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Foojin'Z TESTAMATTA 88MH

宇津木です。今回はFoojin'Zラインナップ紹介第2段として、スモールプラグからビッグベイトまで非常に汎用性の高いランカーハントモデル、テスタマッタ88MHをピックアップしたい。

Foojin'Z TESTAMATTA 88MHとは?

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Length:8’8” Lure:8-56g Line:MAX PE#2.5 標準自重:160g 
Material:TORAYCA M40X/T1100G/M40J
Guide:チタンフレームTORZITE & SiC-S
Joint:印籠継(NANO JOINT)
Reel Seat:Down Rock
FLEX     :Mild ******    Sharp(6)
POWER:Light*******   Heavy(7)
(シチュエーション)「小中規模河川」「大型河川」「港湾」「干潟」


テスタマッタ88MHは、今作の5代目Foojin’Zからラインナップされたモデルである。開発当初のイメージは、Foojin’AD LAPAGE 85MHという軽くてシャープなモデルがあったのだが、曲げ込んだ際に感じる突っ張り感を排除したい。より肉厚でパワフルに、50g程度のルアーをフルキャストできる堅牢性を持ち、同様にシャープで軽いロッドという理想論からスタートした。
この理想は平たく言うと、「軽くて、しなやかで、強くする」ことだ。
よくメーカーの説明ではこのようなことが書いてあるが、それぞれが相反する特徴なのでバランス良くというよりは、強みが偏るのが普通だった。そして3つの特徴のうちユーザーのプライオリティと偏りの特徴が一致するといいのだが、それらを高い次元でバランス良く実現するためにはどうすればいいか?

プロトタイプを重ねることにより分かったのだが、求める特徴はまさに「T1100G」プリプレグの特性とイコールであった。世界最高強度のカーボン繊維「T1100G」に、軽量で追従性のあるレジン樹脂を使用した「ナノアロイ技術」からなるTESTAMATTA 88MHのブランクは、世の中に存在する中弾性ブランクとは一線を画するものであった。
こうしてTESTAMATTA 88MHには46tは配合せず、「T1100G」(33t)の割合を多くし、「M40X」を加える設計で進行していく。
開発は順調に進み、TESTAMATTA 88MHは割と早い段階で実釣テストへと投入された。

テスタマッタ:信念を曲げずに突き進む人

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実釣テストをメインで担ったのは、アンバサダーの大津昂彦である。彼はシーバスに限らず、磯のヒラスズキやヒラマサからGTまで、とにかく大物への執着心が強く、すさまじい行動力で日本各地で大物を追いかけている。一方で彼のシーバススタイルは超至近距離〜遠距離戦まで幅広く、ルアーも7cmのシャローミノーからビッグベイトまで使用するのだが、その先はすべてランカーシーバスの道へ続いている。そして彼はその全てをTESTAMATTA 88MHの1本で通すので、前述の「軽くて、しなやかで、強く」という要求は必須だったのだ。
2021年春から試投会を開催予定である。もし来場される機会があれば、このモデルはぜひ試投していただきたい。先端素材の中弾性ブランクは、この領域まで到達しているのだ。
最後にテスタマッタとはイタリア語で「自分の信念を曲げずに”突き進む人”」という意味である。これはストイックにランカーを狙うアングラーに対しての、俺の持っているイメージなのだ。

Foojin'Z 5th Generation
https://www.apiajapan.com/product/rod/foojin-z/

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