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【夢日記】北海道のディ〇ニーランド(2022年4月7日)


結構前に見た夢だが、未だに覚えているので書いてみる。北海道にディ〇ニーランドができたということで、ディ〇ニー好きな友人(実在しない)と一緒に遊びに行く計画を立てた。だが北海道は物心ついてからは北海道どころか長野以北に行ったことがなかったので、ディ〇ニーランドを存分に楽しむために一度2泊くらいで下見に行くことにした。一度行ってみて、荷物や服装などの準備を万全にした状態で、再度全力で楽しむというプランだった。

その下見にも友人と行くことになっていたが、数日前になって友人に急用が入り下見に行けないということになった。仕方なく私は一人で行くことにした。止せばいいのになぜか在来線を乗り継いで青森まで行き、そういえば青森には知り合いがいるからせっかくだし誘ってみるか…と思いついた。

その知り合いこと平岩蛍ちゃんに連絡すると、一緒に行ってくれることになった。青森から目的地の札幌までは、海上の列車で行くことになっていた。青森駅で蛍ちゃんと合流し一緒に列車に乗り込む。ガラガラだった。席は窓際にベンチのようなシートが並んでいて向かい合うような形のものだった。蛍ちゃんがシートの一番奥から1つ空けたところに座った。私はどこに座ろうか迷ったが、蛍ちゃんに促され、彼女が空けていたシートに座った。

列車が出発し、海上を走り出す。海上と言っても、「千と千尋の神隠し」の電車のように水面ギリギリにレールが敷いてあるという訳ではなく、水面を不思議な推進力で走っていた。窓から列車が走った轍のような水面が見えたが、水しぶきが虹色に輝いていて綺麗だった。蛍ちゃんはいつの間にか眠っていた。私はずっと窓越しに海を見ていた。

そのままどれくらい経っただろうか、いよいよ列車が札幌駅に到着するという車内アナウンスがあった。そのアナウンスで蛍ちゃんが目を覚ました。遠くに駅舎のようなものが見えてくる。近づくにつれ、それはただの建物ではなく何かの大型アミューズメントパークのようなものの、いちアトラクションだと気づいた。たとえばディ〇ニーランドのような……。

というかまさに、ディ〇ニーランドの一部だった。札幌駅はディ〇ニーランドに半ば取り込まれていた。列車の発着自体をアトラクションにしていたのだった。停車すると、ミッ〇ーとミ〇ーが乗客を出迎えてくれた。すごい。ミッ〇ーは同時に人前に出るのは世界で1体だけという噂を聞いたことがあるが、列車の発着にいちいちアサインしてたら世界中のディ〇ニーランドでミッ〇ー不足にならないのだろうかといらぬ心配をしてしまった。

駅員らしき人に話を聞くと、あくまで駅での発着がディ〇ニーランドのアトラクションの一つのような演出がされているだけで厳密にはディ〇ニーランドではないらしい。当然、本当にディ〇ニーランドに入るには別途入園料が必要になる。とはいえこのサプライズは恐らく友人は知らないので、良いリアクションが期待できそうだと思った。

私と蛍ちゃんは駅ビルに入ると、なんとなく本屋に行くことにした。地下4階に本屋がある。その本屋に入るも、とにかく広大すぎる。なんでも、駅ビルの地下は北海道のほぼ全土に広がっているそうで、本屋は地下4階のほとんどを占めているそうだ。私たちは特に本を探して入ったという訳ではなく、どちらかというと暇つぶしというかなんとなく入ったという感じなのでまだいいが、もし何か特定の本を求めてここに来たら探し当てるのに何日掛かるのだろうか……。

ここで私は、宿がないことに気が付いた。もともと一人で行くとなった段階で宿は予約していたのだが、蛍ちゃんを誘った時にキャンセルしていたのだった。現地で適当に探せばいいかと思っていた。探さなければならない。駅ビルの1階の案内所のようなところで近くにホテルはあるかと尋ねる。中学生の女の子を連れた状態でホテルの所在を尋ねるのは見様によってはヤバい奴だし、ホテルじゃなくて交番とか警察署を案内されても文句は言えまい。幸いなことに、この駅ビルの13階から16階がホテルになっているので、まずはそこを訪ねてはどうかという案内をしてもらえた。

