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猫に翼 家族会議とかそのへんのあれ

#虎に翼

寅子が家族にハラスメントをしていたようには思えない。社会的立場の高い人には逆らってはいけない我慢しなければいけない、という子供の頃からの刷り込みで生まれた無意識レベルの上下関係が問題を作り出したように思う。

弱者が持つ劣等感、無力感、自信喪失、自己卑下、自己嫌悪、無価値感、罪悪感などが壁となって、言ってくれと言われても簡単には言えない。

個人の暴力やハラスメントがなくても、多くの人が持つ暗黙の社会規範が問題なんだと思う。

社会的な問題なのに家族会議という個々のコミュニケーションという努力で解決するしかないから、本当の解決とは言えず、寅子にも家族にも同情的なすっきりとしない終わり方になったのではないか。

インタビューとかでエンタメと社会問題の両立的な話があったと気がするが、エンタメにするためには、わかりやすい悪役と、ズバっと解決する展開が求められてしまう。寅子を悪役にはできないし、はっきりとは解決できない今も続いてる難問だから、エンタメとは言い切れないちょっとモヤっとした終わりになったのかなと思う。

別に私はそれでも全然いいと思うけど!


猫に翼と適当に書いたが、本当に必要なのは弱者でも飛べる翼だ。弱者が自己の潜在意識にある価値観の壁を越えていくのは容易ではない。

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