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Songs for Today's Birthday 3/3 - Mike Pender

Mike Pender

マイケル・ジョン・プレンダーガストは、1941年3月3日リバプール生まれで、マイク・ペンダーとしてマージービートのトップ・グループのひとつ、ザ・サーチャーズのオリジナル・メンバーで、ヴォーカリスト、ギタリストです。

サーチャーズが結成されたのは61年、高校の同級生だったマイク・ペンダー(ヴォーカル、リード・ギター)とジョン・マクナリー(リズム・ギター)のギター・デュオにトニー・ジャクソン(リード・ヴォーカル、ベース)とクリス・カーティス(ドラム)が加わりサーチャーズとなりました。このバンド名はジョン・ウェインの映画『捜索者』から選んだということです。彼らはまずカントリー系の歌手ジョニー・サンドンのバックバンドとして活動を始めましたが、62年の3月にジョニーがレモ・フォーと組むことになり、サーチャーズは彼から独立しました。4人はまずリバプールのクラブ、「アイアン・ドア」のハウス・バンドとなり腕を磨き、秋にはビートルズと同じくアラン・ウィリアムスのルートでドイツのスター・クラブに出演しました。

63年になるとサーチャーズは、オーディション用に自主制作のアルバムを作り、このアルバムを聞いたトニー・ハッチは彼らと契約し、パイ・レコードの所属になりました。彼らは、6月にドリフターズの"Sweets for My Sweet"のカバーでデビューすると、この曲は全英1位にランクされるヒットとなりました。トニー・ハッチは"Sweets for My Sweet"をメインにしたアルバム『Meet The Searchers』を制作、このアルバムはほとんどがR&Bのカバーで占められていて、ビート・グループによる初めてのR&Bアルバムといった内容で、アルバム・チャートで2位にランクされるヒットとなりました。続くシングルのトニー・ハッチが書いた"Sugar and Spice"は2位まで上昇するヒットを記録、再びこの曲をメインにしたアルバムを制作、アルバム・チャートで5位を記録しました。

続くシングルでは、ジャッキー・デシャノンの"Needles and Pins"をカバーし、トニー・ハッチはマイク・ペンダーをリード・ヴォーカルに起用しました。スロー・テンポのこのバラードにマイクの低音のヴォーカルは見事にマッチし、再び全英1位に輝くヒットとなりました。続くシングルの"Don't Throw Your Love Away"でもマイクがリード・ヴォーカルをとり、またしても全英1位となりました。また3枚目のアルバム『It's the Searchers』でもほぼすべての曲をマイクがリード・ヴォーカルをとっていました。マイクとクリスのヴォーカルは、トニー・ジャクソンの声質とは違い、非常に落ち着いたもので、このアルバムも全体的に大人びた感じになっています。

マイク・ペンダーは才能あるミュージシャンを選び、サーチャーズの人気を集めた独特のサウンドを再現することを目指して、バンド「マイク・ペンダーズ・サーチャーズ」を結成し、1980年代後半からツアーを開始しました。

2022年12月、マイク・ペンダーは演奏活動から引退することを発表、最後の公演は、ノッティンガムのロイヤル・コンサートホールで行われました。


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