駅ビル内のホテルとか絶対グレード高いだろ…まぁ記念と思えばいいか…と思いながら上階のホテルへ向かう。さすがに蛍ちゃんと同じ部屋というのは憚られたのでシングルで二部屋空いているか尋ねたが、生憎空いているのが「タイニーシングル」か「ウルトラスイート」しかないと言う。それぞれ、一泊あたり39,800円と149,800円。アホか。

一応部屋の下見が出来るとのことで案内してもらった。まずはタイニーシングル。名前からすごく小さくてシンプルな部屋ということはある程度想像できたが、タイニーどころの話ではなかった。部屋の扉を空けると、一畳ほどの空間に硬そうなベッドと乱れたシーツがあるだけ。ちょうど押し入れにマットレスを敷いているみたいな感じだった。ベッドメイクすらしていない。これで4万円近くする。いくら蛍ちゃんが小柄といえど、さすがにこの部屋は無理だろと思い、ウルトラスイートを案内してもらうことにした。

ウルトラスイートはそれはもうすごかった。とても豪華な内装に加え、バスルーム、バスルーム、バスルーム、バスルーム…。バスルームだらけだ! いたるところにバスルームが設置してある。そのくせベッドは一つもない。この部屋を設計した奴を今すぐ呼び出して小一時間くらい設計思想を問い質してやりたい気持ちになった。これが15万近くする。意味が分からない。どちらにせよまともに休める部屋がこのホテルにはない。マットレスを借りて廊下で寝た方がはるかにマシだと思った。

時間は昼過ぎだ。今日は一泊して明日ディ〇ニーランドを堪能しようと思っていたけど、もう今からディ〇ニーランドに行って日帰りした方がいいんじゃないかとさえ思えた。そういうことを考えていると、私は急に二人組の男性に声を掛けられた。警察だった。なんでも、女子中学生を連れ歩いている不審な男がいると総合案内所から通報があったらしい。くっそー、あの総合案内所のスタッフめ、やけに普通に案内したと思ったら裏でしっかり通報していたようだ。いや、怪しい人を通報するのは至極真っ当なことなんだけど、怪しいと思ったらそのタイミングで通報してほしかった。なんだよ「通報してほしかった」って。「通報してほしかった」なんて日本語あるのかよ。とはいえ警察に対しては弁解の余地もない。誰も悪くない。せめて誤解であることを伝えようとした。身分を提示し逃亡はしない意思表示をすると、明日話を聞くから朝から警察署へ来るようにと言われてしまった。うへぇ、宿がないから日帰りしようと思っていたのに……ということを言ってしまうとそのまま逮捕されそうだったので、仕方なく応じることにした。

これで私に残されたプランは「4万円払って、蛍ちゃんを狭く汚い部屋に押し込んで自分は野宿」か「15万円払って一晩中風呂に入り続ける」しかなくなった。どちらに転んでも地獄である。熟考の末前者を選択してロビーのスタッフのところへ行くと、タイニーシングルは最後の空き部屋がたった今埋まったとのことだった。なんということだろう。私が言えたことではないが、あんな部屋に泊る奴なんてどうかしているに違いない。

仕方なくウルトラスイートに泊る手続きをする。せめてマットレスを貸し出して貰えないかと交渉すると、マットレスと毛布1組につき、一晩3,000円で借りられるそうだ。さっそく借りようと思ったが、マットレスも1組しか余っていないらしい。まともな部屋がないこのホテルでは当然だろうと思った。仕方ないのでそのマットレスは蛍ちゃんに使ってもらって、私は適当に浴槽の中で寝ることにした。ファブルかよ。

このあたりで目が覚めてしまったので続きは分からない。続きを見たいような、見たくないような……。

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