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#ネタバレ 映画「トーマス・クラウン・アフェアー」

「トーマス・クラウン・アフェアー」
1999年作品
スリル
2003/4/12 11:37 by 未登録ユーザ さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

主人公は女性に対して素直な気持ちで接する事が出来ないのである。もしかしたら怖がる気持ちも有るのかもしれない。

冒頭で彼がカウンセリングを受けているシーンがある。あちらではお金持ちはああしてカウンセリングを受ける事が珍しくないらしいのだが、主人公のあのようなシーンを映画の冒頭に持ってきた意味は大きい。アップの顔の半分が陰になっている。主人公の決して小さくは無い悩みを表現している。

仕事で大成功を収めている億万長者の彼にも唯一つ不足しているものが有った。それは素敵な出会いである。

彼が美術館でしたことや、大金を賭けてのゴルフ、ヨットのエピソードなど、あのようにスリルを求めてしたことの多くは、実は女性に対する秘めた情熱のせつない代償行動だと思う。近づきたくてもそれが出来ない心のエネルギーが、本人も自覚せぬ内にあのようなスリルを求める行為となって噴き出したのである。

ところで、美術館でのエピソードで、こちらの絵に惚れていると見せかけて、実はあちらの絵に惚れていたなどというのは男女の心の綾そのものではないだろうか。

やがて映画は予期せぬ展開となる。凄腕で色気たっぷりの女性保険調査員が登場するのだ。彼女は彼が犯人とにらみ接近する。二人はしばらく半ば強制的にデートせざるをえなくなるのだ。

このシチュエーションは犯人の彼にとってはもちろん一大事であるが、彼の様な男としては好都合だったかも知れない。なぜなら、いつでも恋愛から逃げ出せる口実が有るからである。だからデートを続ける。

やがてだんだんと深みにはまる二人・・・調査員にも決断のときが迫る。恋を取るか、仕事を取るか。

ボンドとボンドガールの世界とはまた違った濃密がここにはある。

追記 ( 懐メロ ) 
2016/1/18 11:39 by さくらんぼ

レビューを書きながらラジオを聴いていると、懐メロが流れることがあります。その瞬間まで忘れていたけれど、確かに若き日に感動した覚えのある曲が。

先日も、その内の一曲を見つけました。J-POP系の岡崎友紀さんのヒット曲「 私は忘れない」です。聴いた瞬間「あっ、これ好きだった!」そう思いました。彼女は、歌って、踊れて、お芝居ができる才人です。そのハチキレンばかりの元気は、もしAKB48にいたとしても目立ったことでしょう。

それにつられて思いだしたのが、しっとり演歌の西崎みどりさんです。TV「必殺シリーズ」の主題歌「旅愁」を歌っておられまして、そのキュートな声と抜群の歌唱力に、私はいっぺんに魅了された記憶がありました。とくに「旅愁」は最高です。

でも、お二人のレコード類は一枚も持っておりません。若いころはお金もなく買えませんでしたし、女性のレコードを買うことは、まるで自分のラブレターを親に読まれる”みたいに恥ずかしかったからです。そうこうしている内に、就職して仕事に忙殺されてしまいました。

「今なら買える!」。

そう思って、お二人のCDをネット検索しました。でも、ネットならいつでも買えると思ったのは間違いなのですね。岡崎友紀さんに関しては、一曲しか懐かしい曲は知らないので、アルバムを買っても、“はたして他の曲を、おじさんなった私が楽しめるのか”と、そんな疑問もわいて、YouTubeで試聴しながら微妙に悩んでいます。

西崎緑(旧・西崎みどり)さんに関しては、たしか2~3日前にはセールされていたはずなのに、昨日の夜には私の欲しかったアルバムが一時的にせよ売り切れてしまったようです。

ネットでの購入は、商品や、値段を、比較検討しやすいことが裏目に出て、かえって、なかなか買えないこともあるのですね。これはアマゾンさんのタイムセールのチャンスを逃した場合にも当てはまります。レビューを書くエネルギーが商品検索に消えてしまった一日なのでした。


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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