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イヤイヤ期

ついこの間まで生まれたばかりの赤ちゃんだと思っていたのが、1歳のお誕生日が過ぎる頃には徐々に自分で歩けるようになっていきます。すると行動範囲が一気に拡がり、いよいよ子どもらしくなってきます。

いろいろなものを見たり、聞いたり、触ったりと好奇心が旺盛になっていきます。そして1歳半をすぎる頃から、3歳半くらいまでは、いわゆるイヤイヤ期と呼ばれる時期になります。

この頃は子どもが1番可愛らしい時期とも重なります。

しかしイヤイヤ期はパパママにとっては忙しさが増し、大変な時期でもあります。

イヤイヤ期はなんでもイヤイヤと言うイメージがありますが、大人の言うことに対して全てイヤイヤと言う時期ではありません。

まずはイヤイヤ期のメカニズムを知っておくことが重要です。メカニズムを知ることで余裕を持った対応ができるのではないかと思います。

イヤイヤ期の原因は脳の前頭前野の発達ではないかと言われています。

人間の脳の前頭前野は思考力や感情の制御、判断力などを司ります。

前頭前野は発達が遅く、6歳くらいまではとても緩やかに発達します。

つまりイヤイヤ期は前頭前野が未発達なことで起こる現象と言えます。

2歳前後の子どもは前頭前野を用いた感情の制御や判断力が未発達であるために「我慢する」ということができません。

したがって、イヤイヤ期は脳の発達において前頭前野が未発達であることと自我(欲求)の芽生えが衝突するために起こるものなのです。

この時期の子どもは何でも自分でやりたい、できるという気持ちでいっぱいです。

でも実際は初めて経験することや、わからないことが多く、自分でやりたくてもうまくいかなかったり、自分の気持ちをパパやママや周りの人達にうまく伝えられなかったりします。

気持ちと現実がうまくかみ合わない時期がイヤイヤ期なのです。

まず子どもの状況をわかってあげましょう。

そして、パパママがこの時期に気をつけたほうがいい言動があります。

それは、叱りすぎないことと突き放すような行動を慎しむことです。

この2つは、大人が力で子どもを抑えつけることになります。

子どもは自分の言いたいことやしたいことを大好きなパパママにわかってもらえなかった、認めてもらえなかったと悲しみや怒りを感じることになるでしょう。

イヤイヤが出た時には、子どもの気持ちを代弁してあげたり、子どもが自分でできたようにさりげなく手伝ってあげたりするといいでしょう。そうすると子どもは納得できるだろうし、自分でできたと自信を持つこともできます。

もちろん危険なことはやめさせなくてはなりませんが、そうではないことは様子を見ながら接してみてください。

それでもパパママにとってストレスフルな時期です。困った時は保育園や幼稚園の先生や保健師、小児科医などの身近な専門家に相談してみるといいでしょう

イヤイヤ期は、子どもの成長とともに終わるものです。「そう言えばこんなことがあったね」と思い出話になることでしょう。

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