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#ネタバレ 映画「東京暮色」

「東京暮色」
ひとつまみの西洋的な美
2018-10-23 09:33さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

①映画「東京暮色」をTVで観ています。モノクロ映画でしたが、路地にあるバーやカフェなどの看板が映り、そのデザインが、どなたかに教えてもらった通り、さりげなく、どれもみな垢ぬけていました。

しかし、その「お化粧」はどれも「ひとつまみ」だけであり、けっして過ぎてはいません。

看板は、カラー映画「秋刀魚の味」では、より分かりやすい感じになっていますが、モノクロでも片鱗は伺えて、驚きました。

私は、まだ古いものが抜けきらない当時の日本に入ってきた、「新しい価値観」を可視化したものだったのかもしれないと思いました。

②ところで、小津映画の常連である原節子さんについて、海外では、「日本人に対しては西洋的な美を、西洋には理想の日本人女性を体現した」とも言われているようです。言われてみればそうかもしれません。

③そして小津監督の作品において、原節子さんの立ち位置も、大和撫子であると同時に、垢ぬけた西洋的なものの記号であったのでしょう。

つまり。①②③は相似形になっているのかもしれませんね。

全体の感想は、観終わってからまた書こうと思います。

「 ドイツ紙ウェルト電子版は『日本人に対しては西洋的な美を、西洋には理想の日本人女性を体現した』とたたえた。」

( 産経デジタル 2015.11.26 20:53 「原節子さんは『理想の日本人女性』 海外メディアも大きく報じる」より抜粋 )


(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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