サブリースは悪か?


まえがき
【サブリース】とは
例えば1棟10戸のアパートを建築し一部屋6万円で入居者に貸出た場合、1ヶ月の家賃収入は60万円です。
ただ3部屋空けば家賃収入が42万円になります。
返済が月40万円だとすれば2万円しか残りません。
これでは経営としてリスクがあります。

サブリース契約では空室になった場合でも契約で取決めした金額で空室保障するものです。

その為、サブリース会社の契約内容としては10室の満室家賃から毎月一定額を空室保障分として差引いた家賃をオーナーに支払う契約内容です。
オーナーとしては例え空室になっても一定額の家賃収入が保障されますから安心してアパート経営が行えます。 

契約内容に関しましては各社様々です。 

因みに家賃保障と空室保障は違います家賃保障は入居者がいて家賃を滞納した場合に保障するもので空室保障はしてくれません。
空室保障は入居者が退去したあとの空室になった家賃を保障するものです。
また、サブリース契約では滞納があっても保障する会社もあります。
よく勘違いされる方がいますので建築を検討される方は注意が必要です。


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令和3年に国土交通省はサブリース法を施行しました。

これは「かぼちゃの馬車」「スルガ銀行」事件で2018年に社会問題になった悪質極まりないサブリースの詐欺事件です。
これが発端となり管轄の国土交通省がこのような被害者を無くす為に新しく法を作った経緯です。

内容はサブリース会社のスマートデイズと融資先のスルガ銀行が結託し不正融資を行い、更にサブリース契約の内容にも問題があり多数のオーナーが返済に困窮して問題が明らかになりました。

賃貸住宅管理会社は全国に約9,000社程ありますが国交省は令和5年1月に全国の中から規模の大きい97社に対して立入検査を行いました。その内59社に是正指導を行いました。

是正指導の内容はいくつかありますが要約すると必要な契約内容を記載していない事です。

これはオーナーに対してリスクの説明がないという事です。

なぜリスクの説明が無いかと言うと知識のないお客様に対してリスクを伝えず良い事ばかりを説明しなければ契約が取れないからです。

もっともそういう会社は端からサブリース契約など建築して貰う為の安心ツールとしてであり、出来もしないサブリース契約内容と都合の悪い事は説明も記載もしていないのです。

「建てて貰えれば後は何とかなるでしょう」なんです。

なので問題のあるサブリース契約は実は建築費をいかに最大にするかが主でサブリースの内容は絵に書いた餅のようなものです。

サブリース法が施行されるまではそんな詐欺まがいのサブリース契約がまかり通っていたのです。

しかし施行後も立入検査を行えば97社中59社が不正勧誘を行っているのが実態です。

ですのでアパート経営を検討される方は【アパート経営は儲からない!ほとんどの人はやめたほうが良い?業界人の90%は無責任で無知】を最後まで必ず読んでください。

正しいサブリース契約は
長期に渡り安定した事業を運営出来る案件しか扱いません。
建築は手段であり目的は賃貸住宅のサブリース契約による管理運営での事業収益なのです。

オーナーが困窮するようなサブリース契約であれば解約されてしまいます。
いつまで経っても管理物件は増えず底の抜けたコップではオーナーを無視した建築をどんどんしなければ会社は潰れます。 

それが【かぼちゃの馬車】なんです。

もちろん建築にも事業収益はありますが何十年も続くサブリース会社はどちらも適正な利益でやっていけますし、そうしなければ淘汰されます。

終わりに
サブリース契約は今のアパート経営には必須です。
それは町の商店やスーパーが消滅し大手企業が店舗展開するのが当たり前になったように、賃貸経営も大手企業が戦略をもってアパート建築から管理運営をすれば事業としてこれからの時代でも問題なく成立ちます。
そうする事でオーナーはアパート経営に直接関わる事なくサブリース契約に基づき事業収益を得られのです。

一日も早く健全なサブリース会社だけが残る業界になって欲しいものです。


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今回も長文になりましたが最後まで読んで頂きまして本当にありがとうございました。
また他の文章も読んで貰えれば何かのお役に立つかと思います。是非読んでみてください。

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