インカ50(バエンスヒ)
学名:Apistogramma baenschi
旧名:sp.インカ50(Inka50)
飼育のしやすさ :★★★★☆(70点)
水質へのうるささ:★★☆☆☆(余り気にしないでよい)
繁殖しやすさ :★★★☆☆(50点)
入手難易度 :★★★☆☆(ワイルドの流通は少ない)
輸入状況 :5ヶ月に一度程
特記事項:産地による違いあり
適応水質:pH5.0~7.5(比較的適応範囲は広い)
ペルーを原産とするド派手な種。
ナイスニーとよく似たカラーリングを持つがなんといっても背鰭が特徴。
本種は日本人により発見された新種であり、長い間インカ50の名前で親しまれてきたが、近年バエンスヒという学名が付いた。
性格:ペルー種としては温和な方であるが、ややメスを追い回す傾向が強い。
雌雄共に非常に警戒心が強く、飼い主の姿に慣れるまでに時間を要する場合が多い。
産卵傾向:月に一度程度の頻度で産卵する。
入り口が狭く、奥が広い形状の産卵床に産みやすい。
雌雄ともに隠れ家に引き篭もる傾向があり、産卵と引きこもりを間違えて観察しているとメスがエロモナスを発症している事が多いので注意したい。
産卵スイッチ:本水槽よりやや低水温の水で水換えすると産卵しやすい。
水質は酸性過ぎても中性過ぎてもよろしくない。
水が合っていると、とにかく綺麗に見えるので指標にしてほしい。
注意点:先述したように臆病で警戒心の強い個体が多いのでエロモナスの発症には充分に気をつけてほしい。
また産卵後のメスは何故かとにかくオスの背鰭を狙う癖があるので注意してほしい。
底床選び:周囲の環境の影響を強く受ける種。
黒系の底床だと体色は全体的に黒ずむ。
白系の低床では色飛びを起こしやすい。
適度な黒さの低床を選びたい。
備考:産地による違いが出る種ではないかと推測している。
全体的に背鰭が伸びる産地と、前方のみ伸びる産地があるのではないか。
一般的には後者が多く流通している。
前者の産地は近年公開されたが「ユリマグアス」近郊で採取された物かと思う。
よく流通しているが基本的にブリード個体が多い。
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