貧する

※2021年に書きかけだった日記です

大学の給付型奨学金の申請書を書く。

奨学金だけでなく授業料免除の申請なんかも毎回やっている人間なのだが、こういう申請書には得てして家庭環境であるとか親の収入のことなどを記入する欄があって、自分の家庭がいかに貧乏かを力説する必要があるので、僕は密かに「貧乏自慢書」と呼んでいる。

もちろんただ貧乏であることを述べるだけではいけない。ちゃんとしたエビデンスを提示する必要がある。今回も実家から両親の所得を証明する書類一式取り揃えた。50代共働きの専業農家、見るも無惨な数字が並んだ書類はさながら貧困証明書である。よし今回もきっちりと貧乏だ、という謎の安堵感。

貧乏自慢書と貧困証明書を封筒に入れ、ポストに投函する。ちなみにこういう類の申請に落ちたことがないので「意外とこの国の教育支援はちゃんとしてんだな〜」という感心と同時に「貴方の家はちゃんと貧乏です」という烙印を押されたような気がしてシュンとなったりしている。いやまあ通るに越したことはないのだけれど。
(こういう書き方をするとどっかから叩かれそうな気もするのですが、貴重な税金を自分なんかに使っていただき頭が上がらない思いですので、どこかでお国のために還元させていただきます)


この日記はここで事切れていた、特に何か訴えたいことがある訳ではなかったらしい


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?