2019オープン戦も終わったのでストレート球速を確認してみよう。
3/24でNPBオープン戦も終了し開幕まで残り一週間を切りました。今年一年をより良いシーズンとする為に各チーム・選手は最終調整の時間でしょうか。さて、今回はオープン戦のストレート球速について記事を書いてみます。
今回使用している球速データはスポナビ1球速報を確認して利用させて頂いたものが多くなっていますが、100%全て同じ数字にはなっていません。別ソースや私自身が調べた範囲での数字も含まれます。また、球速の確認出来ない投球もかなりありますので、全体の80~85%位の球速しか取れていないデータである事もあらかじめご了承下さい。
では、いきなりですが2019年NPBオープン戦のストレート平均球速は142.3キロでした。比較する対象が無いと速いのか遅いのか分かりにくいので過去5年のNPBシーズン平均はというと、
2014年 141.5キロ
2015年 141.9キロ
2016年 142.0キロ
2017年 143.2キロ
2018年 143.6キロ
オープン戦の段階で2016年シーズンまでの球速を上回っていた事になります。感覚的にも調整段階の春先は球速がそれほど上がっていかない事は想像に難しくないでしょうし、ここ数年高速化を続けていますが,今年もその流れが続きそうな予感です。
前回の記事 2018 年 NPBストレート平均球速は143.6キロ。高速化を検証。
続いては、各チーム2014~2018シーズンと2019OP戦の平均球速
毎年のように速いチーム、遅いチーム、今年は変化が見えるチームもありそうです。オープン戦平均トップはソフトバンクが144.6と貫録を見せましたが、2番手以降はセチームが上位を占めました。リーグ平均を取ってみても
セ 142.7
パ 141.9
セリーグの方が上回っていました。近年はパリーグにパワーピッチャーが集まっている印象がありますが、シーズンでもこの状態が続くのかは注目していきたいですね。
ソフトバンク
平均最速はソフトバンク144.6キロでトップ。千賀滉大や甲斐野央を筆頭に150キロ後半をコンスタントに連発し、さらにスアレス・川原弘之・モイネロ・東浜巨・武田翔太・サファテ・ミランダと高速投手は多いです。昨シーズンは合計で12球団最多17名の投手が150キロ以上を記録したように球速面でも戦力は分厚いです。
DeNA
2番手以降にはセリーグが続きましたが、まずはDeNA144.4キロ。国吉佑樹が159キロを記録し、エスコバー・三嶋一輝・三上朋也・パットンとリリーフ投手が中心となり150キロ以上を計測。先発では開幕を務める今永昇太が151キロをマークして好調ですね。
広島
セリーグチャンピオン広島は今年も速いですね。150キロ以上はフランスア・レグナルト・ヘルウェグの助っ人投手だけでなく、岡田明丈・中村恭平、若手の矢崎拓也、ルーキー島内颯太郎も154キロを投じています。
中日
ここ数年、ストレートの遅い事が常態化していた中日ですが、今年のオープン戦では違いを少し見せています。150キロ以上を記録した投手はR.マルティネス・ロメロ・鈴木博志・ロドリゲス・佐藤優の5名とさほど多くないのですが、その他の投手も平均的にまずまずの球速を見せました。球の遅い先発が多い印象のあるチームですが、シーズンでの球速も楽しみにしたいですね。
日本ハム
日本ハムはハンコック・石川直也・マルティネス・有原航平・鍵谷陽平・ロドリゲス・バーベイトの7名が150越え。大谷翔平が投手として活躍した2014~16は平均球速の最も速いチームでしたが、近2年はNPB平均を少し下回っています。
ヤクルト
ヤクルトはチームとしてパワータイプの投手不足が続いています。オープン戦でマクガフ・スアレス・梅野雄吾の3名が150キロオーバーですが、あと幾人かスピードのある投手が欲しい所でしょうか。
阪神
藤浪晋太郎・ドリス・望月惇志・石崎剛・ジョンソン・守屋功輝・ガルシアとMax150以上、平均145以上のストレートを武器に出来る投手がズラリと並んでいます。その一方で、平均140前後の遅い投手も多かった阪神でした。
西武
オープン戦に登板した21投手の内約半分の10投手が平均球速が140を切っていますね。平均を上げていた菊池雄星のMLB移籍もあり、今年はチーム平均球速が落ち込みそうですね。
オリックス
150以上を記録していたのは、山本由伸・増井浩俊・榊原翼の3名。昨年の山本はリリーフ投手としてMax154平均148.8の剛速球を見せてくれました。今年は先発ローテの軸としての活躍が期待されています。
巨人
戸根のパワーアップが目立ちますね。昨年までに1軍で150キロ以上の記録がありませんでしが、平均球速でも3キロ以上の大幅アップ。クック・菅野智之とMax・平均共に高速。
ロッテ
チーム全体として150キロ以上の投球数が非常に少なく、オープン戦では12球団最少の10球(最多はソフトバンク254球)。2018シーズンでも同様の結果でしたね。
楽天
昨シーズン一人で150キロ以上を560球も投じたエース則本昂大の不在が大きく影響して、チーム平均球速は最遅の140.6キロ。森原康平・ブセニッツ・松井裕樹・ハーマンの4名が150キロ以上を記録。
オープン戦Max順
159 国吉佑樹
159 千賀滉大
158 甲斐野央
156 エスコバー
156 藤浪晋太郎
156 R.マルティネス
156 ロメロ
155 フランスア
155 ドリス
155 ハンコック
155 マーティン
155キロ以上を記録した投手が11名。シーズン中には新たな160キロ投手が出そうな雰囲気が漂っています。球速にも注目して開幕を待ちたいと思います。
有料記事として設定していますが、これ以降に記事の続きはありません。ただ今回の記事に使用したデータをGoogleスプレッドシートに纏めたリンクがあります。記事内では提示できなかった2014~2018年の各投手ごとの数字、球速を5キロ刻みでの各チーム打撃成績も入っていますので、記事面白かったという方やデータにご興味ありましたらご利用頂ければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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