Songs for Today's Birthday 3/18 - Wilson Pickett

Wilson Pickett

ウイルソン・ピケットは、1941年3月18日にアラバマ州プラットビルで11人兄弟の4番目として生まれました。55年、彼はデトロイトの父親のもとで暮らすようになり、力強く情熱的な歌唱スタイルは、教会やデトロイトの路上で培われたもので、ゴスペルグループのバイオリネアーズに加入しました。人気のあるゴスペルハーモニーグループで4年間歌った後、ピケットは、儲かる世俗音楽市場に移ったゴスペルシンガーの成功に誘われ、1959年にファルコンズに加入しました。

ファルコンズは、ゴスペルをポピュラーに持ち込んだ初期のヴォーカル・グループで、ソウル・ミュージックへの道を切り開いたグループでした。ピケットが加入した当時は、エディ・フロイドとサー・マック・ライスがメンバーにいて、ファルコンズでのピケットの最大の成功は、ピケットの共作で彼のリードヴォーカルが入った"I Found a Love"でした。

"I Found a Love"を録音した直後、ピケットはドン・コヴェイと共作した"I'm Gonna Cry"を含む初のソロ・レコーディングを行いました。ピケットはまた、共同作曲した曲のデモを録音しました。"If You Need Me"は、語りの入った、ゆっくりと燃えるソウルバラードで、ピケットはこのデモをアトランティック・レコードのプロデューサーのジェリー・ウェクスラーに送りました。ウェクスラーは、このデモを当時アトランティック・レコードの最大のスターであったソロモン・バークに渡し、バークはピケットの演奏に感心しましたが、彼自身が録音した"If You Need Me"はバークの最大のヒット曲（R&B2位、ポップ37位）となり、ソウル・スタンダードと言われるようになりました。ウィルソン・ピケットのバージョンは、ソロデビュー・シングルとしてDouble-L Recordsからリリースされ、R&B30位、ポップ64位とそこそこのヒットを記録しました。

ウィルソン・ピケットのソロアーティストとしての最初の大きな成功は、オリジナル曲の"It's Too Late"で、1963年7月27日にチャート入りし、R&Bチャートで7位（ポップスでは49位）にランクインしました。このシングルの成功により、ジェリー・ウェクスラーとアトランティックは64年にDouble-L Recordsからピケットのレコーディング契約を買い取りました。

ウィルソン・ピケットのブレイクは、テネシー州メンフィスにあるスタックス・レコードのスタジオで、アトランティックの3枚目のシングル"In the Midnight Hour"を65年に録音したことに始まります。この曲はピケットにとって初の大ヒットとなり、R&B1位、全米ポップ21位、全英12位を獲得し、100万枚以上売れ、ゴールドディスクを獲得しました。

ピケットは65年5月と10月にスタックスで3つのセッションを録音してました。"In the Midnight Hour"に加え、ピケットの65年のレコーディングには、シングル"Don't Fight It"（R&B4位、ポップ53位）、"634-5789 (Soulsville, U.S.A.) "（R&B 1位、ポップ13位）、"Ninety-Nine and a Half (Won't Do) "（R&B 13位、ポップ53位）などがありました。

65年12月、スタックスのオーナーであるジム・スチュワートが外部制作の禁止を決定したため、ウェクスラーはピケットをアラバマ州マッスルショールズ近郊のタバコ倉庫を改造したフェイム・スタジオに連れて行き、ピケットはそこで最大のヒット曲をいくつか録音しました。その中の"Land of 1,000 Dances"の最高チャートは、彼にとって3度目のR&B No.1、全米ポップでは最大のヒットで6位を記録しました。

この時期のピケットのキャリアで他に大ヒットしたのは、マック・ライスの"Mustang Sally"のリメイク（R&B6位、ポップ23位）、ダイク＆ザ・ブレイザーズの"Funky Broadway"（R&B1位、ポップ8位）でした。 両曲ともミリオンセラーとなりました。 ピケットのフェイム録音のほとんどに参加しているバンドにはキーボード奏者のスプーナ・オールダム、ギターのジミー・ジョンソン、ドラマーのロジャー・ホーキンズ、ベースのトミー・コグービルなどがいました。

67年末には、ピケットはメンフィスのアメリカン・スタジオで、プロデューサーのトム・ダウドとトミー・コグビルと共に、ボビー・ウーマックの曲のレコーディングを始めて、ウーマックの曲をヒットさせ、またロジャー・コリンズの"She's Lookin' Good"、伝統的なブルース・スタンダード"Stagger Lee"の新しいアレンジは、ピケットがアメリカン・スタジオで録音したトップ40ヒット曲でした。