Songs for Today's Birthday 7/16 - Tony Jackson

Tony Jackson

アンソニー・ポール・ジャクソンは、1940年7月16日、イギリス、リヴァプールのディングルで生まれた、ミュージシャン、ヴォーカリスト、ベーシストで、マージービートのバンド、ザ・サーチャーズのメンバーとして知られています。

ジャクソンは、最初はスキッフル・ミュージックに、後にはロックンロールに夢中になり、スキッフル・キングのロニー・ドネガンが彼の最初の音楽的ヒーローで、ジャクソンは50年代半ばにスキッフル・グループとして最初のバンド、マーティニズを結成しました。ロックンロールに移行する頃には、彼はリードを歌っていました。サーチャーズの後任者であるフランク・アレンによると、ジャクソンは当時から素晴らしい歌声を持ち、エルヴィス・プレスリーを彷彿とさせるようなステージングを披露していたといいます。彼のパフォーマンスを見た直後、すでにサーチャーズとして一緒に演奏していたジョン・マクナリーとマイク・ペンダーが彼に参加を要請して、最終的にこの3人とドラマーのクリス・カーティスを中心に固まったグループは、ヴォーカリストのジョニー・サンドンのバックで数年を過ごしましたが、サンドンはレモ4で活動するために脱退し、1962年までにサーチャーズは独立、ジャクソンがリード・パートのほとんどを歌うようになりました。

しかし、当時からジャクソンのすべてが順調だったわけではありませんでした。20代前半の頃には "ブラック・ジェイク "というニックネームがついていましたが、これは明らかに彼のペルソナを指していました。リヴァプールの音楽学者ビル・ハリーは、ブライアン・エプスタインが彼らと契約するつもりでキャヴァーン・クラブに彼らのパフォーマンスを見に来たが、明らかに酩酊したジャクソンがステージから落ちるのを目撃したという、よく言われる話を引き合いに出しています。しかし、レコーディングを開始するまでの1年半、サンドンと離れていたジャクソンはグループの顔であり、声でした。ジャクソンは "Sweets for My Sweet"と "Sugar and Spice"で歌い、後に彼らの最大の全米ヒットとなるLP曲 "Love Potion Number 9"でも歌っていましたが、シングル曲 "Needles and Pins "のレコーディング準備中に声が割れてしまったようで、グループのマネージメントとプロデューサーは、ラインナップに良い声が4人いると感じていました。ジャクソンはフロントマンという新しい役割分担を受け入れず、敵対的で不規則な行動をとるようになり、1964年夏に脱退するに至りました。当時、音楽マスコミの大半は、彼なしでグループが続けられるのか疑問に思っていました。

結果的に、ジャクソンはすぐに新しいグループ、ヴァイブレーションズを結成し、以前のバンドとは一線を画していることを確信させるためか、サウンドの中核には12弦ギターではなくオルガンがあり、バックにはガール・シンガーを配し、サーチャーズよりもソウルフルなグループとなりました。トニー・ジャクソン＆ザ・ヴァイブレーションズはパイのために4枚のシングル（1枚はトニー・ジャクソン・グループとして）をリリースしましたが、ヒットしたのはそのうちの1枚、"Bye Bye Baby"だけでした。