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安全運転の「バーチャルからリアル」

どうも、岡田です。
12月に入りましてレースのシーズンは終わりつつありますが、シミュレーターを使ったイベントは寧ろここからがシーズンインという感じで、最近は毎日年末年始にあるイベントの準備に追われております(笑)

12/4・6は、そんな年末にあるイベントの1つとして『FUN & SAFTY運転スキルアッププログラム』という、シミュレーターを使って安全運転を学べる…というもののインストラクターのお仕事をさせていただいたのですが、今までシミュレーターをそういう使い方でちゃんと考えて使ったのは初めてだったので、今回はその時の感想的なものです。

■イベントの様子

今回はZENKAIRACINGのメンバーとして、「トヨタモビリティ基金(TMF)」様とのお仕事でした。

「シミュレーター体験を通して、交通安全に対する『気付き』を得られるコンテンツの制作」ということで、ZENKAIRACINGスタッフの大越君を中心に夏頃から内容精査や、富士スピードウェイにある交通安全センター「モビリタ」に視察に行ったりなどして、一つの成果物の実証実験として行ったのが、12/4・6にGRガレージトレッサ横浜で行った『FUN & SAFTY運転スキルアッププログラム』でした。

都合により平日開催
ZENKAIRACING大越君と岡田でインストラクター業務を行いました。
GRガレージトレッサ横浜様の一角をお借りして行いました。

内容は「アセットコルサ」を使用して、特設の市街地コースとパイロンコースを設定し、ZENKAIRACING筐体を使用して『同乗者を酔わせない運転』をテーマに、基本操作レクチャーからGメーターを見せて視覚的に「こういう運転が同乗者を酔わせてしまう」ということを説明するなど、15分~30分で体験してもらうプログラムでした。

平日開催ということでなかなか盛況という訳にはいきませんでしたが、逆に体験者ターゲットとしていた【ペーパードライバーのお買い物しにきたお客様】がほとんどで、体験者のアンケート結果は非常に有意義な内容になったと思います。

概ね体験者には楽しんで頂いて、「酔わせない運転」に対する気付きも得て貰えた手応えはありましたが、元々『レーシング』シミュレーターなので、一般的な車にしか乗らない方への合わせとしてシートの設定やペダルの硬さは調整の課題もありましたね。

■「交通運転センター」への足掛かりに

12/4と12/6に『FUN & SAFTY運転スキルアッププログラム』を行いましたが、中日の12/5には富士スピードウェイへ行き「モビリタ」へ実車の交通安全センターでのカリキュラムを体験しました。

「死角」の体験。黒い車に乗ると周りのパイロン全部死角で見えなくなってます。
広場コースでの「パイロンコース走行」と「高速急ブレーキ体験」
体験者同士の2人乗りで進めるのがユニークでした。
ウェット・雪路面が再現された特設コースでの「データ測定」

「モビリタ」では、富士スピードウェイ敷地内の施設と広場を使って、「クルマの死角」を再確認する体験から、実際に車に乗って特設のパイロンコースを走行し「目線の大事さ」を学ぶ体験、60・80・100km/hからのフルブレーキングを体験する「高速ブレーキ体験」、そしてロガーとカメラを車載した86を使ってコースを走り、運転の癖を映像やデータで知ることが出来る「データ測定」を体験することが出来ました。

去年まで富士でよく仕事していて、モビリタって施設があること自体は知っていたんですけど、ちゃんと体験したのは初めてでした。

勉強になるし、楽しい!w

「データ測定」以外は体験者同士で同乗して行うんですが、自分が運転してるのと助手席に乗るので身体の振られ方の違いもすぐ体験できるし、パイロンコース走行中もインストラクターから「目線は遠~くで!」など指示が随時飛んでくるので、自分の運転に対する目線などの意識が薄れてることも気付かせてくれる建付けになってなってると思いました。

「データ測定」は車載とロガー、Gメーターを使って、模範走行との比較をしてもらえるのですが、こちらはサーキットでの走行レクチャーを一般向けに落とし込んでいる印象で、目的は違うけれど、ロガーと車載を合わせて解析していくところの共通点みたいなのは感じた内容でした。

「モビリタ」の体験、めちゃオススメなので是非!

って、モビリタの宣伝をしたかった訳じゃないんですけど、実車でそういう施設がちゃんとあって、それを知らない人も多いと思ったので、ショッピングモールにも持ち込める「安全運転を学べるシミュレーター」が、ペーパードライバーの人に「モビリタに行ってみよう」みたいに思ってもらえるものになるのも良いのかなと思った1日でした。

レースも安全運転も、シミュレーターで100%学べるものじゃなくて、やっぱり実車に乗らないと分からないことも沢山ある訳ですが、運転そのものに興味を持ってもらえる足掛かりにシミュレーターは活きる気がするな…って、個人的には思いました。

安全運転の「バーチャルからリアルへ」みたいな感じですよね。
それが事故を減らしたり、同乗者が酔わなくなったり、クルマが楽しいって思う人が増えることだとしたら、社会貢献として大きいものになりそうです。

というまとめで、今回は終了w

岡田

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