#ネタバレ 映画「ホットロード」
「ホットロード 」
エンドロールの歌が沁みる
2019-08-28 08:57byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
最近は暴走族が少なくなったという話もありますが、この映画「ホットロード」は、暴走族がピークだった時代の人気コミックを、映画化したもののようです。
映画は終始、曇り空のような、ダークな雰囲気をまとっています。
そこで出逢う、暴走族の春山(三代目J Soul Brothersの登坂広臣さん)と、14歳の少女、和希(能年玲奈さん)。
映画は和希の薄幸について描きますが、たぶん春山も、似たような家庭環境で育ってきたのでしょう。だから、あまり語らなくとも、「心の傷」を通して、二人は通じ合うのです。
そして、この映画の見どころの一つは、能年玲奈さんの演技です。
喜怒哀楽を派手に表現しているわけではありません。むしろ、いつも無表情に近い。
でも、けっして無表情でも、硬い表情でもありません。
散ってゆく満開の桜のように、デリケートを極めています。
当然に目でも演技していますが、それどころか、時には「眼光の増減」で、語っているようなところもあり、彼女の天才ぶりが伺えます。
ダークな映画でしたが、エンドロールに流れる、尾崎豊さんの名曲「OH MY LITTLE GIRL」に救済されました。
★★★★
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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