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2018 年 NPBストレート平均球速は143.6キロ。高速化を検証。

2018年NPBストレート平均球速は143.6キロを記録しました。プロの世界では日々レベルアップがあり、球速もその例外ではないですよね。私が集計を開始した2014年から見ると、


2014年 141.5キロ
2015年 141.9キロ
2016年 142.0キロ
2017年 143.2キロ
2018年 143.6キロ


と着実に高速化への道を歩んでいます。

今では、160キロを超えるような剛速球を目の当たりにしても、それほど大きな衝撃を受けるという事は減ってきているのではないでしょうか。ましてや、150キロ台なんて極端に言ってしまえば普通と感じる程度に見慣れた光景になっていますよね。


各年度に登板した全投手の年間ストレート最高球速

この数年の間だけでも、150キロ以上を記録した投手は2014年には全部で89人でしたが、2018年には149人。倍増とまでは行きませんでしたが、大幅に増えていることが見て取れます。


Max150キロ以上を記録した投手の割合

2014年 28.08%
2015年 29.15%
2016年 34.02%
2017年 41.95%
2018年 43.82%

となり、集計期間のみで15%以上の増という事になります。この状態があと数年続くのであれば、NPB1軍投手の半数はMax150キロ以上という時代がすぐそこにあるのかもしれないですね。


Maxが139キロ以下だった投手割合

2014年 7.26%
2015年 9.09%
2016年 7.10%
2017年 2.13%
2018年 2.35%

2014年でも7.26%と少数派でしたが、2017・2018年には2%台まで減っています。この2年は1軍登板して140キロ以上を1度も記録しなかった投手は年間で10人もいなかったという事です。今後はMax139キロ以下の投手が1軍の舞台に立つというのはさらに厳しくなりそうですかね。


ストレートMaxを1キロ刻み

非常に見辛いグラフになって申し訳ないのですが、各年度でどのMax球速を記録した投手が一番多かったのか、グラフでの山の頂点はどこだったのかというと、

2014年 148キロ 30人
2015年 146キロ 29人
2016年 148キロ 35人
2017年 149キロ 36人
2018年 147・150キロ 35人

2018年は単独で無いとはいえ150キロがMaxの投手が最多だったのです。MLBの様に平均で150キロを超えるような時代にはまだまだ何年かの猶予は感じられますが、Max150キロの投手なんてNPBの標準だよねという時代はすぐそこどころか来年の話かもしれないですね。



有料記事として設定していますが、これ以降に記事の続きはありません。ただ今回の記事に使用したデータをGoogleスプレッドシートに纏めたリンクがあります。各年度投手別のMax球速と平均球速・当記事で作成したグラフの12球団別の物も併せてご覧いただけるようにしてありますので、記事面白かったという方やデータにご興味ありましたらご利用頂ければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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