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有休

月1で有休を取れという会社からの圧で休みを取った。月曜に有休を取ったので土日も併せて久々の三連休だ。別に圧力をかけられなくたって休みは欲しいのだけど、特に理由もなく有休をとると「何か予定いれた?」とか「どっか遊び行くの?」とか尋ねられるのが苦手でいつも対応に苦慮している。今回は「九州の大学から留学してた妹が日本に帰ってくるので、成田空港に来たついでに東京でメシを食う」という土日月の3日を埋めるには苦しすぎる内容で何とか難を逃れた。

東京はあまり得意ではない。単純に人混みが苦手なのもあるが、ずっと地方(それも物凄い田舎)に暮らしてきたのもあって、基本的に東京に行く、という行為はどこか無理に背伸びをしているようで気恥ずかしいという自意識があるせいだろう。

先月も浅草寺でお参りしようと浅草に行ったが、ハツラツとした活気の中で1人みすぼらしく歩いている自分に耐えられなくなりお賽銭箱まで辿り着けなかった。無駄に自意識過剰な自分がたまに嫌になる、

妹には約一年ぶりに会った。
留学先ではステキなグッドルッキングガイとよろしくやっていたらしく、「日本の男はレベルが低い」などと宣っていた。「なんだコイツ」と思った。
コンビニに入るとまた「うわーコンビニ懐かしすぎ〜」と喚きながら店内の写真を撮りインスタに上げていた。また「なんだコイツ」と思った。人ってこんなにわかりやすく外国にかぶれることあるんだ。

豊洲で居酒屋に入りメシだけ食った。
ついでに妹に誕生日プレゼントでせがまれていたディオールの化粧品をあげた。居酒屋のテーブル席で渡したのだが、いざ渡す時、向かい側の席にいた女の人と目が合ってすごい怪訝な顔をされた。なんで?
ちなみにこの妹に対するプレゼントに相応のリターンは期待できないだろう。まあ別に期待もしてないけど、
もらうだけ貰って特に返しはしないのが妹のやり方なのだ、図々しくも清々しく、兄妹なのにこういうところは似ないものだなーと思った(けどよくよく考えたら俺も他人からの施しに対してあんまりお返し出来てないわ、やっぱブラザー

その夜は1人でホテルに1泊。あり得ないほどタバコ臭いが安くて良いホテルだった。風呂とベッド、それだけでええ

次の日の朝東京を発った。
帰宅がてら久喜駅近くでCoCo壱に寄る。結局チェーン店が1番落ち着く。ひとりぼっち生活においてチェーン店の存在は本当にありがたい。

カウンター席に座ると隣の席の男の人が彼女らしき人とビデオ通話しながらカレーを頬張っていた。
会話が周囲に丸聞こえだけど恥ずかしくないのすごいなと純粋に思う。

でも都会で暮らしていくにはそのくらいの図々しさも必要なのかなとちょっと思った。いや、やっぱそんなにいらなさそうか

とりあえずしばらくは1人コソコソと都会を観察していこうと思う

※去年の夏に書きかけだった日記を今更思い出しながら書いた 正直今はそんなに東京に苦手意識ない

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