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#ネタバレ 映画「椿三十郎」〈1962年〉

「椿三十郎」〈1962年〉
優勝した者
2017-07-22 08:46byさくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

効率化の時代です。

大学の入試でも試験に出ない科目を勉強する人はいないでしょう。

「弓道」の試合などでも、もし「射形、射品、態度」などの採点基準が撤廃され、「当たればOK」の世界になれば、「弓道の品位」は変質するのではないでしょうか。

何ごとによらず優勝者というものは、ライバルを哀しませただけでなく、何かしらを犠牲にして成り立っている可能性があります。だから過去には「優勝したが故の恥じらい」を感じている者もいました。

昔から日本では、強いだけの剣を「邪剣」として忌み嫌いましたが、映画「椿三十郎」の中のセリフにも「本当にいい刀は鞘に入っている」というものがありますね。

余談ですが、「 … 何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの 誰も知らず … 」

( 「ノーサイド」 作詞・作曲・歌 松任谷由実 より抜粋 )は、惜しくも準優勝になった者の心情でしょう。

本来優勝者に感じて欲しいものも、ここに凝縮されているような気がします。

★★★★★


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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