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#ネタバレ 映画 「ゲッタウェイ」

「ゲッタウェイ」〈1972年〉
枯れている人
2016-05-02 06:40byさくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

主人公のドク(スティーヴ・マックィーン)は刑務所の中にいました。銀行強盗で10年の刑です。彼が橋の模型を作り、わざと壊して頭を抱えるシーンがあります。相当のストレスを抱えていたようです。

ドクには出所を待つ妻・キャロルがいました。単にドクが刑務所にいたから妻とHができなかったのか。それともEDだったのかは分かりませんが、二人はそんな性的な問題を抱えていたようです。

ある日、突然、彼は4年で釈放になります。

キャロルが政界のボス・ベニヨンと情事をし、ドクを出所させてもらったからです。

それを知った時のドクの気持ち…性的ストレスを含んだそのマグマが、ラストのショットガンの砲声になるのです。銃は男性のシンボル。だから今回は短銃ではいけなかった。表現上どうしても強力なショットガンが必要だったのです。

その後、ドクとキャロルは逃亡するために、偶然通りかかった一人の老人からボロで小さなトラックを買います。しかし、老人だと思って軽く見ていたら、これがしたたか者で、ドクたちの足元を見て、逆に大金を要求するのです。

あの老人もすでに性的には枯れているでしょう。しかし豊富な人生経験で、一目でドクたちを“狂犬では無いと見抜き、このラッキーなチャンスを最大限に生かして金儲けに成功したのです。

枯れている人は、ときに手ごわく、恐ろしい存在になります。

★★★★☆


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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