許嫁の遥香さん.139
迎えた5月3日
遥香:〇〇おはよー!
〇〇:おはよう遥香
同じ時刻に起きた私たち
さっそく〇〇に抱きついて甘える
遥香:えへへ〜///
〇〇:今日はなんだなご機嫌だね
遥香:当たり前じゃん!
だって今日はなんの日かわかる?!
〇〇:今日?
私の問いに〇〇は
〇〇:憲法記念日
遥香:そうそう、世間ではGWで…
って違う!!
思わず突っ込んでしまった。
遥香:え、本当にわからないの?
〇〇:なんかあったっけ?
まさか〇〇…本当に忘れてるのか?
なのでこの状況を逆に利用することにした。
遥香:それは後でのお楽しみって事で!
あと、今日の夜は外食に行くからね!
〇〇:外食?珍しいね
遥香:まあね〜、なんてったって…
"〇〇の特別な一日だからね"
遥香:それまでは一緒に過ごしてもらうよ〜
〇〇:おう、わかった
遥香:あと、今日1日スマホ見るの禁止ね
〇〇:え、なんで?
遥香:私とイチャイチャする為///
〇〇:なんだそりゃ
念には念を
すでにメッセージを送ってくれてる友人方も
いるだろうから申し訳ないけど…
こうして日中は〇〇と家でのんびり
過ごしました。
ーーーーー
そして迎えた夜
私たちがやってきたのは
ちょっとお洒落な雰囲気のレストラン
〇〇:なんかこういうところ
あんまりこないから緊張するね
遥香:そうだよね笑
今日はちょっと張り切っちゃって!
席についてコース料理を注文
値段もまあそこそこするが今日だけは…
遥香:よし、じゃあ食べよっか!
〇〇:うん!
2人で前菜から口につけると
〇〇:すごく美味しい…
遥香:ふふっ、それは良かった!
〇〇はすごく喜んでくれた。
その時の笑顔にすごく胸がキュンとした。
そして、食べすすめていたある時
最初のサプライズが
店員さんがケーキを運んできてくれたのだ。
店員:〇〇様
本日はお誕生日おめでとうございます!
〇〇:え?!
突然の出来事に驚く〇〇
その驚いた表情を私はカメラにばっちりと収めた。
遥香:へへ〜、サプライズ大成功!
ここで〇〇はようやく気づいた。
〇〇:そっか、今日俺の誕生日だった
遥香:まさか、本当に忘れてるなんて笑
〇〇:いや、ほんとに
幸せボケって恐ろしいね
と、冗談を踏まえつつ、
〇〇は運ばれてきたケーキのロウソクの火を
吹き消した。
遥香:改めて、〇〇誕生日おめでとう!
〇〇:ありがとう遥香
その後もケーキを含めたコース料理を
堪能した私たち。
当然、今日は私の奢り
会計を済ませて家へと帰宅すると、
第2のサプライズが
遥香:じゃじゃーん!
これは私からの誕生日プレゼントです!
ひそかに隠していたプレゼントを
〇〇に差し出した。
〇〇:ありがとう!
開けてもいい?
遥香:もちろんいいよ!
プレゼントを開けると中には…
〇〇:すごい、カッコいい時計
中には銀色に輝く腕時計が入っていた。
遥香:〇〇に似合うかなと思って!
デートの時とかにもつけてくれたら嬉しいな
〇〇:うん、絶対につける
遥香:えへへ、嬉しい///
すると、〇〇はさっそく腕時計をつけてくれた。
〇〇:どうかな?
遥香:うん、すごく似合ってるよ!
私がそういうと、〇〇が私を抱きしめてくれた。
〇〇:ありがとう遥香、大切に使うからね
遥香:うん!
喜んでもらえて本当によかった
だけど、実はもう一つ…
遥香:〇〇、もう一つプレゼントあるんだ
〇〇:え、そうなの?
遥香:うん、それはこれ!
私が〇〇の前に差し出したのは…
〇〇:これって、ミサンガ?
遥香:そう♪
しかも私の手作りだよ
〇〇:え?!いつの間に…
遥香:へへ〜!
実は学校でこっそりとね//
〇〇:ありがとう遥香
あ、ちゃんと願い事言わないとね
遥香:何お願いするの?
〇〇:そうだな〜
〇〇はしばらく考えた後、
〇〇:やっぱ…
"これからも遥香と幸せな毎日を過ごせますように"
かな?
遥香:えへへ…嬉しい///
〇〇の言葉に思わず涙が出てきてしまった。
〇〇:今日一日ありがとう遥香
最高の誕生日だったよ
遥香:ぐすっ…それはよかった!
こうして私の企画は大成功に終わり、
〇〇に喜んでもらえて本当に嬉しかった。
その夜、〇〇は後ろから抱きしめてくれて
手を繋ぎながら寝ていた。
そして、〇〇の手首には
私の手作りミサンガがしっかりと結ばれていた。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?