかしたら物足りないかもしれない。

誰でも均等に楽しめる、知ってる曲も知らない曲も乗ればいい、曲名がわからなくてもなんかこれ最高って聴けばいい。そういう場が私はとても好きだなあと思った。

聴いている人を置いてけぼりにしない、そういう気持ちでstutsが曲を作ってるのかどうかはわからない。彼の持つ雰囲気は優しく穏やかで、その中に強さがある。そんな印象。ライブのMCをしてる時に、誤ってプレイヤーに触れて大きい音が急に出た時「びっくりさせてすみません」といった発言があった。なんて優しい人なんだ!!!と思った。ライブなんだから大きい音を聴きに来てるよ!大丈夫と私は受け取ったが、曲と騒音は違うと彼の中には明確に線引きがあるんだな、騒音はうるさいと受け取る人もいるだろうなという彼の相手目線の発言が素敵すぎるなと思った。

そんな彼の作る曲だから、優しさが芯にあるのかな。そんな彼の作るライブの空間だから、私はリラックスして、その瞬間瞬間の音を楽しむことができたのかななどと考えていた。歌詞のある曲の歌詞を全部覚えていなくても本当に楽しかった。

本当に最高。会ったら彼の人柄も、音楽ももっと好きになると思うので、機会があればぜひこの体験をしてみてください。

最後に私が1番好きな曲を共有します

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