#ネタバレ 映画「K-20〈TWENTY〉 怪人二十面相・伝」
「K-20〈TWENTY〉 怪人二十面相・伝」
2008年作品
電線がなければ送電できない
2009/1/1 21:56 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
むかしむかしのこと、歴代の、ある天皇が側近に尋ねました。「どうして人はふとんで眠るのだ」。側近は答えました。「それは・・・ふとんを作って生業を立てている人がいるからです」。その一言で天皇は世の中の仕組みを深く理解し、うなづかれたそうです。
電線がなければ電気を遠くへ送ることはできません。電波のように送電する装置が出てきましたが、破壊されるには、だから理由がありました。
誰かに「ありがとう」と、協力への感謝の言葉を言いながら仕事が出来るのは健全な状態なのでしょう。
不況のさなか派遣切りとかが増えているようです。知識人の中には「派遣社員たるもの切られた時のために貯金をしておくものだ」という趣旨の発言をしている方もいますが、もともとの給料が少なくては難しいのでしょう。さらに100年に一度のことだと言われていますし。一時期さかんに宣伝されたワークシェアリングとかはうまく機能しないのでしょうか。
評判どおり老若男女が楽しめそうな大活劇でした。なぜか子供の頃見た2本立て邦画活劇を思い出しました。そんな懐かしいテイストです。
★★★★☆
追記
2009/1/1 22:17 by さくらんぼ
怪人二十面相が、泥棒と刑事と、その他含をめ、20人を1人で演じていると、これも利益独占状態で、分け前をもらえる人は誰もいません。
彼には愛さえも嘘であり、孤独感が漂っていましたね。後半にはパートナーを手に入れることも出来ませんでした。友達代わりのお気に入りのお面だけです。
そんな彼はビルのてっぺんで天を仰ぎ、ふってくる火の玉を「きれいだ・・・」と見つめました。
あの瞬間の彼は、火の玉にも人の温もりを求めていたのかもしれません。利益独占の孤独でしょうか。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?